2013.05.23
中2からは高校の勉強?
こんなに早くて習得出来ているか・・・?
多くの私立中高一貫校が授業進度をより速めています。最も早い学校で、中1終了時で中学校の内容を終了しています。特に数学、英語はかなり進度が速く、しかも難度が高くなっています。それでも高得点を取っている生徒が上位に数名います。よほど目標が高く意識も高いのでしょう。おそらく将来、国立の医学部を狙っているのでしょう。それぐらい目標が高く、意識も高い生徒は、他に塾や予備校に行っても両立しているのではないでしょうか。そういう生徒は各学校に何名かいます。そういう生徒が将来輝かしい合格実績をあげるのでしょう。ただ、そういう生徒はごく一部、数名と言えます。その他多くの生徒はアップアップしながら学校の授業についていこうとしているはずです。
確かに中学校の授業内容には簡単な内容も含まれているので、さっさと進める部分もありますが、じっくりと時間をかけて演習しなければいけない内容もたくさんあります。それが1年間で3年分を終わらせるという事は、並大抵の事では難しいはずです。授業を進めるにおいて、生徒の理解、無理解に関係なく進む事は可能です。ただ、例題や若干の練習問題をやっただけでとうていその内容を自分のものにしたとは考えられません。それなりに相当の問題量に取り組んでこそマスターできるはずです。それを1年間という短いスパンでこなす事態、たいていの生徒は無理だと思います。
これをこのままついていこうとしても結局基礎力がないままに進むので、高校の内容の理解できない部分がどんどん増えるばかりでしょう。そして、出来たつもり、やったつもりでそのまま大学受験。結果は浪人。それが1浪ですめばいいのですが、2浪、3浪となる可能性があります。
自ら志望して行った学校だけに、なんとかしていい成績を取りたいのは当たり前です。ただどうしても、そのペースについていけないのであれば、思い切って自分の無理解の部分に立ち戻って、自分の勉強のサイクルをつくることです。すべてが無理解ばかりではないはずなので、やりだすと、以前授業でやった内容を思い出したり、理解できるようになったりします。その結果実力テストで思わぬ好結果がでるかもしれません。自分の今のキャパシティーを超える部分はどうあがいても無理です。いち早く、自分の勉強スタイルを作ってすすめていけば、2浪も3浪もしなくてすむかもしれません。
自分に合った問題集・テキストを
学校の指定の教材で自分が習得出来ないのであれば、自分に合った市販の教材を自分で探してやっていくのが一番です。最近は市販で優れたテキストはたくさんありますし、自分が分かりやすいと思ったものがベストです。他人がいくらいいと言っても、自分が利用しにくければ何にもなりません。最近は本屋で学生の姿が少なくなっていますが、インターネットなどで買うよりも、実際に自分で中身を見て、手にとり確認して購入する方が絶対にいいと思います。自分の勉強は自分でする、これは基本です。塾や予備校が絶対ではありません。そういう点ではむしろ家庭教師のマンツーマンの方がいいかもしれません。
2013.05.15
洛南小学校入試について
募 集 要 項
募集人数 90名 ( 30 名×3クラス ) 男・女
・女子20名程度
願書受付 8月5日~8日
・郵送出願
試験日 保護者面接 8月23日~25日
受験生 8月26日 8時30分
試験内容 ペーパーテスト
実技運動テスト
・名前が書ける
・消しゴムが使える
保護者面接
試験場所 洛南中学
出願手続 入学願書
入学検定料 20000円
・ゆうちょ銀行の振り替え
合格発表 8月28日 15時~16時30分 掲示発表
・合格通知を受け取り、入学手続きをする
入学手続説明会 8月30日 10時
・洛南中学にて
・入学金 150000円
・学費 授業料 792000円
教育費 180000円( 後日納入)
空調費 5000円
制服代 100000円
登校日 制服採寸(2月中旬)
制服・学用品渡し(3月中旬発送)
新入生登校日(4月初旬)
受験について
保護者について
志願者同伴の上、両親とともに面接
・志願者同伴でなくても可
・両親でなくとも可
作文提出
