2014.03.13
定員割れの続出で今年は ?
他人との競争ではなく個人力 !
昨年は特に兵庫県の学校が最終的に定員に満たない結果に終わりました。大阪でもそういう学校はあります。そんな中、競争率が高かったのは、教育大附属天王寺、池田、関西大初等部、洛南と数校でした。全体的に子供の数が減少しているとはいえ、あれだけたくさんの方が入試説明会に来られていたにも関わらず、実際には受験すらしていない、もしくは同じところに固まったのか、おかしな話です。たしかに、各塾の人数を聞いてみても少なかったのはありますが、軒並み定員割れになるとは・・・・
今年は、各塾、昨年よりは人数が多いようなので、多少は改善されるのではないかと言う予想はありますが、驚くほど増加しているという訳ではありません。各学校側の裏情報でも「もう、全入時代に入りました」とか「今までとは逆に我々学校側が塾等に出向いて生徒集めをしなければいけない」などと言っておられます。
かといって、いくらなんでもどんな生徒でも受け入れるという訳にはいかないでしょう。でないと後から痛い目に合うのは目に見えていますから・・・・
他人との競争の時代ではなく個人の力を磨く時代
これだけ受験者の偏りがある以上、行きたい学校が倍率の高い学校でなければ、ガンガンと詰め込んで特訓しなくても、標準点さえ取れれば合格できるのではないでしょうか!
確かに問題のレベル・質が上がっている学校もありますが、ペーパーテストに偏らず、総合的に点数が取れれば問題はないでしょう。塾によっては、「この春休みに特訓、又は講習会に参加しなければ合格できません」などと、けしかけている塾があるようですが、全くのナンセンス。今詰め込んでも、また忘れます。やるのなら夏場以降で十分です。ただし、相当遅れている生徒や集団授業では結果がでない生徒は別ですが・・・・
附属の幼稚園から上がってくる生徒は本当に、何もやっていない、とは言いませが、全然レベルが低いです。それでも内部進学で合格できるのですから、受験生との差は大きいものがあります。ですから、どうせ勉強をさせるのですから、次につながるような勉強、すなわち受験のためだけの勉強ではなく、小学校に入ってから順調に結果を出せるような育て方が良いのではないでしょうか・・・・
具体的に言いますと、カリキュラムに沿って急いで消化していくのではなく、出来るまで繰り返し勉強し、完璧になってから次に進む。中途半端や消化不良をなくし、各内容を確実にものにしていく事です。早く進めばいいと言う訳ではありません。いくら進んでも自分のものになっていなければ意味がありません。小学校の内容もそうです。小学校以降はきちっと点数で出てきます。お受験のようにグレーな部分はありません。
塾で結果が伴っているのであればそのまま継続すればいいですが、そうでなければむしろ家庭教師のように個人指導にあっさりと切り替えた方が得策です。その方が個人は伸びます。今からの時代、大人数で競争させるのではなく、いかに個々を丁寧に指導するか、そして個々の能力アップ、個々の質の向上の時代です。
2014.01.30
奇跡的な大逆転合格2
金蘭千里合格
受験2カ月前。過去問をやっても点数が取れない。特に算数が・・・・・
もともと関西ではなかったので、算数が弱いのは仕方ないのですが・・・・
それが、わずか2カ月、12月からスタートして見事合格。素晴らしい・・・!
