2011.05.02
平仮名が読めるようになったら・・・
言葉と文字を一致させる
習熟度の早い場合は、もう平仮名が読めるようになっているお子さんもおられます。中には書けるお子さんもおられます。小学受験の問題は、文字は読めない、書けないという事を前提に作成されていますが、実際はほとんどのお子さんが「平仮名」は読めています。又、少なくとも自分の名前は書けるようです。これは言葉を習得していく上ではごく自然な行動だと思います。ある程度読めるようになっておかなければ、聞き覚えだけで問題を処理していかなければいけないので、聴力だけに頼り、視覚は無視されます。これではなかなかより高い向上は望めません。初めは絵を見て物の名前を覚える、という段階からのスタートでも、いずれはそれを文字に置き換えて習得させることによって、学習の幅が広がります。「言葉のしりとり」などは、むしろ文字が読める方が早いのではないでしょうか・・・
塾では文字を教える塾と教えない塾がありますが、基本的にはご家庭でコツコツと教える場面が多いはずです。カードを使ったり、平仮名の一覧表を張ったり、色々な方法で覚えさせる苦労は親でないとなかなかできません。ただ「文字を読む」という点に重点を置いておけば、次のステップ「絵本を読む」につながります。大変だと思いますが、根気よく頑張って下さい。
「絵本は音読させて何度も繰り返す」
文字が読めるようになれば、色々な物語を読ませたいところです。ただ、いっぺんに欲張らない事です。まずは、サラサラと話し言葉のように読める物語を作ることをお薦めします。そのためには何度も同じ文を読ませなければいけないのですが、そうすることによって、その物語が頭の中でイメージ出来るようになるのです。そして、読むことに自身がついてくると思います。それが大切で、ただ単にどんどん読むだけの作業は発音しているだけで文章が頭の中に入っていません。それでは子供は面白くありません。読んで理解してイメージして楽しむ、これが読書好きにさせる第一歩です。物語を数多く習得させるにはまだまだ読み聞かせとの併用です。文書を暗記させるぐらいに繰り返し音読させ、人前で読ませてみて下さい。周りに褒められる事により一層読む事、しゃべることが好きになると思います。
2011.04.28
大学の受験料と学費
こんなに差がある・・・?
大学入試の受験料
センター試験
3教科以上
成績開示希望者 18800円 |
18,000円 |
センター試験
2教科以下
成績開示希望者 12800円 |
12,000円 |
国立大学 (2次試験) |
17,000円 |
公立大学 (2次試験) |
17,000~18,000円 |
私立大学 (文系・理系)
一般入試 (歯学部)
(医学部) |
35,000円
40,000円
50,000円 |
国公立大学受験の場合はセンター試験と2次試験で35,000円
私立大学の場合も1大学を受験するごとに35,000円程度かかる
国公立大学 授業料と入学金
授業料平均 535,800円 入学金平均 282,000円
私立大学 学部系統別 初年度納入金 (単位 円)
学部系統
|
入学金
|
授業料
|
施設設備
|
実習実験
|
その他
|
合 計
|
文科系
|
256,378
|
736,938
|
158,662
|
12,143
|
62,938
|
1,227,058
|
理科系
|
272,203
|
1,037,190
|
190,416
|
74,504
|
67,317
|
1,641,630
|
医歯系
|
1,009,619
|
2,968,656
|
1,002,536
|
226,314
|
3,213,393
|
8,420,517
|
その他
|
278,279
|
934,559
|
249,858
|
84,737
|
72,827
|
1,620,261
|
全平均
|
272,169
|
851,621
|
188,356
|
37,151
|
105,562
|
1,454,859
|
入試までにかかる費用
① 出願書類・郵送料 ② 受験料 ③ 交通費 ④ 宿泊費 ⑤ 諸費用(雑費)
これらすべてを足すと自宅生で158,000円、自宅外生で201,000円になる。またこれに交通費を足すと約25万から30万程度かかる。
2011.04.16
まだまだ緊張している新入生・・・!
