2017.11.16
入試まで2カ月を切りました!
最後の仕上げは・・・
塾では、相当量の入試問題レベルの問題をやっています。ただ、実際の過去問を時間を計ってやっている塾は少ないはずです。中にはやらせない塾もあります。「同じ問題は出ないから・・・・」と言う理由ですが・・・・
過去問は絶対的に必要な取り組みです。理由としては、
① 出題傾向を本人が把握できるようになる
② 時間配分を考えられるようになる
③ 出題傾向が自分と合っているか、あっていないかが分かる
④ 捨て問を作る練習になる
⑤ 実際、合否を実感できる
⑥ 取り組む単元、内容を絞り込める
以上の事から、過去問の取り組みは絶対に必要です。今さら塾のテストの結果は関係ありません。唯一データーとして役立つのは、志望校別のテスト結果、しかも、受験者数の多い場合のみです。そう考えると、今さら、塾の宿題をやっている場合ではないということでもあります。
まだまだこの時点で偏差値が5~10マイナスであっても、あきらめる事はありません。知識分野はまだまだこれからのびますし、算数や国語でも分野によってはのびます。だからこそ、過去問から分析して出題される単元を徹底的にやればなんとかなります。又はその問題を捨て問にするのも戦略の一つです。
ここまでくると一人ひとり状況は違うはずです。みんなと同じようにする意味はありません。弱点を少しでも克服できるように、取り組み方を考えて下さい。
ぼちぼち、学校を休んで取り組んでいる受験生も出てきています。
2017.07.29
入試問題の傾向が変わる
高槻中学の説明会での公表
高槻中学の説明会で、以下のようなことが発表になりました。
① 各教科、記述式問題を入れる
② 記述問題の配点を20点分とする
③ 前期の入試で8割程度、合格者を決定する
このことにより、高槻は併願での受験が難しくなります。
問題のレベルも上がるので、特に女子は昨年の合格者のレベルから言うと、神戸女学院を合格した生徒のレベルと同等になり、難関校の仲間入りとなっています。
そんな中、センター試験の変更に対処するため、入試問題にも記述問題を導入すると公表。他校よりもいち早く変更している。西大和でも英語検定の実績で入試科目を変更可とするなど、着々と各学校が独自性を出してきている。今後、高槻と同じように入試問題に記述問題を導入する学校も増えるだろうし、英語を何らかの方法で導入する学校も出てくると予想される。
記述問題に対応するには・・・
今までのように暗記型の勉強では対応が難しいです。対応策としては、神戸大附属の問題や、教育大付属の天王寺・池田・平野などの問題を取り入れるといいかもしれません。また、関東系の学校の入試問題、特に、「説明しなさい」という問題を取り入れるのもいいでしょう。算数などでも、途中の式を丁寧に書くことが必要になるでしょう。要するに、言葉の暗記だけではなく、理屈や理由を把握して、説明が出来るようにすることが必要になってきます。これを出来るようにするためにも、ただ講義を聞くだけの授業ではなく、自分の言葉で内容を自分のノートにまとめる習慣をつけることが一番の近道です。なかなかこれを小学生に求めるのは難しいのですが、これも勉強のやり方、習慣の問題です。当然、今までのように量を課すやり方では、時間が足りなくなるので、問題量を減らしてでも、一問一問丁寧に取り組まなければ、対応は出来ないでしょう。なかなか記述問題は大手塾ではサポート出来ないのではないでしょうか・・・・
2017.06.29
夏休みの講習会は成果が出るか?
大人でも集中力が続かない・・・
夏休みの講習会はどこも長時間。おまけに夜は通常授業。一日8時間以上の授業。こんなに続けて勉強できると思いますか・・・・
だいたい、通常、午前中2~3時間、午後2~3時間、夜2~3時間が限界です。それ以上やっても集中力が低下し、能率が悪くなり、疲労ばかりが溜まっていくはずです。
塾の講習会の場合、午後1時から5時、5時半~9時半と、長すぎます。それがほとんど毎日続くので、子供たちは自然と手を抜くすべを学んでいるのです。いくら気合を入れさせても無理な話。夏休み後に、「成果が出なかった」とヘルプのお電話が多くかかってきます。当然と言えば当然だと思います。学年にもよりますが、6年生以外は、ほとんど成果は出ません。6年生の上位校を志望している一部の生徒だけが、成果が出ているのが現状です。その証拠に全く講習会に参加しなかった生徒でも、夏休み後のテストは他の生徒と変わらない結果が出ています。5年生や、4年生はまだまだ受験までほど遠いという意識が子供にあるので、一生懸命勉強するわけがありません。我々大人でもこんなスケジュールは無理です。
本当に成果を出したいのであれば、教科を絞って重点的にやる、又は、単元を絞って集中的にやる、これしかありません。但し、集団授業では無理です。その子に合わせて家庭教師とマンツーマンでやるしかありません。個別でもダメです。たえず子供の側にいて一緒に取り組まなければ、すぐに緊張感がなくなります。あれもこれも全てを期待してはダメです。だいたい、集団授業で成果が出ていない子に長時間の講習会で成果が出るはずないと思いませんか・・・・
本人のやる気さえあれば、かなり結果が変わってきます。もちろん誘導してくれる先生がいての話ですが・・・
やる気のある時期は吸収力が上がります。ましてや学校がないのと宿題がないのとで、受験勉強に専念できるからです。この夏休み前に会員になった生徒はほとんど希望通りの学校に合格出来ています。そのかわり塾は必要最低限しか活用していません。時間のムダだからです。
2017.05.25
今からスタート! あと7カ月!!
