2014.05.01
失敗は成功のもと
成功例より失敗例を参考に !
大学受験に向けてほとんどの人は、友人や先輩の合格参考例やアドバイスを受けて取り組んでいるようです。中には、「クラブ活動をしながら現役で合格した」とか「学校の勉強だけしていたら合格した」とかいわゆる武勇伝的な話を聞いて、安易に考えている受験生もいるようです。大概、合格体験のように成功例を聞いて、「自分もそうしよう」と参考にしているようですが、その逆に失敗例を聞く人はあまりいないようです。ただ単に「浪人している」とか「2浪、3浪」などの会話で、終わってしまっていて、なんで不合格かの原因を聞く人はいません。確かに、聞きにくいのですが・・・・
現実は合格した人よりも不合格になった人の方が断然多いので、その失敗例もそれに比例してたくさんあるはずです。合格した人はそのやり方がマッチしていたから合格できたのであって、そのやり方をそのまま自分にあてはめても同じように合格するとは限りません。逆に失敗例は共通している部分が多いので、むしろその失敗例を参考にして、自分は失敗しないようにして、自分にあったやり方を模索した方がいいと思います。
こんな失敗例をよく聞きます・・・
① 理系教科は随分時間をかけて勉強したけれど国語(現代文)で点数を落としてしまった。
② 簡単な問題を難しく考えすぎて、解答を間違ってしまった。
③ 小論文対策をセンター試験後にまわしたが取り組む時間が足りなかった。
④ だいたい分かったつもりだったけれど、実際には分かっていなかった。
⑤ 公式に当てはまらない問題が出来なかった。
⑥ 論理的に考えて文章を分析出来なかった。
⑦ プロセスを考えて解くのが身についていなかった。
⑧ 過去問をやっても年度によって点数のバラつきがあり、その分析を活かせなかった。
⑨ 宿題ばかりに時間を追われ、自分の時間が取れなかった。
⑩ 予備校の言うとおりにしたのに・・・・
⑪ 予備校を3か所も掛け持ちしたのに、全く点数に反映されなかった。
⑫ 先生によって解説や解答が違っていて困惑した。
⑬ 自己分析がきちんとできていなかった。
⑭ 完璧を求めていなかった。取り組み方が甘かった。
⑮ テクニックにばかり頼っていた。
⑯ 英語と国語で失敗した。予想はしていたもののひどかった。
⑰ 志望校の絞り込みが足りなかった。
⑱ センターの結果で志望校、志望学部まで変更しなければいけなくなった。
⑲ 時間を随分無駄に使っていた。
⑳ 現実は厳しいと言うのが終わってから気がついた。
2014.03.13
獣医学科は医学部よりも難関 !
全国でたった16校
近年のペットブームもあり、この獣医学科は医学部に並び、競争率が非常に高い。偏差値も60以上で医学部と同じレベルである。それでいて学校数が少なく、国公立で11、私学で5校しかない。ある意味、医学部よりも難関かもしれない。推薦を実施している学校もあるが、AO入試を実施している大学はない。
国公立の一般入試はセンター試験5教科7科目が中心。個別試験は前期日程で2教科2科目、又は3教科4科目の学校が多い。また、総合問題だけの大学もある。後期日程は小論文、総合問題、1教科などと多彩である。
公募推薦は6校。センター試験の結果と面接、小論文、又は面接、小論文のみ、センターと調査書のみという所もある。
私立は一般入試が3教科3科目で、基礎的な問題が主流。また、センター試験利用入試を実施していて3~4教科入試。
公募推薦は面接、小論文、基礎学力のうち1つか2つ実施。
国公立8大学に「共同獣医学科・共同獣医学課程」を設置
北大と帯広畜産大、岩手大と東京農工大、山口大と鹿児島大、岐阜大と鳥取大の4組8大学がそれぞれ共同獣医学科・課程が設置されている。これはそれぞれの学校が共同で1つの獣医学科・課程を運営するシステムで卒業時には2大学連盟の卒業証書が取得できる。
この組み合わせはそれぞれの学校の得意分野を生かし協力する形をとっている。例えば、北大は伴侶動物や人畜共有感染症の研究が得意なのに対して、帯広畜産大は牛や馬などの大型動物の医療が得意である。それぞれの持ち味をお互いに出し合うことによって総合的に研究領域を広げようと言う狙いである。
獣医学科の一般入試競争率
1. 日本大 14.0倍
2. 日本獣医生命科学大 13.1倍
3. 大阪府 8.9倍
4. 東京農工大 8.1倍
5. 麻布大 7.9倍
6. 酪農学園大 5.6倍
