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2010.05.10

日常会話に要注意

日常会話に要注意

出来る限り標準語を使って!

 幼少時期、特に言葉を覚える時期は、子供を育てるうえにおいて親が最も気をつけなければいけない時期になります。「言葉」は言うまでもなく、思考力につながる手段であり、日本人である以上、頭の中でも日本語で考えたり感じたりするので、その言葉の数が少なければ、当然考える能力や理解する能力も少ないということになるだけに一番大切なものです。これから始まるすべての教科の基にもなるので、ただ、「しゃべればいい」「わかればいい」「覚えればいい」と言うものではありません。

 ものの名前には方言はないものの、日常ではほとんど方言で会話をしているはずです。特に最近は言葉をわざと簡略化してしゃべったり書いたりすることが流行になっています。例えば「熊さんが笑っていた」を関西弁で言うと「熊さんが笑ろとった」になります。日常会話では何ら問題はありませんが、入試の口頭試問や面接になると、これは不適格になります。入試の口頭試問や面接では、標準語で答えることがプラスポイントになるので、その標準語を教えるために、一にも二にも常日頃から出来るだけ標準語を使って会話をすることです。入試の際は親子とも緊張して丁寧な言葉遣いをしようと思っても、つい関西弁がでてしまうものです。学校側はその言葉から、常日頃の生活環境やしつけ、親同士の会話、本人の性格などを見抜きます。以前、こんな口頭試問で失敗した例があります。

  先生「ごはん食べてきましたか?」

  本人「はい」

  先生「おいしかった?」

  本人「はい」

  先生「どこで食べたの?」

  本人「車の中」

 子供は正直ですね!ただ、「あぁ・・・・ぁ!」という感じですね!この会話から生活環境が分かってしまい、また親子の会話が常日頃から「うん」「うん」という単発的な会話が多いのだろうということが読み取られます。会話の多い親子であれば「おいしかった?」と聞かれたときに「おいしかったです」と答える場合が多く、単発的な返事だけで終わる場合はおそらく「こう聞かれたらこう返事しなさい」と言われているように受け取られます。

 こういう言葉遣い、会話は付け焼刃では出来ないので、常日頃から出来るだけ丁寧な言葉遣い、そして標準語を多く取り入れて親子で会話をしてほしいものです。大変だと思いますが、子供は親の分身ですから、自分に跳ね返ってくると思って下さい。

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