やる気さえあれば合格出来る !
6年生の5月。今から中学受験に向かってスタートです。現状は、「1.5時間は1時間と5分」という答えです。単位換算と単位の概念からの勉強。当然分数、小数の計算もやり直し。五木のテストもほぼ1ケタ。どんな塾でも、こんな状況で合格させることは出来ないでしょう。なぜかと言うと、たいてい塾は6年生だから6年生の教材をやらせるからです。そんな問題ができるはずありません。その子の現状を分析して、出来ないところからスタートしなければ、点数に反映されるはずありません。どんな間際であっても、勉強は基礎から。特に算数は基礎知識がなければ何もできません。たまたま計算問題が正解したとしても、それはたまたま。その子の学力が2年生ならば、2年生に戻るべきです。そんな事が実現できるのも、プロの家庭教師だからこそです。
こんな状況でも毎年合格させている我々は、状況分析と対処方法が出来ているからと自信をもって言えます。この子もまちがいなく合格できると思います。本人がやる気があるのと、わかる楽しさを実感したので・・・・
2017.04.06
早くも来年の入試にむけて説明会始まる!
参加者多数で来年度の入試は・・・・
入学式もまだ実施されていないこの時期から早くも来年度の入試説明会や見学会が始まっている学校があります。例年、一番早いのは金蘭千里中学です。今年はそれに引き続き、西大和中学も早々と実施しています。各地域での出張説明会にも参加している方はいますが、学校での説明会にはかなりたくさんの参加者が来られています。
先日も、西大和が学校で説明会を実施しましたが、400組ぐらいの参加者が来られていました。ここ数年、西大和は東大への進学者数が連続して増加しています。昨年は35名と一昨年を上回っています。そんな影響からも参加する人が多いのかもしれません。
説明会に参加した人には昨年の過去問も配布しています。ご存知の方も多いと思いますが、算数の試験時間が70分、国語60分、理科、社会は40分。このことから分かるように、算数の難度が高いことが分かります。特に幾何の分野の出題で差がつくように構成されています。また21世紀型入試においては、情報整理から分析しての問や作文。まるで入社試験のような感じです。こういった別枠の入試制度も取り入れ、自主性を重んじた生徒を集めようとしているのが分かります。出願に関しても、紙媒体ではなく、ホームページからの出願になっています。こういう形態は今後他の学校でも増えていくのでしょうか・・・・
もちろん西大和の場合、授業の中にもタブレットを導入しているので、パソコンが扱えるのが当たり前、そういう環境の生徒でないと、入学できないということになっているのでしょう。
2017.01.29
合 格 お め で とう ② ・ ・ ・
立命館 合格おめでとう・・・!
粘り強く何度も繰り返し基本問題に取り組んだ成果がようやくテスト結果にも反映され、最終的に合格となりました。途中、何度もこのままで大丈夫なのかという不安から相談がありましたが、夏休み以降ようやく確実に解けるようになりました。親としては一日でも早く安心したいという気持ちも分かりますが、子供も子供なりに頑張っているので、我慢して待ってあげる事が何より大切だと、今回分かっていただいたと思います。
同志社 合格おめでとう・・・!
均等配点だけに算数以外も時間をかけて取り組んだ成果です。このアドバイスも理にかなった事で、後半、理科や社会の復習、国語の漢字、語句を徹底させたのが点数アップにつながった要因でした。社会で京都特有の問題も取り組む必要もありますが、その問題ばかりを気にするより、基本知識でミスをなくしてから、そういう問題を追加させるといった取り組む順番も良かったと思います。特に知識分野は親でも参加が出来るので全員の勝利とも言えるのではないでしょうか・・・・
清風中学 合格おめでとう・・・!