上宮合格
もともとあまり勉強は好きではなかったけれど、本人が志望校を決めてからは、一生懸命頑張りました。年末、親がインフルエンザで子供と別居生活。そのまま受験で、一時はダメかとあきらめていましたが、当日、本人は良く頑張ってくれて、見事合格。お母さんも大喜び・・・・良かった、良かった・・・・・
洛南合格
年末、一時は受験そのものをあきらめる、という事態にまで陥ったのを、志望校を洛星に変更して、算数が多少楽になって、またやる気が出てきて復活。年末年始は京都まで行って先生の授業を受けて、国語力アップ。結果、洛星合格。そればかりか洛南も合格して大喜び。一時はあきらめていただけに、本当に良かった。前受けの他府県で失敗したのも、発奮材料になったのでしょうか・・・・これぞ一発逆転大勝利です。
関西大倉合格
スタート時点は小学校2年生レベル。それが何度も何度も壁に当りながらも、見事合格。塾も行かずに先生との二人三脚。逆にそれが良かった。あのまま塾に行っていてもついていけずに置き去りになっていたでしょう。それにしても、本人が頑張り屋さんで、一日に4時間も先生と勉強したことも数多くありました。あの時点ではなかなか受験そのものも危なかったのに、希望通りの学校に合格出来て、本当に素晴らしい。
同志社香里合格
もともと2教科しか勉強してなくて、それでも同志社香里に是非とも行きたいとの事で、急遽社会を開始。それが夏場からです。でも覚える事がなかなか苦手で成果がでません。結局、一次で不合格。でも当初から2次試験での合格を狙っていたので、計画通りと言えば計画通りですが、ヒヤヒヤしました。でも親子ともども良く頑張りました。
立命館合格
なかなか塾では結果が伴わない。特に国語。塾でやる内容と立命館の過去問とのギャップはかなりありました。それから算数・国語両方を先生にみてもらい、見事合格。今年の入試問題は国語も19枚あったり、社会が難しかったりと、かなり受験生は戸惑ったようですが、本当に良かったです。これも9月からの短期間で見事合格です。
四天王寺学園合格
今年の新設校ということで、まったく予想も出来なかった入試。しかも勉強をスタートしたのが10月。塾も行った事がなく、「いくらなんでも、間に合う?」という状態。ただもともと読書好きで国語力はありました。それにしても、算数はこれからですから・・・・ それでもわずか3ヶ月で良く合格出来ました。見事・・・・・
2014.01.21
奇跡的な大逆転合格
帝塚山泉ヶ丘合格
年末のプレテストで2点だったのに、見事、帝塚山泉ヶ丘に合格。やりました。おめでとうございます。わずか2カ月でのこの快挙。あのままではどこも合格できなかったでしょう。一番の計算問題ですら出来ず、わずか1問正解しかなかったのに・・・・
なにはともあれよかった、よかった・・・・・
何が正解か・・・・
あの時点で、2年・3年レベルに戻ったのが正解でした。基本的な言葉の意味、分数、小数、単位からやったのが大正解でしょう。たからこそ、文章問題も出来るようになったのだと思います。あの時、過去問ばかりやっていても、ダメだったでしょう。
大阪女学院合格
先生が行っている時しか勉強しなかったのに、よく合格できました。わずか2カ月半で本当によく合格できました。あの時、国語は何とかなるかも、というレベルでしたが、まず自分一人で勉強出来るような状態ではなかったのを思い出しました。結局、先生に1日置きぐらいのペースで来てもらってから、ぐんぐんと伸びました。また、合格するための戦略も良かったと思います。社会で7割から8割を目標にして、算数は1番2番の問題に特化したのが良かったかもしれません。ほんとうに良かった、良かった・・・・
甲陽学院合格
それこそ1カ月です。12月にはまず無理だったのを、先生が行ってから、本人のやる気が出てきて、一気に挽回ですから、本当に見事です。
清風南海合格
これこそ、すごい伸び率です。11月現在で五木テストSテストで全く点数が取れていなかったところからのスタート。しかも行っている塾が中学受験の塾ではない。まったく難問をやっていない。やっていない内容があるなど、難関校を受験するには程遠い状態でした。そこからの2カ月、各教科先生に行ってもらって、猛スパート。もともとIQが高い子だったのでしょう。どんどん吸収してあっという間に急成長。先生方も、「こんなに吸収力の強い子は見た事がない」と1言われるくらいでした。実質1カ月半です。あと一カ月あれば西大和も合格できたでしょう。
2014.01.20
塾選びで失敗 !
