2012.06.11
高校受験は私立に集中
私立授業料免除で公立離れ
大阪の高校受験はすでに、調査の結果、私立高校に受験が集中しているというデーターが出ています。それはひとえに高校授業料免除、私立も同様、の制度ができたからです。それに伴って、公立高校のいわゆる中堅から下位校は次々に統合、または閉校が決まっています。従って、公立高校への受験は上位校だけに集中し、文理学科を目指す受験生が増え、それ以外は私学に流れる傾向にあります。確かに、今の私立はどこも熱心で、教育レベルも公立よりも高いという現実があるだけに、流れるのは当然かもしれません。大阪維新の会が政権を維持している間は高校授業料免除の制度が続くと思われ、私立に行くのであれば、今がチャンスと誰しもが考えることかもしれません。そうした事もあり、私立高校は今こぞって新校舎増設やリニューアルで工事中の学校がたくさんあります。今時は古い校舎は人気がなく、綺麗な学校に人が集まる傾向があるので、どこの学校も何かしらの工事で現役生は不自由を感じているとか・・・・・
高校受験で私立に行くと大学受験に有利か ?
公立と私立では使用するテキストが違います。進学校と言われる学校は文部科学省が定める教科書ではなく、民間が私学用に作っているテキストを使っています。これは何度も高く、どちらかと言うと予備校や塾でも使用しているレベルなので、大学受験に向けての内容になっています。ですから、当然公立よりも有利という側面はあります。ただ、それを理解、習得するだけの基礎学力があるかどうかという事が大きな問題です。学校によっては、設定したレベルの生徒が集まらず、入学してすぐに補習授業をしなくてはいけない学校も出てくる事も予想されます。私立は京大、阪大、国立、●●人というものがブランドになります。ただ、その結果を出しているのは、高校で入学した生徒ではなく、中学から入学した6年制の生徒である場合が多いので、高校入試で仮に進学校に入学出来たとしても安心ではありません。また、中堅の私立の場合は大学実績の向上を目指して、補習授業や特別授業など、時間外の勉強時間が多くなるはずです。勉強嫌いにはとても辛い事です。その辺の事を考えて、公立にするか、私立にするかを決めないと途中退学は十分に考えられます。
勉強嫌いは行く学校がなくなる !
中堅校から下位校になると、普通科がなくなり、方向性の決まった科に限定されてきます。それが本人の希望にマッチしていればいいのですが、そうでない場合は本当に行く学校がない状況が考えられます。勉強嫌いはいったいどこに行くのでしょう・・・・
2012.05.15
やはり受験者数は増加
説明会・見学会・体験参加者多数
いよいよ、今年の学校説明会が始まりました。予想通り、昨年に比べてそれに参加される保護者の方は1.5倍から2倍近くになっています。その要因として、受験を予定している方が多いのは当然ですが、今年、学校長が変わったので何か学校に変化があるのか、また、受験に関して何らの変化があるのかを直接聞きたいという両面があるように思われます。また、体験に関しても、積極的に参加されている方が、昨年よりも多いように思われます。塾生も昨年の約2倍の数です。
第一志望だけでなく、第二・第三志望も視野に・・・
これだけ受験者数が多いとなれば、当然不合格になる人が多くなると言うこと。第一志望しか考えていないのであれば、より確実に合格に向けての取り組みが必要ですが、何が何でも私立と言うのであれば、第二・第三志望も考えて情報収集が不可欠です。そういう事もあって今年は説明会に参加される方が多いのかもしれません。受験日はほぼ統一されているのでなかなか複数を受験することは難しいのですが、二次募集を実施する学校が増えてきているので、これから説明会などに参加される方はそのあたりも聞いておいた方がいいのではと思います。二次募集は日程が様々なので、案外チャンスは多くあるかもしれません。
昨年も教育大の試験が終わった後でも二次募集で合格された方が数多くいます。
今年の人気校は・・・
まだ始まったばかりなので、すべては分かりませんが、今のところ人気校は関西学院初等部、城星学園です。今後、5月、6月とほとんどの学校が説明会を実施するので、動向が分かってくると思います。
2012.04.20
難関校に必要な語彙数は・・・?
どの学年にどれぐらいの語彙を習得するか ?
