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2010.09.20

国語力がすべてを制す!

国語力がすべてを制す!

「算数を制する者が勝利者?」

 関西では「算数を制する者が受験を制する」とまで言われていますが、はたしてそうでしようか?

 確かに算数ものにしようとすれば、膨大な量の問題をこなすので、その結果にはかなりの差がつくのは事実です。しかし、算数だけが成績が優秀という子供はいったいどれぐらいいるのでしょうか?

 傾向として、5年生の前半までは順調に行く場合が多いのですが、夏休み以降に成績が下がってくる子供の多くが、「読書嫌い」「国語嫌い」が原因で、算数の文章問題ができなくなっています。逆に「読書好き」「国語好き」の子供はそんなに下がっていないのが実情です。点数にムラが出ている場合は、その原因が国語力の弱さにあると判断した方がいいでしょう。そこで、国語力、中でも「漢字・語彙」と「読むスピード」についてのお話をします。

読むスピードは?

 最近の入試では、学校にもよりますが、国語や社会の問題用紙に書かれている文字数はおよそ5000から6000文字もあります。これを読むとなると、早い子供で約10分、遅い子供で約20分かかります。これだけの差がつくので、20分もかかっていては問題を考えて解く時間が足りなくなります。従って、1分間に約500から600文字程度のスピードが必要になってきます。文庫本であれば約1ページ1分のスピードです。

ただ、限界がそのスピードであれば、あせって読み落としがある事も考えられるので、出来れば600から800文字/分で読める力を育てて、余裕を持って少しスピードを落として500から600文字/分を読むと理想的です。ちなみに東京大学の入試レベルは、1500文字/分と言われています。

漢字・語彙数は?

 単漢字では最低1000文字が必要です。ただ単漢字で出題されるケースよりも熟語の場合が多いので、実際には組み合わせもあるので、その2倍から4倍と考えて下さい。

語彙は最低5000と言われています。ちなみに大学入試のセンター試験の英語の単語数は6500、東京大学では11000単語、構文で800必要とされています。英語でそれぐらい必要と言う事は日本語の場合、いったいどれぐらい必要なのでしょうか?

なぜここであえて大学の入試問題を引き合いに出すかと言うと、中学受験をする子供の国語レベルは大学のセンター試験レベルだからなのです。センター試験の現代文なら中学受験生は読めます。

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