・「なぜ洛南小学校を受験したか。なぜ入学したいか」
ペーパーテスト・実技運動テストについて
開門8時00分 8時30分点呼
持参物・・・受験票・鉛筆3本・消しゴム・上履き・下履き・靴袋
実技運動・・体育館での軽い運動
試験終了まで受験生との連絡はとれない
放送による一斉指示
保護者の当日の課題
受験生の試験中に作文
・内容は当日指定
小中高一貫教育
小・中・高12年間一貫教育
かなり多くの関心
第1回入試説明会には、およそ300名以上の方が雨にも関わらず来られていました。続く編入試験説明会においても300名程度の方が来られていました。来られていた方の中には京都以外の地域からも随分たくさん来られていたようでした。ただ、実際に受験される方がどの程度になるかはまだ分かりませんが、保護者の関心は、どのようなカリキュラムになるのか、中等部に上がる際に現在中学入試で受験するクラスとの兼ね合いはどうなるのか、という点でした。その案件に関して学校側は全体では何も触れませんでした。中学入試で入学する生徒とは全く別物となれば、あまり勉強せずにそのまま進級することになりかねないので、大学受験がどうなるのか、と囁かれていました。次の疑問は、教師陣が現・洛南の中高の教員という事です。小学生の専門ではないのに指導できるのか、という点です。中高生と小学生では全く違うのに本当に出来るのか、とあちこちで疑問の声が囁かれていました。今後どうなっていくのか、事態を注目したいと思います。
2013.05.01
学校改革あちらこちら
四天王寺中に医志コース設立
四天王寺中学に医志コース、定員35名が設立されることになったようです。今年の大学受験の結果を受けて、さらなる医学部合格者数の増加を目的に設立されるようです。
洛南に優秀な生徒が行ってしまったのを取り戻そう、というのが本音にあります。ただ、父兄の中には「途中でのクラス替えはあるものの、ただでさえ進度が早く、難度が高くてついていくのが難しいのに、さらに競争させてどうなるのか大変心配だ」という声も上がっています。こういう声は他でもたくさん聞きます。例えば神戸女学院もそうです。「学校はどんどん進むのに何もしてくれない」とよく聞きます。確かに、中1終了時で中学の内容が終わるというのはあまりにも速いと思います。それだけ基礎にかける時間が少なくなっているという事です。そのまま中途半端に進んで、高校の内容に時間をかけて難問にトライしていったとしても、結局センター試験でミスが多い結果に終わるような気がします。
たとえ、医学部志望であっても、本人のペース以上の事を求めても、結局はアンバランスになってしまいます。その結果一浪しても二浪しても合格できなくなってしまいます。全員が京大や東大の医学部を狙うわけではないはず。そうであれば、まずはセンター試験で確実に高得点が取れるように、基礎固めにじっくりと時間をかけた方が、最終的にゴールは近いように思われます。要は自分の能力以上の事を追求するよりも、コツコツと一つ一つ確実に単元をマスターしていく方がゴールは必ずやってくるという事です。
学校も塾、予備校もあまりにも進度が速すぎて生徒が空回りしている現状が多いというのには、「余裕で合格した」という武勇伝的な物語を理想にしすぎているからではないでしょうか・・・
関関同立推薦枠の減少進む
「関学コース」「立命館コース」などを掲げたコースが今後、なくなるかもしれません。まだ正式に公表されていませんが、実際それを検討している学校はあります。この動きは、大学側もより優秀な学生を集めたいということがあるようですが、それだけではない部分もあるようです。結局振り回されるのは在校生であり、受験生です。
今後、センター試験も文系学部志望であっても理科を2科目選択しなければいけないという方向で進むだけに、理数教科の強化が必須になってきます。これは国の方向性として、英語と理数教科の強化という方針にそったものだと考えられ、そういった事からも、私学でも推薦枠を狭めて、理数学部を新設、またはそれに準ずる内容を検討している事からの影響かもしれません。そういった事から、志望校が関関同立であれば、初めから附属校を狙う方がより確実だという事を頭の中に入れておいた方がいいでしょう。