難関校を受験する場合、国語力がなければ他のすべての教科も成果が出ないのは言うまでもありません。語彙力、読解力、表現力を含めて国語力と言いますが、今回はその語彙に関して、参考にしてみて下さい。
★通常漢字(単漢字・熟語)
1年 500字
2年 700字
3年 1000字
4年 1500字
5年 1500字
6年 1500字
★四字熟語・ことわざ・慣用句
600から1000
★難語
3年まで 1000
4年 1000
5年 2000
★外来語
6年 300
合計すると12000語になります。外来語を省いたとしても、11700ですから、概ね10000から12000語と考えてもいいと思います。
単漢字や熟語は学校や塾でも勉強するので徐々には増えていくと思いますが、より確実に増やしていくのであれば、漢字検定にそって勉強していくのが、ムラがなく良い方法でもあります。ちなみに難関校を受験する生徒は最終的には検定の3級から4級の力が必要です。4年生以降は塾のテキストにそって勉強していくと、そこそこの語彙は増えていくようにはなっています。特に四字熟語・慣用句・ことわざ・外来語は塾のテストでも良く出題されますから、それに合わせて勉強するのも一つの方法です。ただ一番厄介なのは、難語と言われる語彙です。これはなかなかやる機会がなく、教えてくれるところもありません。
なにより一番差がつくのは低学年の取り組みです。低学年のうちにどれだけ丁寧に語彙の勉強をするか、させるのかの差はとんでもなく大きな差になります。漢字も大切ですが平仮名言葉の語彙も、注意力をはらって勉強させておけば、文章を読む際にも大ざっぱに読まずに性格に読むようになります。プロゲートではそういう部分を低学年では指導して難関校の土台作りをしています。
2012.03.14
24年度の小学受験は受験生が増加
人気校に集中
今年のお受験を予定している受験生は、昨年よりも倍近く多い気配です。まだ不確定要素はたくさんありますが、大手の塾の塾生が昨年のクラス数の倍になっていることから見ても、今年は受験者数の増加は間違いない事実です。ただ、その志望校は進学校と言われている学校が多いような気配です。特に最終的に教育大付属を予定している受験生が例年よりも多いような気配です。教育大の学校にもよりますが、授業内容が私立と変わらないぐらいハイレベルになってきている学校が特に人気のようです。
また、今年は編入を考えているご家庭もあるようです。関関同立に入学したにもかかわらず、将来理系の学部に行かせたいと言うご家庭が、「このままぬるま湯につかっていては将来、理系の学部には行けない」「このまま大学まで行っても就職がない」という理由で編入を考えているようです。また、関関同立から中学受験をする生徒もいます。今の時代を考えて早い時期から対応を考えている方が増えてきたという事なのでしょうか・・・
実際、大手企業も日本人を最優先で採用するという風潮が減少してきています。諸外国の人を積極的に採用しグローバル化しています。そういう事を考えると文科系での就職は本当に厳しいというのは間違いありません。反面、理系は求人も多く、逆に諸外国からもオファーがあるほどですから、うらやましい限りです。特に関西では成長分野が少ないだけに、親としては将来「医者になって欲しい」と願う人が関東よりも多いような感じです。
進学校の中にも「うわさ」が飛び交っている !
お母さん方の情報は本当に早いもので、「●●先生が○○学校に変わった」「●●学校の先生が○○学校の校長になった」「●●学校は学年崩壊している」「「●●学校はいま○○の件でトラぶっている」などなど、色々な情報が飛び交っています。こういう情報であまりいいうわさは聞きません。確かに情報として確かな事もありますが、そればかりを信用して学校選択をしてしまうのもどうかと思います。確かに先生の移動なども頻繁にありますが、案外教師集団は持ちあがりが多いので、当該学年の教師集団がどういう集団なのかの方がむしろ注目したいところなのですが、学校も校内での教師の学年の配置移動もあるので、なかなか分からないのが現実です。ですから、最終的には、進学校であれば、6年生がどういう学校に進学しているか、どういう体制で学校が対応しているか、また説明会や学校見学などの際に教師集団に元気があるかなどを自分で判断するのが一番いいと思います。
2012.03.10
京大(医)・阪大(医)合格しました !