第一本命のみで願書を3枚出した事によって、学校側にも本気度が伝わり、好印象でした。初日の午前、午後と両方受験して、かなり疲れたと思いますが、結果的には両方とも合格でした。入学後もクラス替えがあるので、コツコツ頑張って欲しいと願っています。
明星中学 合格おめでとう・・・!
明星だけで3名も合格しました。中には併願で行く受験生もいます。受験前日インフルエンザで保健室受験になり大変心配しましたが、なんとか合格してくれてよかったです。
六甲中学 合格おめでとう・・・!
念願の六甲。良かったですね!最後の最後まで算数で苦労しましたが、単元を絞り込んで徹底して特訓したのがよかったのか、やった問題が出題されたようで、本当にラッキーでした。間際だったので過去問に集中したかったのですが、どうしても弱い単元は捨てられないと判断し、かなり時間を割きました。結果良しで本当に良かったです。
高槻合格 おめでとう・・・!
今年一番の鬼門といわれた高槻。よくぞ合格してくれました。案の定、塾の設定する偏差値ではほとんどの受験生が不合格。共学化初年度で人気もあり、ましてや男子の人数も少なくなり、女子は初。説明会だけでも1000人を超える参加者。今までの過去問での実績は参考になるはずもない、と予想してアドバイスしました。
来年以降、女子は神戸女学院レベルの実力、男子は清風理Ⅲレベルの実力での受験をお薦めします。
合格者それぞれ・・・・!!
三田学園・関大北陽・奈良学園・西大和・大谷・関西創価・甲陽・白陵・関大中等部・同志社女子・四天王寺・須磨・金蘭千里・関西大倉・帝塚山・帝塚山学院・追手門・立命館宇治・関学・星光・滝川第二・神戸龍谷・親和・箕面自由・京都大谷
最終的には全員合格を得ました。今年は入試前・入試当日に病気になり、波乱もありましたし、当日の悪天候で、引率する親も大変な受験でした。特に京都方面は雪が多く、日曜日はいったいどうなる事かと、大変心配しました。
全体的には、予想通りとはいえ、高槻、星光は偏差値では計り知れない結果が多かったようです。これは受験生全体の結果からのコメントです。プロゲートとしては、予想の範囲内なので驚きはありませんでしたが、そのあたりが塾の判定テストや偏差値をうのみにせず、直接指導している先生のコメントからの進路決定が良い結果につながったのだと思います。
難関校にはプロの手助けが必要不可欠なのは皆さんもおわかりだと思いますが、関関同立レべルから低い学校は塾で遠回りするよりも、信頼できるプロに委ねる方がより近道で確実に合格できると自信をもって言えます。
2017.01.22
合 格 お め で とう ・ ・ ・
東大寺中学 合格おめでとう・・・
見事、第一志望に合格。後半、社会の先生に仕上げを頼んで大幅な点数アップにつながった事も、合格への大きな要因になったようです。東大寺の社会で80点以上をとれたのは、受験する上で非常に有利だったと思います。
洛南中学 合格おめでとう・・・!
「6年生の途中に浜学園に替わった方がいい」とアドバイス。それが合格への要因の一つだと、お父さんからの感謝の一言。もちろん本人の頑張りもあったのは言うまでもありません。それと、あの時期に浜学園に替わってついていけた事もすごい事だったと思います。もちろん、家庭教師の先生のサポートもあっての話ですが・・・・
何故、そんなアドバイスをしたかと言いますと、もともと駅前の小さな塾に行っていたのですが、その時に使っていた教材と塾の体制と指導方法、指導力を分析すると、どう考えても洛南は無理だと判断し、浜学園を推薦しました。
洛星中学 合格おめでとう・・・
やはり本命の学校は初日に受験するのが鉄則ですね!
ギリギリまで洛星を後期にして、洛南・東大寺・西大和にトライしたいと言っていましたが、すべて不合格になる可能性がある状況では、危険は避けるべきだと思います。
前日にやった様々な過去問の結果でトータル的に判断し、洛星受験に特化して正解だったと思います。後になって、今年の問題にトライして「これなら合格できたかも・・・」等と言っても、当日の緊張感などを考えると、あれで正解だったと考えるべきです。
京都産業大附属中学 合格おめでとう・・・!
