2011.06.22
勉強しなくなった・・・?
勉強しなくても簡単だから・・・
中学1年生の場合、今の時期はまだまだ勉強内容はそんなに難しくないかもしれません。学校によって進度は違いますが、もともと中1レベルの学習内容は中学受験を経験していれば、「もっと簡単になった」と感じてしまうのでしょう。それをいいことに、勉強しなくなる習慣がつくのが最も怖い事です。現に今年、せっかく苦労して灘中に合格したのに、勉強しなくなったといって、以前の先生に来てもらう生徒が2名もいます。このままほったらかしにしておくと、今年の年末から2年になる頃には、学年でも下位の方になってしまうのは目に見えています。現に今でも真中よりも下になってしまっていますから・・・
内容が簡単であれば、もっと深めるとか、先に進むとか、他の事にチャレンジするとか、そういう姿勢をそろそろ見せていく時期です。小学生時代と違って予習が中心になってきているはずです。であれば、内容を深くしたり、先に進んだりは自分次第のはず。今の段階で内容が簡単だからといって気を抜いているようでは、先が見えています。
反抗期に入って言う事きかない・・・
「宿題したの?」「勉強したの?」「何時に帰ってくるの?」「誰とどこ行くの?」「少しは部屋の片づけぐらいしなさい」「いつまで携帯でしゃべってるの?」と、子供が中1、中2ぐらいになると良く聞く普段の親子の会話ではないでしょうか・・・・
それに対して返事は「うん!」「やった!」「わからん!」「微妙・・・」「うるさい・・・!」「ほっといて!」「わかった!」と単語を並べるような返事しかかえってきません。こういう時期はまさしく反抗期の始まりで、特に男の子は口数が減ります。女の子は友達とのおしゃべりが増えます。誰しもが通る道ですがこれが自立への始まりです。こういう時期は、本当に親は「扱いにくい」「言う事を聞かない」と嘆きますが、ある程度仕方のない事です。特に勉強面においてはゴチャゴチャ言われるのが一番腹の立つ時期です。「なんで俺だけ勉強せなあかんねん・・・!」と一言・・・・
こういう時期にどうやって勉強させるかは永遠の問題ですが、うまくいっているご家庭は言わなくてもやっています。その多くは家庭内で勉強するムードと習慣、環境が出来ているご家庭です。家族全員が何かに取り組んでいる、そういう姿があります。親がそういう姿勢を見せれば子供はその背中を見て感じるものです。子供も勉強しなくてはいけないのは分かっています。ただ、面倒くさいとか、なかなか腰をあげないとか、きっかけがないとか勝手な理由でやらないのです。親としてもストレスがたまると思いますが、ここは自立を応援するという気持ちで親は親なりに自分の時間をもって何かに打ち込んでみてはどうでしょうか・・・
案外子供の側からしゃべりかけてくるかもしれませんよ。

2011.06.20
灘中を目指すには・・・・
最高峰を目指すにはより先を見て
灘中は名実ともに日本一の進学校です。現役で学年の半分が東大や京大に行くわけですし、理系の学部に関しては他の追随を許さない強さです。ですから当然入学後のその先に大学・学部、職業を考えているはずです。というより、考えるべきです。でなければ入学と同時に終わってしまいます。入学後3~4カ月すると勉強しなくなる生徒がいるのは、そういう意識レベルが低いのでしょうね。その先があるからもっとやらなければいけない、その先があるから燃え尽きてはいけない、その先があるからこう育てておかなければいけない、という考え方で取り組んでいかなければ逆に合格も出来ないような気がします。
どう取り組めばいいのか
「算数を制する者が受験を制する」と言われています。これはある意味当っている部分もあります。ただこれは最終的には、という事で「低学年のうちから算数にばかり時間を取りなさい」と言う事では決してありません。
低学年、中学年、高学年とそれぞれ力を入れる教科と内容があります。その順序と内容、やるタイミングを間違えないようにしなければ、最終学年で伸び悩むでしょう。
「塾に任せる」のではなく「塾を利用する」
塾で与えられる課題は膨大な量があります。すべてをこなすのは事実上かなり無理があります。仮にトップ合格出来たとしてもその後伸びるでしょうか・・・?量が多ければ当然じっくり考えるという時間はないはずです。それでは思考力が育ちません。ですから、出来るだけ取捨選択をして時間をかけるものと、そうでない物を分けて取り組む事が必要になります。理想から言うと6年はベーシックの授業をカットできればいいのですが・・・・