簡単な授業内容をあなどるな !
オリオンテーリングも終り、授業がスタート。真新しい教科書やノートもさわやかな匂いがまだ漂っています。小学校とは違い、各教科で先生が変わることにある意味楽しさを感じているのではないでしょうか・・・・
学習の中身はまだ始まったばかりなので、そんなに難しくはないですが、教科によっては早くも2回目の授業で10ページもすすんだとか、テストがあったなど、学校によって随分差があるようです。ただ、内容は簡単でも勉強しなくてもいいというわけでは全くないので、あまり気を緩めすぎないようにしてほしいですね!
この時期から始まる問題点をあげてみます。
① 勉強する習慣がなくなる
② 教科担任との相性でその教科の好き嫌いが生じる
③ 自分の勉強スタイルがわからない
④ 新しい友達と出会ってのカルチャーショック
⑤ 通学時間による生活リズムの変化からくる疲れ
⑥ 上級生や高校生に対しての対応に戸惑う
⑦ 塾に行かすべきか家庭教師を頼むべきかと親側が悩む
⑧ 忘れ物が増える
⑨ 子供に対して無関心になる
⑩ パソコンに対しての興味が増す
今までと違う生活習慣が親子ともどもスタートしているので、色々と慣れるまでに時間がかかると思います。親として、この時期一番注意をしておかなければいけない事は、子供の友人関係、勉強の習慣をなくさない事です。中学生以降はなかなか親の言う事を聞かなくなります。子供が一番影響を受けるのは、友人と先輩です。真面目に勉強する友人が出来ればいいのですが、なかなか思うようにはいかないようです。ただ、類は類を呼ぶ、とよく言われるように、この時期の子供は自分に合う友人を敏感に察知して仲間作りをしていきますから、その動向を把握しておくべきです。そのうちだんだんと仲間が変わっていきます。その時期から子供は変化していくので段々と親離れしていきます。これは自然な流れなのですが、親としてはその都度、友人関係だけは把握しておくことです。
勉強面に関しては、学校教科書にあった参考書を自分で選ばせて持たせることです。問題集に関しては、学校のサブテキストやプリントなどがあるので、しばらくは様子を見てもいいとは思いますが、5月に入ると、習熟度に個人差が出てくるので、必要な問題集を用意しても良いのではと思います。まずは絶対に学校の授業内容と進度を基本に置くべきで、6年後を見据えた先取り学習は早くても5月の中間テスト後からにすべきでしょう。

2011.04.02
精神年齢を上げるために2
考える習慣をつけるために!
幼さ改善は「大人との会話」「感じさせる」「考えさせる」と前回に言いましたが、今回はその続きとして、こんな時期だからこそ実行して欲しいと思います。
今回の東北関東大震災は、子供たちもかなりショックを受けていると思います。テレビや新聞でも報道はすべて震災に関する話題ばかり。関西も随分影響を受けています。ただ子供がどのような事を感じ、考えているかは春休みのこの時期、親にしかわかりません。
だからこそ今、親子の会話が大切で、色々な話をすることによって子供を成長させるのだと思います。こんな事をテーマにお話しをしてはどうでしようか・・・・?
① なんで関西でも電車の本数が減るの?
② 電気がなくなったらどんな影響がある?
③ 水道が使えなくなったらどうする?
④ ガスが使えなくなったらどうする?
⑤ 関西ではどんな影響が出ている?
⑥ 経済の仕組みは?
⑦ これから求められる職業は?
⑧ 関西で震災が起きたらどこに避難するの?
⑨ 福島原発の事故の影響は?
⑩ どんなボランティアがあるの?