7. 岩手大 5.3倍
2013.03.15
センター試験を振り返って
力の差がはっきり出た結果に・・・
今年のセンター試験は国語や数学で思わぬ結果に終わった受験生が多く、その結果、2次試験の倍率に大きな変化が現れたという結果になりました。例年であれば競争率が2倍そこそこの学校が4倍になったりしています。学校名にこだわらず、何としても合格したいという表われです。
そもそも国語の出題傾向が変わったという点で、普段あまり国語の勉強をしていない受験生は痛い目に合っています。どうしても、数学や物理、化学、英語に時間を取られるのが受験生の性で、しょうがないと言ってしまえばしょうがないのかもしれませんが、出来ている受験生はちゃんと点数を取っています。そう考えると、中途半端、もしくは付け焼刃に取り組んでいても、大学受験にラッキーはないということでしょう。
また、案外数学Ⅰで点数を落としている受験生もいたようで、いかがなものなのかと首をかしげます。基礎をそこそこにして難問ばかり取り組んでいたのでしょうか・・・
医学部を狙っていた受験生はやはり、きちっと点数を取っています。もちろん全員ではありませんが、それだけ目標が高いという意識レベルが、緻密な勉強をさせていたのでしょう。
受験の基本は自学自習
当然のように、受験生は予備校や塾にいきます。受験情報を得るためにもそれは必要不可欠な点はおおいにあります。ただ、そこに行ったから絶対に合格できるというものではありません。予備校や塾にいってただ講義を受けているだけでは、単に学校で授業を受けているのと同じです。最終的に合格する受験生は必ず自分で勉強しています。自分でやって分からないところを教えてもらう、そういうスタンスで取り組んでいる受験生は必ず合格しています。ずっと予備校や塾にへばりついていて、受け身の場合はまず合格していません。自分でやるからこそ自分の弱点も分かり、自分が何をしなければいけないかが分かってくるのです。ただ単に、与えられたテキストを消化しているだけでは、決していい結果は出ません。
最近予備校の講師の話をよく耳にしますが、必ずどの講師も言う言葉は「基本が出来ていない」という言葉です。「格好よく解こう」という意識が強いのか、「もっと手っ取り早い方法で解こう」という意識が強いのか、どろくさく基本に忠実に考えて解答する事を嫌がっているようです。「基本ほど、どろくさく、繰り返し勉強して欲しい」というのが共通した意見です。「さきへさきへと進むだけが能ではない」と・・・・・
2012.08.14
学校のカリキュラムで大学合格
難関校ほど塾・予備校利用は少ない
以前は、大学受験に向けて高校生になると、塾や予備校に通っている生徒が圧倒的に多かったのが、ここ最近は、そこまでダブルスクールをさせずに大学に進学している生徒が増えています。この要因の一つに、推薦入学が増えた事があります。大学の附属や提携校が増え、校内での成績で進学が出来るシステムのおかげで、わざわざ外部の塾・予備校に行かなくなっています。
もう一つの要因に、学校の教育内容、レベルの向上、補習、時間外授業、夏期、冬期、春期の授業など、様々な手厚い学校のサポートがあります。なかでも私立中高一貫校の授業で使用するテキストが、予備校で使用するレベルと同じ、またはそれ以上のものを使用している事もレベルアップの要因のでもあり、中には予備校の講師が直接学校に来て授業をする学校もあります。
そうした様々な要因から、塾・予備校に通う生徒の層が年々変化しているようです。そのためか、塾・予備校も独自のカリキュラム・システムを掲げて生徒を集める一方で、各学校の授業のサポートをするコースでの生徒集めにも力を入れているようです。
塾・予備校の利用はもっぱら公立高校の生徒が主流のようで、その目標も関関同立や国公立の文系が多いようです。
医学部狙いの生徒も、徐々に医系専門塾から遠のいていて、駿台の医系コースを除いては通塾が減少しています。景気の動向も多少は影響しているのかもしれませんが、塾・予備校に通いつめるよりは、自分でどんどん勉強し、分からない部分だけを質問するという、本来の姿に戻りつつあるのでしょうか・・・・
集団授業よりも現在は個別が随分増えています。もちろん家庭教師も増えています。結局、勉強は他人との競争よりも、自分との戦い、という意識が個別に流れているのでしょうか・・・・
学校のカリキュラムでどこまで到達できる?
