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2010.06.14

算数の陰に国語あり!

算数の陰に国語あり!

難関校の問題にこういう問題が!

 

 〈 問 〉 駅前のDPEで遠足の写真を出そうと思います。今日は月曜日ですが、水曜日に友達に配りたいと思いま

                す。駅前にはA.B.Cの3つの店があります。その店は現像・プリント・焼き増しの値段と仕上がり日が違い

               ます。・・・・・・

               どういう方法にすれば、一番安く、一番早いでしょうか?

 

 こういう問題です。具体的な数字は割愛していますが、この問題はほとんどの子が出来なかったそうです。いわゆる「組み合わせ問題」なのですが、子供が何故できなかったかと言いますと、「現像」「プリント」「焼き増し」という言葉の意味が分からなかった、というのです。最近は携帯電話のカメラで撮影したり、デジタルカメラで撮影してパソコンに取り入れたりでDPEに行く機会が随分減っているという時代で、問題製作者と子供たちとの間に時代のズレが生じています。入試問題は同じ問題の出題はできないので毎年出題者は試行錯誤、問題を考えています。そんな中、子供たちは毎年同じ年齢なので、ますますそのギャップは広がっていくばかり、それだけに塾も、本来ならば毎年新しい問題を取り入れていく必要性があるのですが、問題作成を常にやっている塾は2つぐらいしかありません。

 こういう例もあります。

          「かきねのかきねのまがりかど・・・・・」

 有名な歌詞があります。漢字で書くと、「垣根の垣根の曲がり角・・・」となるのですが、今の子供たちは「柿根の柿根の・・・・・」と書きます。

大人の感覚では当然知っているだろうということも、子供たちにとっては知らない、分からない言葉や習慣がたくさんあります。こういう事を一つ一つ発見して理解させていくには、読書や大人との会話、体験、文章を読む時の注意力が必要で、一つ一つの言葉に関心を向ける習慣をどうつけるかが決め手になります。それだけに、大人がいかに指摘をしてあげるかにもかかっています。

 算数がいかに順調であっても、5年生の後半や6年生になって長い文章問題になった時に解けるかどうかは、語彙力・読解力があるかないかで大きく変わってくるので、国語に不安がある人は出来るだけ早く対処しておくことをお薦めします。

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