京大4名、阪大1名、
やりました。京大医学部合格です。しかも2名。他にも理学部、農学部も合格です。阪大医学部も1名合格です。内訳は浪人生が2名、現役生が3名。星光、東大寺、灘、甲陽の生徒です。万歳です。
国語・英語講師 S講師
2012.02.24
入学式もまだなのに・・・
授業が始まっている・・・?
「合格おめでとう」のまだこんな時期なのに新入生は、はや宿題に追われている生徒もいます。読書感想文や英語の単語学習、短文、算数の復習や数学の予習など内容は様々ですが、もうすでに中学校生活が始まっているような感じがあちこちに見られます。中にはもうすでに毎週土曜日に登校して授業をしている学校まであります。それを熱心ととらえるか、やりすぎととらえるかは各個人の思いですが、いずれにしても4月1日に向けて各ご家庭でも中学に向けての準備は何がしらやられているはずです。
どんな取り組み方がいいのか・・・
すでに塾に通っている生徒もいれば、家庭教師で勉強を始めている生徒もいますし、通信教育をしている生徒もいます。どれが正解かは各個人によって違いますが、まずは学校が何の教材を使用するかによって取り組み方を考えるのが一番重要だと思います。
中高一貫校の場合、数学は体系学習のテキストを使用している学校が多いと思います。これは公立中学とは違う進み方なので、問題集や参考書を選ぶ際にも気を配らなければ合いません。また、新中問を使用する学校もあります。これも塾や学校教材ですから、難度はそこそこ難しい分野に入ります。それにマッチする補助教材は一般的には市販されていません。英語に関してはZ会の教材や新中問、プログレス、オリジナルプリントなど様々です。いずれにしても、公立向けの問題集や参考書ではマッチしません。しかも中1レベルの内容は簡単なので1学期中に終わるぐらいのペースと考えてもいいかもしれません。
特に数学、英語に関しては各学校で特徴があるので、学校教材が分かった時点でその対応の仕方をいろいろとアドバイスを受けるのがいいと思います。入学前のこの時期は、まだ基礎内容なのでそんなに差は付きませんが、入学後1カ月もたつとその差は徐々につき始め、いきなり中間テストで平均点以下を取ってしまうと、やる気も一気になくしかねません。初めはどの教科も高得点を目指して頑張って欲しいですね!
進度が早いだけにその練習量をこなしていけるか !
塾や予備校もそうですが、早く進む事が一つのステータスのようになっています。進度が早いという事は、授業では内容説明だけで、その練習は各自でしなければいけないという事になります。1回で出来る生徒もいれば10回やらないといけない生徒もいます。中学受験もそうだったと思いますが、基礎問題は1回で理解できたとしても、応用、発展レベルの問題は数多くやらなければ会得できません。その分の自分の時間が確保できるかどうか、そこがポイントだと思います。いくら早く進んでも習熟していなければ何の意味もありません。
2012.02.18
今年も全員合格達成!
ワンランク上の合格も数々・・・・
今年の受験も会員全員が合格しました。中には塾から「絶対に無理」と言われていた生徒が見事第一志望の神戸女学院に合格できたり、同じく西大和、須磨、高槻、清風なども同様に、いわゆる一発逆転がありました。飛び上がるような声で「合格しました」の声を聞くと、こちらも本当に嬉しく思います。ちなみに、合格校を発表しますと
灘、甲陽、六甲、洛南、洛星、東大寺、西大和、帝塚山、須磨、星光、四天王寺、
海星、桐蔭、清風、高槻、大谷、同志社香里、摂陵、関学、上宮、立命館宇治、
清風南海、土佐、愛光、ラサール、岡山、教育大付属池田、奈良学園、
一人ひとりにドラマがあり、感動があります。入試まであと3ヶ月という時点から受験勉強をスタートし、分数、小数の計算からやり始めた生徒もいますし、偏差値が10以上も足りなかった生徒もいますし、塾をやめた生徒もいます。でも最終的には、過去問をしっかりとやっていた生徒ほどいい結果がでました。過去問をやらず塾の課題ばかりをやっていた生徒はいい結果が出ていません。最後は偏差値や塾のクラスなどは全く関係ありません。一人の生徒が何校も受験しますが、中には第一志望は合格しても第二志望、第三志望が不合格の生徒もいます。その原因は第二、第三志望の過去問をやっていなかったからです。
