2014.03.13
獣医学科は医学部よりも難関 !
全国でたった16校
近年のペットブームもあり、この獣医学科は医学部に並び、競争率が非常に高い。偏差値も60以上で医学部と同じレベルである。それでいて学校数が少なく、国公立で11、私学で5校しかない。ある意味、医学部よりも難関かもしれない。推薦を実施している学校もあるが、AO入試を実施している大学はない。
国公立の一般入試はセンター試験5教科7科目が中心。個別試験は前期日程で2教科2科目、又は3教科4科目の学校が多い。また、総合問題だけの大学もある。後期日程は小論文、総合問題、1教科などと多彩である。
公募推薦は6校。センター試験の結果と面接、小論文、又は面接、小論文のみ、センターと調査書のみという所もある。
私立は一般入試が3教科3科目で、基礎的な問題が主流。また、センター試験利用入試を実施していて3~4教科入試。
公募推薦は面接、小論文、基礎学力のうち1つか2つ実施。
国公立8大学に「共同獣医学科・共同獣医学課程」を設置
北大と帯広畜産大、岩手大と東京農工大、山口大と鹿児島大、岐阜大と鳥取大の4組8大学がそれぞれ共同獣医学科・課程が設置されている。これはそれぞれの学校が共同で1つの獣医学科・課程を運営するシステムで卒業時には2大学連盟の卒業証書が取得できる。
この組み合わせはそれぞれの学校の得意分野を生かし協力する形をとっている。例えば、北大は伴侶動物や人畜共有感染症の研究が得意なのに対して、帯広畜産大は牛や馬などの大型動物の医療が得意である。それぞれの持ち味をお互いに出し合うことによって総合的に研究領域を広げようと言う狙いである。
獣医学科の一般入試競争率
1. 日本大 14.0倍
2. 日本獣医生命科学大 13.1倍
3. 大阪府 8.9倍
4. 東京農工大 8.1倍
5. 麻布大 7.9倍
6. 酪農学園大 5.6倍
7. 岩手大 5.3倍
2014.03.13
定員割れの続出で今年は ?
他人との競争ではなく個人力 !
昨年は特に兵庫県の学校が最終的に定員に満たない結果に終わりました。大阪でもそういう学校はあります。そんな中、競争率が高かったのは、教育大附属天王寺、池田、関西大初等部、洛南と数校でした。全体的に子供の数が減少しているとはいえ、あれだけたくさんの方が入試説明会に来られていたにも関わらず、実際には受験すらしていない、もしくは同じところに固まったのか、おかしな話です。たしかに、各塾の人数を聞いてみても少なかったのはありますが、軒並み定員割れになるとは・・・・
今年は、各塾、昨年よりは人数が多いようなので、多少は改善されるのではないかと言う予想はありますが、驚くほど増加しているという訳ではありません。各学校側の裏情報でも「もう、全入時代に入りました」とか「今までとは逆に我々学校側が塾等に出向いて生徒集めをしなければいけない」などと言っておられます。
かといって、いくらなんでもどんな生徒でも受け入れるという訳にはいかないでしょう。でないと後から痛い目に合うのは目に見えていますから・・・・
他人との競争の時代ではなく個人の力を磨く時代
これだけ受験者の偏りがある以上、行きたい学校が倍率の高い学校でなければ、ガンガンと詰め込んで特訓しなくても、標準点さえ取れれば合格できるのではないでしょうか!
確かに問題のレベル・質が上がっている学校もありますが、ペーパーテストに偏らず、総合的に点数が取れれば問題はないでしょう。塾によっては、「この春休みに特訓、又は講習会に参加しなければ合格できません」などと、けしかけている塾があるようですが、全くのナンセンス。今詰め込んでも、また忘れます。やるのなら夏場以降で十分です。ただし、相当遅れている生徒や集団授業では結果がでない生徒は別ですが・・・・
附属の幼稚園から上がってくる生徒は本当に、何もやっていない、とは言いませが、全然レベルが低いです。それでも内部進学で合格できるのですから、受験生との差は大きいものがあります。ですから、どうせ勉強をさせるのですから、次につながるような勉強、すなわち受験のためだけの勉強ではなく、小学校に入ってから順調に結果を出せるような育て方が良いのではないでしょうか・・・・
具体的に言いますと、カリキュラムに沿って急いで消化していくのではなく、出来るまで繰り返し勉強し、完璧になってから次に進む。中途半端や消化不良をなくし、各内容を確実にものにしていく事です。早く進めばいいと言う訳ではありません。いくら進んでも自分のものになっていなければ意味がありません。小学校の内容もそうです。小学校以降はきちっと点数で出てきます。お受験のようにグレーな部分はありません。
塾で結果が伴っているのであればそのまま継続すればいいですが、そうでなければむしろ家庭教師のように個人指導にあっさりと切り替えた方が得策です。その方が個人は伸びます。今からの時代、大人数で競争させるのではなく、いかに個々を丁寧に指導するか、そして個々の能力アップ、個々の質の向上の時代です。