2016.10.28
個別塾に行っているが・・・・!?
個別塾に行っているが・・・・!?
結果が出ていないのは何故 ?
個別塾に行っている場合、大きく分けると2つに分離されます。
その1つは、大手塾の個別。もう1つは、単なるチェーン店方式の個別塾です。
前者の大手塾の個別の場合
基本的に大手塾の集団授業で使う教材を使っています。
それが6年生の場合、集団授業でやっている下の方のクラスの教材をそのまま与えてやらせたり、いきなり過去問をやったり新小問をやったりと、本来ずっと塾で育ってきた生徒の下のクラスの生徒に合わせてやろうとするので、結果がでないのです。特に算数においては、ほとんどの方に結果が出ていません。この原因は算数の基礎知識がないからです。
基礎知識というのは、小数・分数の意味と計算、単位の概念、単位換算、必要な数を覚える算数で使用される専門用語、例えば「時速」「分速」「正三角形」「直角二等辺三角形」
「ヘクタール」「㎝・m・mm」「グラフの見方」「表の見方」「線分図の見方」「面積図の書き方と利用法」など様々あります。
こういう基礎知識がないのに、いきなり「速さの問題や割合の問題・規則性の問題・場合の数・立体図形や角度の問題を解きなさい」と言われても分かるわけありません。
仮にその一問を教えたとしても、次回やらせたら出来ません。やっただけ時間のムダです。
要するに本人にどこからスタートしてあげたらいいのか、どこまで戻ってあげればいいのかを分析して、そこからやらないといつまでたってもその日暮らしです。
最終的には正答率の高い問いに答えられたらいいのです。それでも合格点まではいきます。国語に関しても、今さら塾で使っている語彙集を使って膨大な量を復習、又は演習する時間はありません。出題されやすい語彙に絞ってやっていく方が、確率的にも高くなるはずです。それでそれが出題されなかったとしても、それはしょうがない事です。
読解に関しては、物語と説明文に絞ってその問い方の特徴を教えてあげる、又はその文に何が書いてあったのかを口で言わせてみるのもいいでしょう。そうすると、どれくらい理解しているのかがだいたい判断できます。「大事な所に線を引け」と言われても、分からない子にとっては、どこが大事なのかが分からないのです。線の引き方から教えないといけません。だからこそ、はじめだけでも横について指導が必要になります。
一番大切なのは記号選択です。これがいつまでも正答率が悪い生徒は、「何故間違えたのか」を考えていないからです。その理由づけをしないまま、ただ○×をつけていても全く意味ありません。出来る子は自分で解説を読む生徒もいます。
これら総合的に考えると、大手塾の個別は、弊害がかなり多いように思います。
チェーン店方式の個別の場合
基本的に中学受験のノウハウがない生徒が多いです。その証拠に学生講師が多いですし、使用する教材も、良くて新小問、残りは関東系の教材が多いです。関東系の教材は、どうしても算数が弱いです。演習量が少ないのが第一の原因です。新小問にしても、いきなり中入試編のⅡやⅢを与えても自分ではムリです。新小問自体はいい教材ですが、元々塾や学校教材。教える人がいないとなかなか自分では難しいと思います。教材でいうと、前述で述べたように、本人の今現状に合わせてあげないといけません。ですから、中入試のノウハウを持った講師が基礎力のない子にどうやって基礎力をつけさせるかが分かっていないと成果は出ません。
どちらの個別を選択したとしても、基礎力をつけさせる指導が必要で、すぐに受験レベルの問題をやらせる個別塾であれば、早めに見切をつけた方がいいでしょう。
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