ほぼ6年生から受験勉強をスタートしての受験でした。夏ごろまでは算数の基本に苦しんで、小学校3年生レベルの内容ばかりやっていましたが、あきらめずに何度も繰り返しやった事が後半の伸びにつながりました。最後まで塾は個別で社会と理科を学び、国語と算数は家庭教師の先生と取り組みましたが、年末からは社会や理科もプロの先生にサポートを頼みました。できれば同志社を受験したかったのですが、どうしても過去問をやっても点数が不安定なので前日に京都産業大附属中に決定しました。仮に同志社に合格出来たとしても、ギリギリで合格の場合、中に入ってからついていくのが大変だという事を考えれば、これからの6年間頑張って、楽しみながら中学・高校生活を送る方がいいと思います。
神戸女学院中学 合格おめでとう・・・!
よく勉強出来た子なので、「たぶん大丈夫だろう!」と先生ともお話していました。その期待通り、合格でした。6年生の間ずっと安定した結果を出し続けていました。多少、算数にはサポートしながら取り組みましたが、難関校はやはり早めからサポートし、点数を安定化するのが一番ですね!
同志社香里中学 合格おめでとう・・・!
塾よりも家庭教師にして大正解。感激の大泣きだったようです。さすが、連続60人第一志望合格させている先生です。途中まで厳しいか、という時期がありましたが、さすがに最後の仕上げは見事です。各教科の戦略をしっかりと立てて、細かく点数の取れる取り組みをして最短でゴールに導いたのだと思います。
関大一中 合格おめでとう・・・!
塾をやめて家庭教師だけで取り組んで合格。大正解です。関関同立レベルの学校は家庭教師の先生とマンツーマンでやる方がずっと効率的です。算数も大事ですが他の教科もきちっと点数を取れるようにしないといけないだけに、塾のように算数偏重のカリキュラムだと危険性が高まるのです。難関校のように算数のレベルが高くないので、あくまでも基本重視の取り組みが必要なので、基本を定着させるために復習を何度もやる方法が一番です。忘れっぽい子でも出来るようになるまで何度もやれば、なんとかなるものです。
清風南海中学 合格めでとう・・・!
第一志望で合格おめでとうございます。大逆転でした。塾では「無理」と言われ、見放されたにもかかわらず、強気で受験して正解でした。我々は、絶対無理とは思いませんでした。過去問では十分に合格できると確信していました。塾のテスト結果がすべてではありません。最後は過去問判断です。塾は一人ひとりちゃんと進路指導しているの?
2016.11.29
大阪星光 共学に・・・・
高槻に続き大阪星光も・・・
大阪星光が共学になると言うニュースが飛びこんできました。来年度から高槻が共学になることで、話題になり、入試の同行がかなり変わったと言われていますが、大阪星光までもが共学になるとは・・・・驚きです。
それと同時に、城星小学校からの推薦入学が可能になります。その分、一般入試の人数が減ることにもなりますし、女子が何人になるかによって、男子の定員も減になるでしょう。京都でノートルダム小から洛星への推薦枠があるのと同じ形態です。
小学校受験の動向も変わる !
星光に推薦枠があるというのは、大変魅力があるだけに来年の小学校受験に多くの男子の受験生が増えるのは予想できます。今までも城星小の入試は難しかったのですが、今後はより精度の高い完成度が必須になりそうです。今の年中さんは入試まで11カ月。1年を切っています。まだまだ焦る必要性ありませんが、城星小を考えている方は、より安定感をもった力が発揮できるように、日々の勉強をきちっとすることと、入学後を考えて、勉強の習慣づけだけはちゃんとつけておいてほしいと思います。
2016.10.28
個別塾に行っているが・・・・!?
結果が出ていないのは何故 ?
