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2010.08.16

7人に1人が就職浪人?

7人に1人が就職浪人?

大学選びにも影響はあるか?

先の新聞報道でご存知だと思いますが、今の時代の状況を表しているかのように、なかなか自分の希望する職種や企業に就職するのが難しい時代が続いています。以前に比べて、就職活動を開始する時期も早くなり、早い人では2回生から始めている学生もいるようです。その原因になっている要因の一つに、AO入試や学校推薦があるようです。

企業側は、以前は学校名を重視して採用していた傾向にあったのですが、いざ採用してみると相当適応能力が低いというのが続いたようで、最近は面接に大変慎重になっているようです。すなわち、一定の学力が必要な一般入試で入学した学生と、AO入試や推薦枠で入学した学生、また、私立の一貫校などでそのまま内部進学で大学にきている学生の学力が下がっているというのです。そのため、大学を卒業してすぐの学生よりも、卒業後にそれぞれの専門学校にいって実戦力のある学生を採用する傾向に変わってきているというのです。それだけ企業側も「育てる」余裕がないということも言えると思います。

関西の大学の中で最も就職浪人の多い大学は大阪大学です。これは意外な結果です。色々な要因はあると思いますが、その一つには、国立大学である以上、一部上場の企業に希望する学生が多く、あまり妥協したくないというのがあるようです。とはいえ、就職浪人をして確実に次年に就職できるという保証はありません。

一方京都大学や関関同立はというと、以前よりは良くないものの、ある程度は就職出来ています。ただ、それ以外の私立はというと、もっと厳しいようです。これも職種によっての差はあるものの、全体的に厳しいというのが実情です。一昔前であれば、歯学部も人気の学部でしたが、国家試験が難しくなる事や歯科医師の過剰さもあって今は定員割れを起こしている学校もあるぐらいです。

最も厳しいのは文科系の学部で、ここ最近かなり細かく学部、学科が分かれている分、選べる職種が減ってしまっているという皮肉な現象が現れています。そんな中、理系の学部、特に医学部に関しては相変わらずの人気で、就職に関しても売り手市場になっています。他はというと、ロボット工学のように限定した工学部です。建築系はなかなか厳しいと言われています。

いずれにしても、以前のように国立大学にさえ入れば就職は間違いない、苦労しない、という時代ではなくなっている、という認識を持った上で、これから大学受験に向かう受験生は「自分は何をやりたいのか」「どういう学部が就職率が高いのか」「どの学校の就職率が高いのか」などを少しでも調べてから受験に挑むということがあってもいいのではないでしょうか!

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