2021.06.07
近大医学部合格 7浪
近大医学部合格 7浪
A君は中学受験失敗後、少し道を外れ、紆余曲折を経て通信制高校を卒業しました。医師になりたいと思う自信のなさから、「自分なんかどうせ無理」と行動に移せませんでした。私達が関わったのは5浪でした。それまでは一応、医学部志望で複数の医師系予備校で流されるがままに時間を浪費していました。私達との対面談時には、少し反抗的で言葉少なく煙草を所持していました。聞けば、飲酒、パチンコ通いと一般社会人の様な生活を送り受験生ではありませんでした。流石にこのままでは・・・と私達の下に・・・
初めはひどく約束不履行、勉強せず、予定の模試も受けずと困惑の限りでした。学力面はもっと大変で数学は因数分解以前のレベル。物理、化学は壊滅状態で基礎テストで100点中1桁でした。英語も言うに及ばず燦々たるものでした。医学部受験以前の大学受験そのものをどうするかというレベルでした。しかし、担当講師は熱心にあきらめずに少しずつ寄り添い指導しました。反抗期゛てすが、気が弱くデリケートな人柄なので焦らず、ほんの少しずつでも前進出来るように頑張りました。
医学部受験はまだ遥か先の先でゴールが全く見えない状態でした。予想通り5浪目の結果は全て不合格。しかし、6浪目は少しやる気が出て模試も受け、錆びた機械に注油するが如く動きだしました。
本来の真面目さも復活し1日12時間毎日頑張り、弱音を吐きながらも継続し、出来ない問題があると真っ赤な顔で出来ない事に立腹していました。ようやく本気になりました。
しかし6浪目は私立1校のみ1次合格。結果全て不合格に・・・
本人は落ち込んで自暴時棄になり「受験は辞める」と言いだしました。
が、私達は違う事を考えていました。私立1校でも1次合格出来たことが凄いと・・・
奇跡に近いと・・・・
5浪時には模試を受けていませんので偏差値は不明ですが、推定25~30位の偏差値が2年間で私立医学部に1次合格まで上がったことに可能性を感じました。A君もふてくされていましたが、諦めきれないとラストチャンスすることになりました。1次合格を頼りに必死で勉強し、7浪目についに近大医学部に補欠合格することが出来ました。8校受験して唯一の合格、それも補欠合格ですが、とにかく「合格」しました。実質的には3年間のチャレンジでしたが、諦めないで頑張り続けた結果です。偏差値30以下からのスタートでついに願ってもない事が起こりました。
A君のような低学力受験生でも「やれば出来る」ことを証明してくれました。この記念すべき合格は私達に「誇り」と「自信」を与えてくれ、頑張ったA君と寄り添い続けた講師陣に感謝です。万歳です。
A君、最高の歓びで入学したもののコロナ禍でオンライン授業に・・・
時間があったのか、再び勉強せずに課外授業に勤しんだ結果、10近く単位を落とし留年の危機に・・・
1年目から波乱の大学生活を楽しんでいるそうです・
Comment & Trackback