志望校に見合う塾選びと取り組み
今年も様々な受験生に出会う事が出来ました。そんな中、感じた事と言えば、「塾選びを正しくしていれば」「基礎が出来ていないのに塾のペースですすんでしまっている」「塾に行き始めるのが遅い」「もっと思い切ってやる事を整理すればいいのに」「塾をやめたらいいのに」など、様々、思い出されます。そんな中、一番感じているのは「塾選びの失敗」です。その内容は
1. 中学受験用の塾ではない
2. 志望校が高いのにそこまで到達できる塾ではない
3. 志望校が低いのに難関校専門塾に行っている
4. 個別塾しか行っていない
5. いつまでも塾の一番下のクラスに居続ける
こんな事が原因で最後にバタバタとしなければいけないご家庭がたくさんいました。住んでいる場所がネックになっていて、しょうがない場合もありますが、もう少し中学受験を考える段階で色々と塾の情報があれば、もっと違う展開になっていたと思います。また、塾には行ってはいるものの、結果がずっと伴っていないのをズルズルと受験前まで来てしまって手遅れ、というケースの中には、子供に「もっとしっかり頑張りなさい!」とはっぱをかけるばかりで、「何故結果が出ていないのかを分析しなかった」「なかなか動く時間がなかった」「なかなか思い切れなかった」などが原因になっています。
「基本が出来ていないから、基本に戻るしかありません」とアドバイスしても、分かっていても、それプラス塾のテストの結果が気になって、結果を早く求めようと気ばかりが焦って空回りするケースもあります。「早く結果を出して気持ちを楽にしたい」、その気持ちは分かりますが、基本からやり直しをしている最中は塾での結果はすぐには出ません。当然受験前は受験レベルの内容がテストですから、基本が出来ていない生徒は点数が取れません。でもその基本が出来なければ、応用レベルが解けるわけありません。今まで結果が出ていなかったのですから、塾の進度、内容には現時点では合わないので、塾にこだわらずに、最終的に志望校に合格できるようにギリギリまで時間調整をしたり、カリキュラムを組みなおしたりして、点数を取れる前半、点数を取らなければいけない前半の問題に集中し、それが出来てから、志望校に必ず出題される問題を限定して取り組めば、なんとか間に合うかもしれません。
テストで結果が出ていない場合ほど、その理由を分析して、しばらく様子をみるのか、早めに対処するのか、方針を転換するのかをきめなければいけません。その時期は各学年夏場までが望ましいと考えます。夏場までは塾は各単元を進めている最中、もしくは、6年生は復習です。その時期に点数が取れない場合はほとんど基礎力がないと判断できます。9月以降にバタバタするよりも夏場までに対応しておくと、時間があり、また違った展開が生れるかもしれませんし、第一志望の学校に到達できるかもしれません。
9月以降に点数が取れなぃ場合は応用力不足、またはどこかの基礎力が部分的に足りないと考えていいでしょう。受験生はその他にも色々と要因はありますが・・・・
要するに、塾やテストで結果が伴っている場合はそのまま行けばいいんです。伴っていない場合は、そのままではダメだと言う事です。
2013.12.31
講師のひとりごと
現在、計11人の生徒を指導しています。
内、7人が受験生。塾に行かずに家庭教師での受験生が3人います。
全て私にかかっていますが、なんとか目標は達成できそうです。
大晦日も元旦も行きます。今年も全員合格させたいです。
S講師
2013.11.27
入試直前は成績が上がりやすい
偏差値に左右されない !
受験までの日数は、あと数えるほどしかありませんが、今の時点で点数が足りなくても決してあきらめる必要はありません。実際、ほとんどの人が塾に行っていますが、塾内の実施されるテストの点数が良かったり悪かったりも関係ありません。この時期は志望校の過去問で何点取れるかが一番いいデーターです。その過去問も最初はなかなか点数が取れないかもしれませんが、徐々に点数はとれるようになります。また、徐々にその問い方にも慣れてきますし、その出題傾向も分かってきます。その時点で、その学校の入試問題が自分にマッチしているかどうかを判断しなければいけません。仮に自分に合っていないのであれば、いくら偏差値が足りていても結果は難しいでしょう。逆にその反対であればいくら塾が設定している偏差値よりも足りていなくても合格できるでしょう。ここまでくれば学校偏差など関係ありませんし、塾のクラスも関係ありません。ここから先は受験校の過去問をやるしかないので、別に塾に行かなくても自分で出来ます。そんな中から自分の弱点がはっきりと見えてきます。その部分が合格に絶対に必要であれば、その部分だけを教えてもらえばいいのです。入試に100点は必要ありません。総合点で合格最低ラインよりも10点ぐらい上を目標にすればいいのです。算数が苦手であれば他の科目でカバーする方法もあります。
どうすれば合格点をとれる ?
