2011.05.25
塾を変わるとしたら・・・?
どのタイミングがいいのか ?
通常、塾に行き始めるのは4年生。早い方は1年・2年・3年と通われています。傾向として低学年から塾に通っている方は、4年生以降は大手塾に、4年生からの方は大手塾を含む様々な塾に行かれます。どちらを選ばれても、中学受験における基本のカリキュラムのスタートは4年生からですから、その時点での差はそんなに大きくはありません。
差が付いてくるのはだいたい2~3ヶ月後からです。それは進度の違い、難易度の違いが各塾で生じてくるからです。その頃ぐらいから、本人がその塾に合っているかどうかが分かってきます。合っていないのであれば、この時期ぐらいから他塾の情報集めをし、じっくりと考慮して塾を変更するのもいいと思います。基本的に4年生の間は途中で塾を変更してもそんなに大きな差はありませんから、支障はありません。ただし、5年生以降はあまり変更しない方が無難です。
塾を変更する理由は・・・
・ 進度が早くついていけない。
・ 進度か遅くて不安。
・ 授業内容が難しくついていけない。
・ 授業内容が優しすぎて不安。
・ 目標校と授業内容が合っていない。
・ 講師との相性が合わない。
・ 宿題が多すぎて消化できない。
・ 通塾に時間がかかりすぎて体力がもたない。
・ 個人のスケジュールと塾のスケジュールが合わない。
以上のような理由があげられます。他にも様々な理由があるとは思いますが、この見極めが重要で、本人の問題で解決できるのか、志望校を変更する方がいいのか、塾を変更した方がいいのか、家庭教師をつけた方がいいのか、そのままでいいのか、など思案のしどころです。ただ、そういった状況を思案するという事はそれだけ親が子供の状況を把握しているからで、親としては子供と一緒に受験に取り組むという点で素晴らしいと思います。中には塾に行かせているだけで、まったく把握をしていない親も少なくはありません。
「塾を変更する」事は、現状を打破するだけでなく、今後の方針を決める大きな転機でもあるので、慎重に考えないといけませんが、出来れば色々な意見を聞いて、情報収集をして徹底し、2度目、3度目がないようにしたいところです。ただ、大きな流れで言うと、4年生の間は自分に合う塾を探す学年という位置づけでもあるので、あせらずに行動すればいいと思います。
2011.05.25
学校選びは6年後を考えて・・・
進路状況を参考に !
私立の小学校を選択する場合、そのまま内部進学で大学まで進学できる、関大・関学・立命館・同志社などを選ぶ場合と、高校まで進学する場合と、中学受験をして外部にでる場合に分かれます。いずれの場合も最終的には大学までを考えて選択するべきだと思います。そのためには、説明会やホームページを見て、卒業生の進路状況を調べる事が必要だと思います。難関校に数多く行っているのであれば、当然学校の教育レベルも高いわけで、それだけ入学後も勉強面に関しては親が深くかかわっていかなければいけなくなります。
逆に内部進学が多かったり、姉妹校に多く行っているのであれば、授業レベルはそんなに高くないので、楽な学校生活が送れる半面、そんな中、外部受験を考えるのであれば、各ご家庭で計画性を持って育てていかなければいけません。私立の小学校を選択する以上、一歩も二歩も先を見据えて受験すべきだと思います。地元の小学校には行かせたくないから、という理由で受験される方は、その先にまた地元の公立中学が待っている、と言う事も認識しておくべきだと思います。
国立の小学校を選択する場合、以前は将来学校の先生に、という目的も多かったと思いますが、近年は採用数も少ないだけに、そういう目的以外での志望理由が多いように感じます。ただ、あくまで教育大付属というのは国の実験校なので、体験学習的要素が高く、大学受験に向けての学力養成という面においては弱いという事は間違いありません。それでいて大学実績がある程度あるのは、皆さんがそれぞれ予備校や塾、家庭教師によって学力向上の努力を外部でやっているからです。勿論、小学受験は難関で最終的にはレベルの高い生徒が集まっていますが、そんな中でも親側は必死で情報集めをし、低学年の時期から結構勉強させているご家庭が多いのも事実です。ようするに、学校に期待するのではなく自分の子供は自分で育てる、という積極的な方が多いという傾向にあります。
2011.05.12
2012年度大学入試センター試験が変わる
選択科目の自由度があがり新科目設置
2012年度からの大学入試センター試験の変更は
① 地歴・公民における科目選択の弾力化
これまでは地歴から1科目、公民から1科目選択であったが、地歴・公民から最大2科目選択が可能になるもので、地歴から2科目、公民から2科目の選択も可能になる。
② 理科における科目選択の弾力化
これまで第一グループ「理科総合B」「生物Ⅰ」、第二グループ「理科総合A」「化学Ⅰ」、第三グループ「物理Ⅰ」「地学」の各グループから1科目受験可が、理科全体6科目から最大2科目受験可となる。
③ 「倫理政治経済」科目の新設
これまで「現代社会」「倫理」「政治経済」から1科目受験が、「倫理政治経済」といった新たな科目が加わった。
2012年度からセンター試験を利用する大学
仙台白百合女子大学(人間)
筑波学院大学(経営情報)
日本橋学館大学(リベラルアーツ)
四条畷学園大学(リハビリテーション)
関西看護医療大学(看護)
日本赤十字九州国際看護大学(看護)
明海大学(歯)
共栄大学(教育)
日本大学(松戸歯)
愛知大学(地域政策)
龍谷大学(政策)
京都女子大学(法)
徳島文理大学(音楽)
熊本学園大学(社会福祉・第二部)
2012年度からセンター試験利用を取りやめる大学
