2014.05.21
勉強量は多いのに結果が出ない
勉強量は多いのに結果が出ない
塾の戦略に巻き込まれ・・・
大手塾はどこも宿題の量が多すぎるぐらいあります。現実問題それを全部こなしてやっていくのは相当厳しいはずです。やる時間がとれない、というのがほとんどのご家庭の悩みです。そこまで本当にやらなければいけないのか、と疑問を感じている人も多い事でしょう。では実際はどうなのかと言いますと、そんなに量を課してもただ単にやっつけ仕事になるだけで、成果はあまり期待できないでしょう。むしろ弊害の方が多いと思います。どういった弊害かと言いますと、
・他の教科の勉強が出来ない。
・答えを写したり、適当に答えを書いて、ずるをするようになる。
・じっくり考えなくなる。
・他の解き方、考え方を探求しなくなる。
・体力的にもたない。睡眠不足になる。
・重要な問題とそうでない問題の区別がつかなくなる。
個人個人、消化できる問題量は違いますし、やらせすぎは、勉強嫌いをつくる第一の原因です。
一週間に2回ぐらいこなせる量にまで量を減らすべきです。そのほうが、やった問題が確実に自分のものとなります。1回だけでは、「やった事ある」「みたことある」で終わってしまって、また一から考え直さないといけなくなります。これでは無駄な事の繰り返しです。個人個人、出来は違うはずで、不出来な部分のやり直しをする時間がとれるぐらいの余裕の時間が欲しいと思いませんか・・・・
では、何故そんなに宿題の量が多いのかといいますと、塾側の自己防衛からくる勝手な理由からなのです。
・子供の数が減っているので、「これだけの事をやらせています」というアピール
・不合格になった場合の言い訳作り「宿題を全部やらなかったから・・・」
・超難関校を狙っている生徒がこなせる量に他の生徒も合わせている。
・テキスト代が利益につながる。
・他の塾や個別に行かせないように。
・拘束時間を多くする事が利益につながる。
こういった理由が裏事情にはあります。
2人目のお子さんをお持ちの方は皆さん口をそろえて言います。
「あんなにやらせなくても良かった」
その通りです。ですから、妹さん、弟さんの場合、「うちはうちでやらせますから・・・」と塾にきっぱりと言い切って、子供に負担を掛け過ぎないようにしているご家庭も多いですし、もともと、問題分析が出来るご家庭は、初めから、「こんなに多くは必要ない」といって、塾に対して言いきっています。
それぐらいはっきりと言い切らないと、塾が言うがままにすべてをこなそうとしたら、子供はつぶれてしまいます。
問題の選別や講座、イベントの参加不参加など、ご家庭で判断できないのであれば、専門家のアドバイスを仰ぐしかないでしょう。
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