新学期が始まると、どの学校でも今回の震災に関して色々なお話があったり、作文を書いたりするはずです。また、来年、再来年の中学入試の中にもこれに関係した内容が出題されるでしょう。そのためとは言いませんが、色々な話題があり、色々と考えさせられる事があるだけに、親子での会話が子供を一段と成長させることになると思います。

2011.03.06
過保護になりすぎないように・・・
自分で出来る範囲を広げる
小学校受験に向けての取り組みの内容は、様々なものがあるので、保護者としても何をどれだけやったらいいのかが分からない部分が多いと思います。特に一番素直で可愛い時期なので、あれもこれもと、ついやってあげたくなりますし、やってあげないといけないと思ってしまうかもしれません。確かにやってあげないといけない部分はたくさんあります。例えば家庭生活において、食事の面や健康管理等は子供では出来ません。また幼稚園への送り迎え等もそうです。ただそれ以外の部分に関しては、徐々に自分で出来るように育てて行く方がむしろ受験にも役に立つので、一度下記の項目をチェックしてみて下さい。
① 自分の服は自分で着せる
② 自分の服は自分でハンガーなどにかける
③ 自分の洗濯物は自分で片付けさせる
④ 自分の勉強道具は自分で整理整頓させる
⑤ おもちゃなどの遊具の後片付け
⑥ お稽古ごとなどの準備
⑦ 連絡帳や連絡袋、お弁当箱などを出させる
⑧ 宿題
生活面ではこのような事があげられます。このような事が自分である程度できるようになったら、次はワンランクアップさせるために次のような事をチャレンジしてみて下さい。
① 玄関の靴を並べる
② 洗濯物をたたむ
③ 掃除の手伝い
④ 電話の応対
⑤ 生き物・植物の世話をする
⑥ 食べた後の食器の片付け
家族の中での自分の存在感を感じさせる事によって、自立していくスピードも上がります。これも「しつけ」の一つです。この時期にこういう事をさせておくと、それが当たり前になるので、受験をしないとしてもチャレンジする価値は十分にあると思います。
ただ単にプリントをこなしたり、カードで知識を得たり、読んだり、書いたりだけではなかなかスムーズに事が運びません。すべてがつながっていると思って、どんどん自立させる方向でチャレンジしてみて下さい。
2011.03.03
24年度入試に向けて早くも・・・!
学校見学会に多数参加!
3月のこの時期は23年度入学生のための準備や卒業シーズンで各学校は忙しい時期なのですが、中にはもう次の24年度入試に向けて、学校見学会を開催している学校があります。つい先日中学入試が終わったばかり、という感覚をお持ちだと思いますが、もうすでに始まっているのです。学校名はあえてここでは伏せておきますが、参加された人数は延べで200人を超えていました。すごい人気です。さすがに上位の進学校です。来年受験を考えている受験生ばかりではなく、小学3年、4年生と見られるようなまだまだ幼いお子さんもおられました。中学受験に向けての意識付けや学校の雰囲気を味あわせるという目的もあるのでしょう。多くの方はだいたい5月6月ぐらいに文化祭などを見学に行くことからスタートするのですが、この時期にたくさん来られるというのは、来年の受験に対する意識の高い方が多いという事にもなります。例年になく参加者が多いだけに、来年の受験は全体的にレベルが高くなると予想してもいいかもしれません。
五木・駸々堂テスト第1回目スタート
大手塾に通っている場合はあまり受験をされないかもしれませんが、3月6日に第1回目のテストが実施されます。内容的には、ごく標準的な問題レベルです。難関校を目指している受験者も少ないのですが、全体的には受験者数は関西で一番多いだけに、全体的な自分の位置を確認するにはもってこいのテストではないかと思います。日頃、塾のテストに慣れているだけに、問題の書き方や問い方で戸惑うかも知れませんが、今の時期に外部のテストを受ける事によって、今通っている塾との差を感じる事ができますし、色々な会場で試験に慣れる、または、志望校が会場の場合は目標意識を向上させるためにも一役買ってくれます。申し込みはプロゲートでも出来ますが、会場によっては当日受験会場でも受け付けてくれます。今回は前学年の復習が範囲なので、どの単元が出来ていないかを明確にするチャンスでもあるので、トライしてみては・・・・・
2011.03.03
日大医学部合格おめでとう!