灘中に向けて育ててくれる先生に出会えるか
灘中受験を本人の力だけで乗り切れるかというと、ほとんど不可能に近いと言っても過言ではありません。あれだけの難問を時間内に解くというのは、たとえ親が解けたとしてもそれを教え育てるのは無理でしょう。あの領域は専門分野の仕事です。例えば初日対策と2日目の対策ではそれぞれ違います。という事はそれぞれ違う取り組みと育て方が必要です。それが指導できるプロをいかに確保するかが究極的な課題になるでしょう。
本人の意識と親の姿勢
最終的には本人が「絶対に行きたい」という意識がどれだけ強いかが重要なポイントです。そうなると親がどうやってそういう意識を育てるか、になります。これは低学年のうちからの意識付けです。それとともに、育てる方向性がぶれない事です。
具体的な指導内容やその時期については個々にお応えしますので是非お問い合わせ下さい。またプロゲートでは実際に灘中を担当している先生のお話しを聞けるセッティングも出来ますので、是非活用して下さい。

2011.06.11
入試まであと3ヶ月半
実践練習を通して課題を見つける
各学校の説明会がスタートしています。参加人数の多い所と少ない所が顕著に表れているようです。少子化や景気の動向も影響しているのかもしれません。大学付きの学校は人気があるようですが、その他はなかなか人数確保も、厳しい状況もチラホラ聞きます。かといって受験生全員を合格させる事はしません。やはり去年でも何名かは失敗している方がおられるのは事実です。何が原因かはまちまちですが、少なからず子供の基礎学力、行動指示、親の面接対応は安定したものがほしいところです。
そんな中、塾内テストや公開テストなどが各地で実施されています。もうすでに行かれている方も多いとは思いますが、テスト会場に入ってしまうと、親は見られないテストが数多くあり、後に送られてくる結果コメントで出来不出来を判断するしかありません。その結果コメントは比較的あまく評価されているので、実際は不明瞭な点があるはずです。 プリント系は書いたものを後から見ても判断できるので、後から修正、補強しやすいのですが、「指示行動」等においては、単に「集団行動ができない」と書かれていても、どういう状況でどう出来なかったのかが分かりません。塾内テストでは、直接先生に聞けば教えてもらえると思いますが、一般のテストではどうなのでしょうか・・・?
お行儀や指示行動はご家庭での様子からだいたい分かると思います。不安を感じれば、だいたいそれは的中していますから、すぐに対処したほうがいいでしょう。目安としては2回テストを受けて2回とも同じ結果であれば修正、補強しなければいけないでしょう。
特に最近はペーパーテストよりもお行儀面や口頭試問、面接に重きを置いている学校が増えているだけに、あと残すところ3ヶ月半で修正ポイントを見つけてこの夏場には対処して下さい。
最近の塾生の流れ
流れとしては、大手の知名度の高い塾やその学校を得意としている塾に通うというオーソドックスな形が多いのですが、それについていけない、不満がある、もっと一人一人を丁寧に見てほしい、という声もあり、1クラス4~5人ぐらいでやっている少人数制の塾への転塾、初めからそういう塾に通う方も増えてきているようです。確かに他人との競争もある意味必要な部分もありますが、まだまだ幼少時期なので、細かい部分に目が届く方がむしろいい、という考えは正解でしょう。年少や年中でも早生まれ、遅生れで随分差がありますから、通える範囲で熱心な個人塾があればそちらの方がいいのかもしれません。
知名度のある塾にも結構大ざっぱな塾もありますから、その当りの見極めをするためには、合格者数だけに目を向けずに、子供の様子を見て、合っているか合っていないかの判断をして下さい。「挨拶ができない」「お行儀が悪い」などは指導が出来ていない典型です。
2011.06.11
汚い字は書きなおし・・・!
丁寧に書いて丁寧に読む
宿題で出したプリントの字があまりにも踊っていたので、その場で消させて、書きなおしをさせました。本人にとっては屈辱的かもしれません。でも、解答用紙は相手に見てもらうもの、自分だけが読めてもダメ。ましてや入試は△などはありません。日頃塾で△をもらってはいても入試では×です。まずは字を丁寧に書くことから意識を変えていかないと、これ以上の成長はありません。そういう話を本人にもしてから、随分落ち着いて書くようになりました。案の定、今回の公開テストで点数がアップしました。
N講師 国語
2011.05.25
塾を変わるとしたら・・・?
どのタイミングがいいのか ?