今年の受験の総括は・・・・
灘中の算数・理科が例年よりも簡単だったことから随分番狂わせがありました。関東からの受験生も随分いたようで、その影響で繰り上げ合格があったりもしました。ただ、当初不合格の生徒が第二志望、第三志望校を受験するために、またそのあおりを受けて、「受かるだろう」と思われていた生徒が不合格になり、また第三志望、第四志望へと玉突き現象がありました。結局、力のない生徒が「行くところがなくなった」という話も聞いています。特に今年は男子が厳しがったようです。
出題傾向が変わった学校も数校ありました。全体的に見ると、国語の出題が「記述問題」が増えた。「文章量」が増えた。などがあげられます。その傾向は難関校ほど、より顕著に表れています。それだけに今後は「表現力」「速読力」が必要になってくると思われます。
全体的に関東の問題に近づいているのでしょうか・・・・
「社会」を実施する学校は数的には少なくなっていますが、今年は「震災関連」の出題もありましたし、北朝鮮の問題、なでしこジャパン、地図の読み取りなど出題範囲が相当広範囲になっていますので、今後はますます「社会」を選択する生徒が減ると思われます。そうなると「理科」の得点力が決め手になってくるので、差がつくのは「力学」「浮力」「化学」の計算力が問われてきます。勿論、文章やグラフ、表から式を組み立てる事も必要ですが、そこに国語力や算数力が関わってきます。それだけに、受験学年までにきちっとした国語力と算数力を付けておかなければ、すべてが悪循環になるという事になります。
難関校ほど、より早めに基礎力、応用力を付けて、6年生では前半から過去問を見ていくだけの時間的余裕が欲しいと思います。塾では過去問に取り組む時期が10月ごろからなので、それでは遅いと思います。理想から言えば、受験までに志望校の過去問を2往復ぐらいはやりたいところです。難関校によっては過去問20年本も発売されていますから、それをやるためには相当時間がかかります。でも結局、それが合格には一番の近道だと思います。
中堅校やそれ以下の学校はいかに基本問題でミスをしないかが合否の決め手です。特に中堅校以下の学校は基本重視なので大手塾でもまれる必要はありません。むしろ個別で見てあげる方が効果的です。
「受験は水もの」とも言われますが、やはり志望校に合った取り組み方が必要で、今一度見つめなおしてほしいものです。受験前にバタバタする自体、うまくいっていない証拠です。塾は時間拘束を長くして頑張らせているように見えますが、個人個人の的に合っているとは決して言えません。本当に必要な講座やテストだけを選別して自分の時間を確保する、これが第一志望への一番の近道です。
2012.01.09
何が何でも合格させたい !
一日6件、体力勝負・・・
さすがに一日に6件を朝から回って終わったら夜中の12時はきついです。でも入試まであと1週間しかないので、なにしろ時間が欲しいです。つい最近引き受けた生徒でも時間さえあれば伸びる子だけに、なんとかしてあげたいと思い、頑張っています。私と同様受験生も頑張っているので、それを思うと「しんどい」などと弱音を吐いている場合じゃないです。なんとか全員合格して欲しい、ただそれだけです。
A講師
もう少し早ければ・・・
受験前2カ月からのサポート。だいぶ以前よりは解けるようになってきました。ただまだ合格最低点がぎりぎりの状態なので、あと1カ月早く出会っていたらとつくづく思います。でもこの2カ月、お母さんにも協力していただいて、本当に良く伸びたと思います。偏差値で言うと20ぐらいは上がっているはずです。最後まで頑張って・・・
K講師
今のまま順調に・・・
大学入試まであと1カ月。たぶん今のままでいけば大丈夫でしょう。毎回の単語テストも9割5分以上はとれているのでそんなに大崩れはしないはずです。今後も過去問をどんどんこなして慣れながら、スピードアップ出来るようにしていきます。
H講師
教育大付属天王寺・池田に向けて・・・
