算数嫌いの原因は低学年にあり
算数嫌いの原因は低学年にあり
計算は速いだけでは意味がない
子供は足し算より引き算、掛け算より割り算が苦手です。これに小数・分数が加わるともっと出来なくなる子供が増えます。実はこれは練習不足と一言では片付けられない事です。よく公文やそろばんをやって計算スピードが速い子供がいますが、4年・5年生ぐらいになると、だんだんとミスが増えてきたり、解けなくなったりします。これは何が原因かというと、単純に計算のやり方だけを習得しているからです。それでは複雑で長い計算は出来なくなります。
例えば
9×5+9=
これをどう計算していますか・・・? おそらく前から順番に計算して、
45+9=
としていませんか・・・? これがただ単に計算しているということです。これを
9×6=
とするのが計算の工夫であり、考える習慣をつけるということになるのです。
9×5-9=
これは
9×4=
計算は常に工夫をしようという意識を持たせることが必要です。でないと
323+324+325+326+327+328+329+330+331+332+333=
99×75+124×78+124×21=
こんな問題をまともに順番に計算していては逆に時間がかかり計算ミスが起きます。
単位の概念をつけて活用する
算数嫌いの多くは単位・少数・分数・文章題でつまずいています。これも理屈が分かっていないのと概念がないからです。例えば1分が60秒は分かっていても、1秒は60分の1秒が言えなかったり、長さの単位、重さの単位、量の単位など様々な単位の関係がイメージ出来ていないのが原因で算数嫌いになっています。色々な単位を習った時点で、その単位が実際どれぐらいのものかを実感させる事があまり出来ていないようなので、親としては生活の中でもそうした単位を実感させるような工夫を考えてほしいものです。それとともに、例えば3時は90度、1時は30度、1分は6度、などと重ね合わせて勉強する事も大切です。これは3年生レベルです。