慶応義塾大学(法・薬)
2011.05.12
2012年度大学入試
入試日程
2012年度の入試の日程が発表されました。
1月 14・15日・・・・・センター試験
一般入試タイムスケジュール
7月末まで 入学者選抜要項発表
9月上旬 センター試験「受験案内」配布
10月上旬~中旬 センター試験 願書受付
12月中旬まで 各大学ごとに「募集要項」発表・配布
1月14日・15日 センター試験
1月21日・22日 センター試験追試験
1月23日~2月1日 2次試験・出願
2月25日~ 前期日程試験
3月6日~10日 前期日程合格発表
3月8日以降 公立大中期日程試験
3月15日 合格者入学手続き締め切り
3月12日以降 後期日程発表
3月20日~24日 中・後期日程合格発表
3月27日 合格者入学手続き締め切り
センター試験科目
教 科 |
出 題 科 目 |
試 験 時 間 |
国語 |
国語 |
80分 |
地理・公民 |
世界史A・世界史B・日本史A・日本史B・地理A・地理B・現代社会・倫理・政治経済・倫理政治経済・から最大2科目受験可 |
60分または120分 |
数学① |
数学Ⅰ・数学Ⅰ数学A・から1科目 |
60分 |
数学② |
数学Ⅱ・数学Ⅱ数学B・工業数理基礎・簿記会計・情報関係基礎・から1科目 |
60分 |
理科 |
理科総合A・理科総合B・物理Ⅰ・化学Ⅰ・生物Ⅰ・地学Ⅰ・から最大2科目受験可 |
60分または120分 |
外国語 |
英語・ドイツ語・フランス語・中国語・韓国語から1科目 |
筆記 80分
リスニング30分(英) |
2011.05.08
目標作りには具体的なイメージを!
目で見て体験して実感させる
先日、灘中学の文化祭がありました。何千人も見学に来られていたでしょうか?遠くは広島からも見学に来られていました。老若男女問わずの大盛況でした。そんな中、塾が旗を掲げて塾生を引率している様子は一種独特でした。多くの方が正門で記念写真。「近くて遠い学校やろ!」と子供に言ったお父さんの一言が印象的でした。
実際に灘中を受験する、しないは当該学年にならなければ分かりませんが、低学年のうちから憧れをもたせ、子供に学校のイメージをもたせるには、ただ単に学校説明会に参加するよりは、こうした文化祭や体験学習に参加することが、子供たちにとっては何よりでしょう。私学の場合、だいたいこの時期ぐらいからこうしたイベントが始まります。早い学校は説明会を含めた形のオープンスクールや体験学習も始まります。5月以降のそうしたイベントをいくつかご紹介しますので、時間があれば一度のぞいてみてはどうでしょうか・・・
5/10 甲南中オープンスクール
5/14 梅花中説明会
5/20 梅花中相談会
5/21 西大和中説明会 西宮フレンチ
5/25 須磨学園相談会 西宮市民会館
5/28 大阪大谷中見学会
6/4 大阪大谷中体験
6/18 プール女体験・説明会
7/9 明星中オープンスクール
7/16 明星中オープンスクール
この他にも色々と数多くあります。一度興味のある学校のホームページをのぞいてみて下さい。
8月後半以降は各学校の説明会がスタートします。学校によっては、学校の指導方針や学校長などが交代したりと多少の変化もあるので、「一度行ったからもういい」ではなく目標校であれば数回足を運んでもいいかもしれません。上位校ほどその機会は少なく、中堅校は機会が多いということを覚えておいて下さい。
2011.05.02
平仮名が読めるようになったら・・・
言葉と文字を一致させる
習熟度の早い場合は、もう平仮名が読めるようになっているお子さんもおられます。中には書けるお子さんもおられます。小学受験の問題は、文字は読めない、書けないという事を前提に作成されていますが、実際はほとんどのお子さんが「平仮名」は読めています。又、少なくとも自分の名前は書けるようです。これは言葉を習得していく上ではごく自然な行動だと思います。ある程度読めるようになっておかなければ、聞き覚えだけで問題を処理していかなければいけないので、聴力だけに頼り、視覚は無視されます。これではなかなかより高い向上は望めません。初めは絵を見て物の名前を覚える、という段階からのスタートでも、いずれはそれを文字に置き換えて習得させることによって、学習の幅が広がります。「言葉のしりとり」などは、むしろ文字が読める方が早いのではないでしょうか・・・
塾では文字を教える塾と教えない塾がありますが、基本的にはご家庭でコツコツと教える場面が多いはずです。カードを使ったり、平仮名の一覧表を張ったり、色々な方法で覚えさせる苦労は親でないとなかなかできません。ただ「文字を読む」という点に重点を置いておけば、次のステップ「絵本を読む」につながります。大変だと思いますが、根気よく頑張って下さい。
「絵本は音読させて何度も繰り返す」
文字が読めるようになれば、色々な物語を読ませたいところです。ただ、いっぺんに欲張らない事です。まずは、サラサラと話し言葉のように読める物語を作ることをお薦めします。そのためには何度も同じ文を読ませなければいけないのですが、そうすることによって、その物語が頭の中でイメージ出来るようになるのです。そして、読むことに自身がついてくると思います。それが大切で、ただ単にどんどん読むだけの作業は発音しているだけで文章が頭の中に入っていません。それでは子供は面白くありません。読んで理解してイメージして楽しむ、これが読書好きにさせる第一歩です。物語を数多く習得させるにはまだまだ読み聞かせとの併用です。文書を暗記させるぐらいに繰り返し音読させ、人前で読ませてみて下さい。周りに褒められる事により一層読む事、しゃべることが好きになると思います。