通常、塾に行き始めるのは4年生。早い方は1年・2年・3年と通われています。傾向として低学年から塾に通っている方は、4年生以降は大手塾に、4年生からの方は大手塾を含む様々な塾に行かれます。どちらを選ばれても、中学受験における基本のカリキュラムのスタートは4年生からですから、その時点での差はそんなに大きくはありません。
差が付いてくるのはだいたい2~3ヶ月後からです。それは進度の違い、難易度の違いが各塾で生じてくるからです。その頃ぐらいから、本人がその塾に合っているかどうかが分かってきます。合っていないのであれば、この時期ぐらいから他塾の情報集めをし、じっくりと考慮して塾を変更するのもいいと思います。基本的に4年生の間は途中で塾を変更してもそんなに大きな差はありませんから、支障はありません。ただし、5年生以降はあまり変更しない方が無難です。
塾を変更する理由は・・・
・ 進度が早くついていけない。
・ 進度か遅くて不安。
・ 授業内容が難しくついていけない。
・ 授業内容が優しすぎて不安。
・ 目標校と授業内容が合っていない。
・ 講師との相性が合わない。
・ 宿題が多すぎて消化できない。
・ 通塾に時間がかかりすぎて体力がもたない。
・ 個人のスケジュールと塾のスケジュールが合わない。
以上のような理由があげられます。他にも様々な理由があるとは思いますが、この見極めが重要で、本人の問題で解決できるのか、志望校を変更する方がいいのか、塾を変更した方がいいのか、家庭教師をつけた方がいいのか、そのままでいいのか、など思案のしどころです。ただ、そういった状況を思案するという事はそれだけ親が子供の状況を把握しているからで、親としては子供と一緒に受験に取り組むという点で素晴らしいと思います。中には塾に行かせているだけで、まったく把握をしていない親も少なくはありません。
「塾を変更する」事は、現状を打破するだけでなく、今後の方針を決める大きな転機でもあるので、慎重に考えないといけませんが、出来れば色々な意見を聞いて、情報収集をして徹底し、2度目、3度目がないようにしたいところです。ただ、大きな流れで言うと、4年生の間は自分に合う塾を探す学年という位置づけでもあるので、あせらずに行動すればいいと思います。
2011.05.25
学校選びは6年後を考えて・・・
進路状況を参考に !
私立の小学校を選択する場合、そのまま内部進学で大学まで進学できる、関大・関学・立命館・同志社などを選ぶ場合と、高校まで進学する場合と、中学受験をして外部にでる場合に分かれます。いずれの場合も最終的には大学までを考えて選択するべきだと思います。そのためには、説明会やホームページを見て、卒業生の進路状況を調べる事が必要だと思います。難関校に数多く行っているのであれば、当然学校の教育レベルも高いわけで、それだけ入学後も勉強面に関しては親が深くかかわっていかなければいけなくなります。
逆に内部進学が多かったり、姉妹校に多く行っているのであれば、授業レベルはそんなに高くないので、楽な学校生活が送れる半面、そんな中、外部受験を考えるのであれば、各ご家庭で計画性を持って育てていかなければいけません。私立の小学校を選択する以上、一歩も二歩も先を見据えて受験すべきだと思います。地元の小学校には行かせたくないから、という理由で受験される方は、その先にまた地元の公立中学が待っている、と言う事も認識しておくべきだと思います。
国立の小学校を選択する場合、以前は将来学校の先生に、という目的も多かったと思いますが、近年は採用数も少ないだけに、そういう目的以外での志望理由が多いように感じます。ただ、あくまで教育大付属というのは国の実験校なので、体験学習的要素が高く、大学受験に向けての学力養成という面においては弱いという事は間違いありません。それでいて大学実績がある程度あるのは、皆さんがそれぞれ予備校や塾、家庭教師によって学力向上の努力を外部でやっているからです。勿論、小学受験は難関で最終的にはレベルの高い生徒が集まっていますが、そんな中でも親側は必死で情報集めをし、低学年の時期から結構勉強させているご家庭が多いのも事実です。ようするに、学校に期待するのではなく自分の子供は自分で育てる、という積極的な方が多いという傾向にあります。
2011.05.12
2012年度大学入試センター試験が変わる
選択科目の自由度があがり新科目設置
2012年度からの大学入試センター試験の変更は
① 地歴・公民における科目選択の弾力化