これで浪人生活とはお別れ!
やりましたねぇ! 日大医学部合格おめでとうございます。これで浪人生活ともおさらば!
特に今年一年は寝る時間も惜しんで良く頑張りました。遠方に行ってしまうので少し寂しい気もしますが、これからの方がむしろ長いので、頑張って国家試験も受かって下さい。
N講師
2011.03.03
大阪医大合格おめでとう!
大阪医大の次は大阪大学医学部へ!
大阪医大合格おめでとうございます。しかもベスト100位以内に入ったという事で、まずまずですよ! このメンバーがほとんど京大や阪大を受験するので、次はいよいよ本命。日頃の力を出して落ち着いて受験すれば次の阪大も合格出来るはずです。よくここまで頑張りました。検討を祈ります。
N講師
2011.02.19
通常授業以外の講座はどうすれば・・・!
難問系の講座に参加するのであれば・・・
難問系の講座とは、例えば大手塾の「最高レベル特訓」などの講座の事を言いますが、これに参加するための条件が整い、志望校も高いというケースはチャレンジしても良いのではと思います。ただメリットとデメリットがあるので要注意です。メリットとしては、「目標意識を高く持たせる」「深く考える問題に慣れる」「難問を好きにさせる」「発展力をつける」などです。逆にデメリットとしては、「問題がおもしく楽しくなると、簡単な計算や漢字など面倒くさい事をやらなくなる」「消化するのに時間がかかり、時間を取られてしまう」「基礎力・応用力が定着していないと、その場限りで終わってしまう」「本人だけの力では解けない問題が多数ある」などです。
参加できる条件は比較的幅が広いだけに、申し込みもしやすいのですが、基本的には基礎力・応用力が安定してから参加する方が良いと思います。その目安としてはテストの前半部分がすべて「まる」の場合です。そうでなければ、これから先、テスト結果はジェットコースターのように上がったり下がったりの繰り返しになります。また、参加するのであれば、「慣れるため」という目的よりも「せっかく参加したのであれば自分のものにする」という意気込みで、しっかりと復習させて、「解けた!」だけではなく「理解した」「「この問題を覚えた」というぐらいやれば、かなり力になるはずです。ただ、前述のように本人の力だけでは不可能な問題が多いので手助けが必要です。
基礎レベル系の講座に参加するのであれば・・・
基礎レベルの問題でつまずいているのであれば、大いに活用した方がいいでしょう。ただし、通常授業の内容と重なる部分が多いので、宿題が重なると負担が多くなります。消化できないのであれば、むしろマイナスになります。基礎力のない生徒の場合、当然処理能力も低いので、過度に問題量を与えても逆にイヤになります。集中力を持たせるためには同じ問題で数字だけを変化させた問題や、国語の場合は同じ語彙でも違う文章に変えて触れさせる方が効果は期待できます。解くスピードよりも正確さが重要です。
基礎力のない生徒の場合、そのつまずきは千差万別なので、できれば個別の取り組みの方がいいと思います。
「宿題なし講座」 少人数制は有効、多人数制は?
「宿題なし講座」は基本的に「その時間内で授業内容を理解する」ということです。内容にもよりますが、現実的には限られた時間内で全員が理解する事はごくごくまれです。
宿題なしとはいえ、自分のものにするのであれば個人の学力・能力に応じて復習が必要です。その過不足については少人数制の場合は指摘ができますが、多人数制では不可能です。この講座に関しては「必須」ではないはずです。あくまでも通常授業が基本なので、余裕がある場合に考えていけばいいでしょう。あれこれと手を広げる前に基礎力・応用力をつけるために時間を割く方が王道です。