個別塾に行っている場合、大きく分けると2つに分離されます。
その1つは、大手塾の個別。もう1つは、単なるチェーン店方式の個別塾です。
前者の大手塾の個別の場合
基本的に大手塾の集団授業で使う教材を使っています。
それが6年生の場合、集団授業でやっている下の方のクラスの教材をそのまま与えてやらせたり、いきなり過去問をやったり新小問をやったりと、本来ずっと塾で育ってきた生徒の下のクラスの生徒に合わせてやろうとするので、結果がでないのです。特に算数においては、ほとんどの方に結果が出ていません。この原因は算数の基礎知識がないからです。
基礎知識というのは、小数・分数の意味と計算、単位の概念、単位換算、必要な数を覚える算数で使用される専門用語、例えば「時速」「分速」「正三角形」「直角二等辺三角形」
「ヘクタール」「㎝・m・mm」「グラフの見方」「表の見方」「線分図の見方」「面積図の書き方と利用法」など様々あります。
こういう基礎知識がないのに、いきなり「速さの問題や割合の問題・規則性の問題・場合の数・立体図形や角度の問題を解きなさい」と言われても分かるわけありません。
仮にその一問を教えたとしても、次回やらせたら出来ません。やっただけ時間のムダです。
要するに本人にどこからスタートしてあげたらいいのか、どこまで戻ってあげればいいのかを分析して、そこからやらないといつまでたってもその日暮らしです。
最終的には正答率の高い問いに答えられたらいいのです。それでも合格点まではいきます。国語に関しても、今さら塾で使っている語彙集を使って膨大な量を復習、又は演習する時間はありません。出題されやすい語彙に絞ってやっていく方が、確率的にも高くなるはずです。それでそれが出題されなかったとしても、それはしょうがない事です。
読解に関しては、物語と説明文に絞ってその問い方の特徴を教えてあげる、又はその文に何が書いてあったのかを口で言わせてみるのもいいでしょう。そうすると、どれくらい理解しているのかがだいたい判断できます。「大事な所に線を引け」と言われても、分からない子にとっては、どこが大事なのかが分からないのです。線の引き方から教えないといけません。だからこそ、はじめだけでも横について指導が必要になります。
一番大切なのは記号選択です。これがいつまでも正答率が悪い生徒は、「何故間違えたのか」を考えていないからです。その理由づけをしないまま、ただ○×をつけていても全く意味ありません。出来る子は自分で解説を読む生徒もいます。
これら総合的に考えると、大手塾の個別は、弊害がかなり多いように思います。
チェーン店方式の個別の場合
基本的に中学受験のノウハウがない生徒が多いです。その証拠に学生講師が多いですし、使用する教材も、良くて新小問、残りは関東系の教材が多いです。関東系の教材は、どうしても算数が弱いです。演習量が少ないのが第一の原因です。新小問にしても、いきなり中入試編のⅡやⅢを与えても自分ではムリです。新小問自体はいい教材ですが、元々塾や学校教材。教える人がいないとなかなか自分では難しいと思います。教材でいうと、前述で述べたように、本人の今現状に合わせてあげないといけません。ですから、中入試のノウハウを持った講師が基礎力のない子にどうやって基礎力をつけさせるかが分かっていないと成果は出ません。
どちらの個別を選択したとしても、基礎力をつけさせる指導が必要で、すぐに受験レベルの問題をやらせる個別塾であれば、早めに見切をつけた方がいいでしょう。
2016.08.26
勉強のやり方が分かっていない!!
勉強のやり方一つで大きな差
勉強の習慣がついていない子、塾に行っても成果が出ない子、自分一人で勉強が出来ない子、自宅で勉強が出来ない子、これらすべてこのままでは志望校への挑戦は出来ません。出来ていない子の典型は、まず
① 宿題も途切れ途切れ
② 整理整頓が出来ていない
③ 黒板を写しているだけ
④ 宿題の答え合わせが出来ない
⑤ 解説を読んでいない
⑥ 方絵をまる写ししている
等など様々な要因があります。受験まであと4カ月、これを打破して合格しようと思えば、誰かが横について監視するなり、教えるなり1対1で気を抜けない状態をつくるしかないでしょう。まずは一人では出来ないのですから、本人任せにしたり本人を怒っても無駄です。出来ないのですから、それを出来るようにするには、手取り足とり教えてきっちりと理解させ、出来るようになるまで何度でもやるしかありません。今後塾は実戦に入りレベルアップした問題に移行するので、基本が出来ない子にとって塾はお客さん状態。塾に行っているから安心ではありません。家でやらないから塾に行かせる、これはただ単に親が目をつむっているだけです。家でやらない子が塾でやるわけありません。今さら塾に行って変化して結果が出るぐらいならとっくに出ているはずです。
ある意味、今まで対処してこなかった親の責任でもあります。ほとんど今の段階で結果が出ていない子は基礎力不足。もしくは勉強のやり方がまずいはず。志望校に応じてあと4カ月はそれにあった勉強をする時期。集団授業で競争するのは出来ている子、成果が出ている子、成績が上がってきている子、それ以外は個々の取り組み方で考えないと、日々志望校が変わっていきます。
塾の宿題に追われて自分の時間がない。こなすだけで手一杯。これ全て塾の戦略です。
出来る子に合わせているからです。そんな子はほんの数人です。冷静に考えて個人のキャパを超えないように問題を選別して取り組まないと、本人がつぶれます。まだまだ秋口には学校行事もあり点数も上がり下がりします。バタバタせず全ては過去問で判断しましょう。