2010.11.15
なぜ なかなか褒められないのか?
なぜ なかなか褒められないのか?
子供を褒めるというのはなかなか難しいものです。教師でも褒め上手な先生はなかなかいません。ましてや若い先生でそれが出来る先生などは皆無に近いのです。なぜかと言うと、子供に対しての「物差し」が違うからです。
経験の少ない先生は、その「物差し」が「自分の経験」と照らし合わせて尺度を決めます。ベテランの先生は「周りとの比較」もしくは「その子の成長の比較」です。その観点から言っても“自分の子供を褒める”と言うのはなかなか難しいのです。
親の期待は120%
例えば、次のテストで80点を目標にするとします。実際に子供がその80点をとってきた時に親はどういう反応をするでしょうか?「ほとんど何も言わない」もしくは「次は90点を目標にしよう!」という会話だと思います。親は目標に達した事に安堵感を抱き、「ホッとしている」のが本音でしょう。
ではどういう時に親は褒めるのでしょう。80点×120%で96点前後、要するに予想以上に達した時に褒めるでしょう。我々プロは違います。我々は80%を尺度にしています。ですから64点以上であれば褒めます。
要するに、子供を褒めると言う事は、自分が感動した、しなかった、ではなく、子供に対する尺度(物差し)を決めて、それ以上なのか、それ以下なのかで褒める判断を決めればいいと思います。少なくともその「物差し」は目標よりも高くならないように注意すれば褒めやすくなります。
子供は親を観察しています!
子供は親の感情、機嫌をよく観察しています。親が本当に喜んでいるのか、うわべだけで言っているのかは分かっています。それだけに褒める時は、感情を表現して褒めなければ子供に見透かされてしまいます。大いに役者になってドンドン褒めてみてください。
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