これまでは地歴から1科目、公民から1科目選択であったが、地歴・公民から最大2科目選択が可能になるもので、地歴から2科目、公民から2科目の選択も可能になる。
② 理科における科目選択の弾力化
これまで第一グループ「理科総合B」「生物Ⅰ」、第二グループ「理科総合A」「化学Ⅰ」、第三グループ「物理Ⅰ」「地学」の各グループから1科目受験可が、理科全体6科目から最大2科目受験可となる。
③ 「倫理政治経済」科目の新設
これまで「現代社会」「倫理」「政治経済」から1科目受験が、「倫理政治経済」といった新たな科目が加わった。
2012年度からセンター試験を利用する大学
仙台白百合女子大学(人間)
筑波学院大学(経営情報)
日本橋学館大学(リベラルアーツ)
四条畷学園大学(リハビリテーション)
関西看護医療大学(看護)
日本赤十字九州国際看護大学(看護)
明海大学(歯)
共栄大学(教育)
日本大学(松戸歯)
愛知大学(地域政策)
龍谷大学(政策)
京都女子大学(法)
徳島文理大学(音楽)
熊本学園大学(社会福祉・第二部)
2012年度からセンター試験利用を取りやめる大学
慶応義塾大学(法・薬)

2011.05.12
2012年度大学入試
入試日程
2012年度の入試の日程が発表されました。
1月 14・15日・・・・・センター試験
一般入試タイムスケジュール
7月末まで 入学者選抜要項発表
9月上旬 センター試験「受験案内」配布
10月上旬~中旬 センター試験 願書受付
12月中旬まで 各大学ごとに「募集要項」発表・配布
1月14日・15日 センター試験
1月21日・22日 センター試験追試験
1月23日~2月1日 2次試験・出願
2月25日~ 前期日程試験
3月6日~10日 前期日程合格発表
3月8日以降 公立大中期日程試験
3月15日 合格者入学手続き締め切り
3月12日以降 後期日程発表
3月20日~24日 中・後期日程合格発表
3月27日 合格者入学手続き締め切り
センター試験科目
教 科 |
出 題 科 目 |
試 験 時 間 |
国語 |
国語 |
80分 |
地理・公民 |
世界史A・世界史B・日本史A・日本史B・地理A・地理B・現代社会・倫理・政治経済・倫理政治経済・から最大2科目受験可 |
60分または120分 |
数学① |
数学Ⅰ・数学Ⅰ数学A・から1科目 |
60分 |
数学② |
数学Ⅱ・数学Ⅱ数学B・工業数理基礎・簿記会計・情報関係基礎・から1科目 |
60分 |
理科 |
理科総合A・理科総合B・物理Ⅰ・化学Ⅰ・生物Ⅰ・地学Ⅰ・から最大2科目受験可 |
60分または120分 |
外国語 |
英語・ドイツ語・フランス語・中国語・韓国語から1科目 |
筆記 80分
リスニング30分(英) |
2011.05.08
目標作りには具体的なイメージを!
目で見て体験して実感させる
先日、灘中学の文化祭がありました。何千人も見学に来られていたでしょうか?遠くは広島からも見学に来られていました。老若男女問わずの大盛況でした。そんな中、塾が旗を掲げて塾生を引率している様子は一種独特でした。多くの方が正門で記念写真。「近くて遠い学校やろ!」と子供に言ったお父さんの一言が印象的でした。
実際に灘中を受験する、しないは当該学年にならなければ分かりませんが、低学年のうちから憧れをもたせ、子供に学校のイメージをもたせるには、ただ単に学校説明会に参加するよりは、こうした文化祭や体験学習に参加することが、子供たちにとっては何よりでしょう。私学の場合、だいたいこの時期ぐらいからこうしたイベントが始まります。早い学校は説明会を含めた形のオープンスクールや体験学習も始まります。5月以降のそうしたイベントをいくつかご紹介しますので、時間があれば一度のぞいてみてはどうでしょうか・・・
5/10 甲南中オープンスクール
5/14 梅花中説明会
5/20 梅花中相談会
5/21 西大和中説明会 西宮フレンチ
5/25 須磨学園相談会 西宮市民会館
5/28 大阪大谷中見学会
6/4 大阪大谷中体験
6/18 プール女体験・説明会
7/9 明星中オープンスクール
7/16 明星中オープンスクール
この他にも色々と数多くあります。一度興味のある学校のホームページをのぞいてみて下さい。
8月後半以降は各学校の説明会がスタートします。学校によっては、学校の指導方針や学校長などが交代したりと多少の変化もあるので、「一度行ったからもういい」ではなく目標校であれば数回足を運んでもいいかもしれません。上位校ほどその機会は少なく、中堅校は機会が多いということを覚えておいて下さい。