超難関校とも言える学校は高校2年の冬、1年前のセンター試験ですでに9割前後の得点をとれる生徒が数多くいます。従ってそういう生徒がいる学校は、高校3年では志望校別、学部別の2次対策に時間を割いています。ですから現役でも、例えば京都大学の医学部でも合格できるのです。ただし、その生徒は学校では上位に位置する生徒です。と言う事は、学校のカリキュラムだけでなく何かしらプラスアルファーがあるはずです。ただ、言えるのは、そこに到達できる層がたくさんいると言う事で、土台を作っているのは間違いなく学校のカリキュラムだと言っていいと思います。
2011.05.12
2012年度大学入試センター試験が変わる
選択科目の自由度があがり新科目設置
2012年度からの大学入試センター試験の変更は
① 地歴・公民における科目選択の弾力化
これまでは地歴から1科目、公民から1科目選択であったが、地歴・公民から最大2科目選択が可能になるもので、地歴から2科目、公民から2科目の選択も可能になる。
② 理科における科目選択の弾力化
これまで第一グループ「理科総合B」「生物Ⅰ」、第二グループ「理科総合A」「化学Ⅰ」、第三グループ「物理Ⅰ」「地学」の各グループから1科目受験可が、理科全体6科目から最大2科目受験可となる。
③ 「倫理政治経済」科目の新設
これまで「現代社会」「倫理」「政治経済」から1科目受験が、「倫理政治経済」といった新たな科目が加わった。
2012年度からセンター試験を利用する大学
仙台白百合女子大学(人間)
筑波学院大学(経営情報)
日本橋学館大学(リベラルアーツ)
四条畷学園大学(リハビリテーション)
関西看護医療大学(看護)
日本赤十字九州国際看護大学(看護)
明海大学(歯)
共栄大学(教育)
日本大学(松戸歯)
愛知大学(地域政策)
龍谷大学(政策)
京都女子大学(法)
徳島文理大学(音楽)
熊本学園大学(社会福祉・第二部)
2012年度からセンター試験利用を取りやめる大学
慶応義塾大学(法・薬)
2011.05.12
2012年度大学入試
入試日程
2012年度の入試の日程が発表されました。
1月 14・15日・・・・・センター試験
一般入試タイムスケジュール
7月末まで 入学者選抜要項発表
9月上旬 センター試験「受験案内」配布
10月上旬~中旬 センター試験 願書受付
12月中旬まで 各大学ごとに「募集要項」発表・配布
1月14日・15日 センター試験
1月21日・22日 センター試験追試験
1月23日~2月1日 2次試験・出願
2月25日~ 前期日程試験
3月6日~10日 前期日程合格発表
3月8日以降 公立大中期日程試験
3月15日 合格者入学手続き締め切り
3月12日以降 後期日程発表
3月20日~24日 中・後期日程合格発表
3月27日 合格者入学手続き締め切り
センター試験科目
教 科 |
出 題 科 目 |
試 験 時 間 |
国語 |
国語 |
80分 |
地理・公民 |
世界史A・世界史B・日本史A・日本史B・地理A・地理B・現代社会・倫理・政治経済・倫理政治経済・から最大2科目受験可 |
60分または120分 |
数学① |
数学Ⅰ・数学Ⅰ数学A・から1科目 |
60分 |
数学② |
数学Ⅱ・数学Ⅱ数学B・工業数理基礎・簿記会計・情報関係基礎・から1科目 |
60分 |
理科 |
理科総合A・理科総合B・物理Ⅰ・化学Ⅰ・生物Ⅰ・地学Ⅰ・から最大2科目受験可 |
60分または120分 |
外国語 |
英語・ドイツ語・フランス語・中国語・韓国語から1科目 |
筆記 80分
リスニング30分(英) |
2011.04.28
大学の受験料と学費
こんなに差がある・・・?
