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2015.05.24

目標は1ランク上を・・・・

目標は1ランク上を・・・・

要注意校は ?

 志望校にもよりますが、目標校を設定する場合、初めからその学校を目標にしていると、なかなか現実的には届かない場合が多いのが現実です。一度、兄、姉で経験している場合はさじ加減が分かっているので、メリハリをつけた取り組みが出来るのですが、初めての受験の場合はついつい余計に取り組ませたり、不十分だったりとなかなか苦労します。

ただ、難関校を目標校に設定する場合は、みんなが当初それに向けて憧れの中、取り組んでいくので、どうしても激戦になります。学年が進むにつれてそれが現実的になってきて、段々とばらついてきて、受験前になると力に応じた学校に収まるようになります。

 例えば、灘を目標にしていた生徒が甲陽、六甲ときて、最終的に星光、西大和や高槻になるといった具合です。そうなると、初めから高槻を目標にしている生徒は上位校志望だった生徒が下りてくるので、段々と順位が下がってくるのでピストンのように押し出される可能性が出てきます。ですから、出来れば最初の目標校を設定する場合は1ランク上の学校を設定するぐらいの取り組みをしておかないと厳しくなるという事です。

 灘・甲陽・東大寺・洛南(女)・四天王寺(医)・に関しては初めから最難関校なので、それなりに計画的に必死でやっているのでそれでいいと思いますが、問題はその次にくる学校辺りが一番要注意です。

 また、関関同立などの大学附属を狙う場合も案外取り組み方があまい人が多いので要注意です。

 一つの目安としては、競争率の高い学校ほど要注意と考えるといいでしょう。

難関校を目指す決意と覚悟は・・・・

 難関校はよほど能力が高い子を除いて、ほとんどの子は必死で頑張らないと到達できません。人並みではダメなのです。

 ほとんどの人が低学年からコツコツと頑張ってきて、その中で好成績を維持出来た人が難関校に行けるのです。

「3年・4年までは良く出来ていたのに・・・」とよく聞きますが、おそらくそれまでは親も一緒に考えたり取り組んでいたのでしょう。それが5年生ぐらいになると教えられなくなり子供だけに任せたり、塾に頼ったりした結果、段々と下がってきたと考えられます。勿論他にも様々な要因はありますが、一番大きいのは取り組み方があまくなってきたという事です。宿題の量も増え、難度も上がってくるのもありますが、難度が上がれば上がるほど、繰り返しが必要になってきます。ただ「時間がない」と言いますが、それぞれ個人のキャパがあるので、本人の出来る範囲まで宿題の量をカットして時間を生み出すしかないです。「塾に怒られる」と言いますが、「無理な物は無理」とはっきり言うべきです。初めから無理を承知で多めに宿題を出しているのだし、帳尻合わせして、ただ答えを書く程度に書いていっても結局頭に残りません。

「やった問題を確実にものにして覚えていく」といった取り組みが何よりも大切で、間違った問題ほどすぐに修正して、かつ1カ月、2カ月後にチェックする、そういった取り組みをしておけば公開テストでも結果が伴います。

 難関校を本気で狙う以上、塾とケンカしてでも自分の子供は自分で管理し育てる覚悟がいります。所詮塾は集団ですから、個々は自分で対処する必要があります。

中途半端な取り組みをしていても難関校は届きません。6年の途中までは偏差値やクラスが一つの目安になりますが、最後は順位(大手塾の場合)での判断になります。

そうなった時に初めて周りの顔ぶれが見えてきて、「もう少しやっておけばよかった」とか「あの子はどんな取り組みをしているのだろう」と個人の顔を思い出してライバル心が高まります。

 勿論、本人も頑張っていますが周りも頑張っているという事を頭において、それ相応の決意と覚悟が必要なのでは・・・・

 

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