池田は抽選がなくなり面接の内容もかわったので、本番でちゃんと質問された内容を覚えて伝えられるかが心配です。落ち着いて人の話を聞けたら大丈夫だとは思いますが、なにぶん緊張するタイプなので舞い上がらない事だけを願っています。
天王寺はやはり男子は受験生が多いので結果がどうなるかは分かりません。力的に問題はありませんが、仮に基準点でも最後は抽選ですから・・・・すでに城星という切符を持っているだけ安心と言えば安心なのでしょうか・・・・
N講師
2012.01.05
入試まであと一週間
親の準備することは・・・
① 受験票のコピーを当日持っていくカバンに入れておいて下さい。
(本人が忘れた場合の対処)
② 受験会場までの交通手段と時間
※ 一日に2校受ける場合もあるので、その交通順路と時間
※ 平日と土日では時刻表が違う点を注意
※ 塾で固まって移動する場合の集合場所と時間
※ 朝の集合場所と時間
③ 合格発表の日時とそれを見に行く人の確認
※ 本人は次の併願校の受験中のため保護者が発表確認、もう一人は付き添い
※ 結果次第で次の出願 (記入は済ませておく)
④ 合格手続き時に必要な費用の準備
※ 振り込み先の確認
※ 振込金額の確認
⑤ 健康保険書を持参
⑥ 14日以降のスケジュールを一覧表にする
※ 受験校・時間・場所・付添人
※ 発表方法・場所・時間・見に行く人
※ 追加の出願
※ 入学手続き・日程
※ 緊急連絡先・受験校や塾、他
※ ホテル等の予約確認
⑦ 緊急時の薬や時間外の診療
※ 前もって病院でもらっておく
※ 友人等のお医者さんに頼んで緊急時の対応を考えておく
⑧ 入試前日から2~3日の食事の計画を立てておく
※ 外食なのか自炊なの
※ 家族全員の行動を考えて計画を立てる
⑨ 残った家族の行動を把握しておく
※ 他の兄弟の事も把握して対処しておく
⑩ 携帯の充電器を持参する
案外、長話でバッテリーがなくなることもあります。
2011.12.17
勉強は環境が大切!
~頭の良さを左右するのは「酸素の供給」~
①寒い時期に成績UP!
冬場こそ受験生にとっては大切な時期。つい、風邪をひいてしまったり、体調を崩しやすいのですが、実はこの冬場を上手に乗り越えることこそ、成績UPにつながる近道かもしれません。
体調を崩すと、もともこもない話ですが、ここではそれには触れず他の話をします。
頭が良いというのは、物事を認識する、考える、記憶する、といった知的な作業がスムーズに行われることです。知的作業というのは決して神秘的な力、不思議な力によって行われるものではありません。大脳に血液が送り込まれて、その血液を通して、ブドウ糖などのエネルギー源と酸素とが大脳細胞に供給され、緩やかな燃焼が起きる、その時に発生するエネルギーによって行われているのです。つまり、特に重要なのは、酸素の供給を落とさないようにすることです。
すなわち、冬場であっても、たとえ2~3分でも良いので、空気の入れ替えをして酸素を多く取り入れましょう。眠気覚ましにも効果バツグンですよ!
②大きな声を出して成績UP!
眠気を覚えた時に、私たちは、大きな口を開けてアクビをすることがありますが、これは、脳細胞が酸欠状態に陥ったので、本能的にその酸欠状態を改善しようとしたのです。このことから、口を大きく開けて呼吸すると脳細胞への酸素の供給率が高くなるということが、推測できます。日常、意識的にこういう大口の深呼吸をやるのはもちろん良いことですが、大声を出すというのも非常に良いことです。
授業中に発言せず、指名されても口の中でボソボソとしか答えない子は酸素の供給率が低いので、なかなか頭が働かないようですが、こういう子は声楽や演劇をやらせたりして日常的に大声で発声させるようにすると、徐々に頭の働きが良くなってくることがあります。
すなわち、酸素の供給率を高めるために、大きな声を出すということは大変良いことなのですが、最も良い方法は、正しい呼吸法を身に付けるということでもあります。腹式呼吸がきちっと出来れば、いつ、どんな時にでも多くの酸素を取り入れられるばかりか健康面にも大変良いのです。とはいってもなかなか腹式呼吸をマスターするのは難しいので、深呼吸をお勧めします。この方法だと、たとえ夜中であっても出来ますよね!