大学入試の受験料
センター試験
3教科以上
成績開示希望者 18800円 |
18,000円 |
センター試験
2教科以下
成績開示希望者 12800円 |
12,000円 |
国立大学 (2次試験) |
17,000円 |
公立大学 (2次試験) |
17,000~18,000円 |
私立大学 (文系・理系)
一般入試 (歯学部)
(医学部) |
35,000円
40,000円
50,000円 |
国公立大学受験の場合はセンター試験と2次試験で35,000円
私立大学の場合も1大学を受験するごとに35,000円程度かかる
国公立大学 授業料と入学金
授業料平均 535,800円 入学金平均 282,000円
私立大学 学部系統別 初年度納入金 (単位 円)
学部系統
|
入学金
|
授業料
|
施設設備
|
実習実験
|
その他
|
合 計
|
文科系
|
256,378
|
736,938
|
158,662
|
12,143
|
62,938
|
1,227,058
|
理科系
|
272,203
|
1,037,190
|
190,416
|
74,504
|
67,317
|
1,641,630
|
医歯系
|
1,009,619
|
2,968,656
|
1,002,536
|
226,314
|
3,213,393
|
8,420,517
|
その他
|
278,279
|
934,559
|
249,858
|
84,737
|
72,827
|
1,620,261
|
全平均
|
272,169
|
851,621
|
188,356
|
37,151
|
105,562
|
1,454,859
|
入試までにかかる費用
① 出願書類・郵送料 ② 受験料 ③ 交通費 ④ 宿泊費 ⑤ 諸費用(雑費)
これらすべてを足すと自宅生で158,000円、自宅外生で201,000円になる。またこれに交通費を足すと約25万から30万程度かかる。
2011.02.10
センター試験平均点と受験者数
教科名
|
配 点
|
科 目 名
|
受 験 者 数
|
平 均 点
|
国 語
|
200
|
国 語
|
219,187
|
109.24
|
地理歴史
|
100
|
世界史A
|
942
|
49.99
|
世界史B
|
40,141
|
63.06
|
日本史A
|
1,910
|
51.77
|
日本史B
|
65,245
|
64.78
|
地理 A
|
2,320
|
53.51
|
地理 B
|
35,191
|
66.71
|
公 民
|
100
|
現代社会
|
58,032
|
62.31
|
倫 理
|
25,037
|
70.06
|
政治・経済
|
37,975
|
60.32
|
数 学
|
数学①100
|
数学Ⅰ
|
3,612
|
45.06
|
数学Ⅰ・数学A
|
142,811
|
66.23
|
数学②100
|
数学Ⅱ
|
2,903
|
33.38
|
数学Ⅱ・数学B
|
125,079
|
53.93
|
工数数理基礎
|
5
|
40.2
|
簿記・会計
|
355
|
47.29
|
情報関係基礎
|
188
|
63.31
|
理 科
|
理科①100
|
理科総合B
|
6,771
|
55.2
|
生物 Ⅰ
|
63,715
|
64.61
|
理科②100
|
理科総合A
|
9,543
|
58.87
|
化学 Ⅰ
|
79,524
|
57.34
|
物理 Ⅰ
|
57,847
|
64.18
|
地学 Ⅰ
|
8,822
|
67.96
|
外 国 語
|
筆記200
|
英 語
|
224,266
|
123.46
|
ドイツ語
|
91
|
143.41
|
フランス語
|
120
|
138.44
|
中 国 語
|
219
|
139.01
|
韓 国 語
|
96
|
146.71
|
リスニング50
|
英 語
|
218,214
|
25.26
|
今年のセンター試験の平均点と受験者数です。このデーターを参考に受験教科を決めてみてはどうでしょうか・・・! また一度センター試験の問題にトライしてみては・・・!
早い生徒は中3でトライしている生徒も数多くいます。