今から限られた時間ではありますが、まだまだ戦略をねれば十分に合格できます。
① 点数の上がりやすい教科に重点を置く
② 暗記する内容に重点を置く
③ 理解すれば出来るようになる内容を集中して教えてもらう
④ 訓練が必要な科目、内容を省く
⑤ 入試問題の最後に出題される問題を捨て問にする
⑥ 全てをまんべんなく勉強するのではなく6割~7割を取るための問題を選別する
⑦ 記述問題は短期に集中して取り組めば十分に点数化できる
⑧ 志望校の過去問だけに絞って勉強する
⑨ 受験しない学校の過去問は手を付けない。但し国語は省く。
⑩ 時間の配分を決めて毎日どの教科も必ず取り組む
これらの事をやれば必ず結果として出てきます。ただし、それを導く指導者が必要で、自分だけでこれを判断し実行するのはなかなか難しいことです。ここから先は他人との競争ではなく自分との闘いです。こんな時期だからこそ、やる気になっている受験生は吸収力もまして今までの何倍も成長するのです。ですから、今すぐに志望校を変更するのではなく、ギリギリ年明けまで頑張ってみて、残り1~2週間で結論を出しても間に合います。但し願書だけは出しておかなければいけないので、親としてはそのあたりを注意して対処しておいてほしいと思います。
中学受験にしても高校受験にしても、最後は本人の頑張りです。ただ、闇雲に頑張っても効率が悪いので、そのあたりはプロに任せる事をお薦めします。ただし、プロと言っても神様ではありませんので、あくまでも本人の「合格したい」という気持ちがどれだけ強いかで大きく結果が変わるという事だけは最後にお伝えします。
2013.10.30
小学校入試は全員第一志望合格
1カ月で合格へ
私立の小学校入試は一通り終了し、本年度、プロゲートの会員全員第一志望で合格を達成できました。本当に良かったです。
中には受験1カ月前からの受験勉強スタートで見事、関学初等部に合格されたかたもいます。倍率は昨年よりも下がっていたとしても、こんな短期間で合格できたことは本当に見事としかいいようがありません。
先生の指導も当然ではありますが、一緒に頑張っていただいたご家族の協力があってのことだと思います。本当に喜んでおられました。
全員合格へ
難関といわれた関大初等部も2名全員合格しました。他にも、小林聖心や大阪聖母、雲雀丘も同様に合格しました。他は併願での合格もあります。
後は、これから始まる教育大付属の受験です。今はホッと一息ですが、小学校入学準備と並行してお勉強の方は続けていかなければいけないのは大変ですが、頑張るしかないですね。
入学式までに・・・
大学附属の学校はある程度の学力維持で大学まで進むということで、ゆっくりしたペースで勉強をすすめていけばいいのですが、中学受験を考えている方はすでにスタートしています。個人差が一番つくのは、今から4年生になるまでの間です。すでに塾にそのまま通われている方でも塾の進度の差はかなりあります。小学校受験の際はかなりレベルの高いところまで要求していた塾でも、受験が終わってしまうと急にスローダウンしてしまっている塾もあります。また、「勉強は入学してからでいい」とお考えの方もいらしたり、小学校の入学式までにもかなり差がついています。志望校が中堅校レベルであれば「ゆっくりじっくり」でも構いませんが、難関校を考えるのであれば、すでにスタートしていても不思議ではありません。ただ、子供の発育状況にもよるので、あまり幼い子に今から「ガンガン」やるのは逆効果なので、その見極めは難しいのですが・・・
先々を見据えて計画を立てるためにも、今は情報収集して方針を考えましょう。・・
2013.09.24
高校受験を考えて見学に !
私立高校も魅力を感じている動き
いよいよ学校見学や説明会が始まりました。先週あたりから、様々な学校に人が集まっています。併願校として見学に来ている人もいれば、専願で考えている人もいます。どの生徒も学校で配られた手提げ袋を持って校門から出てくる姿を見ると、なぜか「専願」なのか「併願」なのかが分かるのは何故でしょうか・・・・
特に大阪では、私立への授業料への補助があり、行きやすくなっているのと同時に、公立はどうしてもトップ校に集中しているために、中堅レベルの生徒には、むしろ手厚いサポートが期待できる私立の方に魅力を感じているのかもしれません。また、ここ数年、私立は校舎の増改築や建て直しでたいへん綺麗になってきています。例えば、上宮や開明も現在工事中ですし、六甲も終わりましたし、灘も現在工事中、星光も数年前にリニューアル、どこも施設面においては新しく機能的です。それを機に制服の変更や、授業内容、進学クラスの増設、クラブの新設や廃部など、かなり変化しています。どこの学校も生徒数確保に相当力を入れています。だからこそ、その中身において、特に中堅校レベルの学校は真剣に大学実績を作ろうと、特に勉強面においては力を入れているのです。また、特殊なコースを作る学校も現れてきます。そういう情報は今、インターネットでもカバーしている部分はありますが、やはり実際に自分の目で見て聞いて実感しなければなかなか本当のところは分かりません。
受験までには数カ月しかありませんが、一度志望校に行ってみる事を是非お薦めします。
不得意科目、今からでも間に合う!
中学の内容は決して難しいものではありません。ただ、それでも結果が出ていないのはむしろ小学生時代の基礎知識や学力が抜けている場合が多いのです。文章題になると間違える、漢字間違いが多い、地理が弱い、物理化学が弱い、これすべて小学生時代の基礎です。どこでどんな間違いをしているかを性格に分析して対処すれば、絶対に間に合います。特に理科・社会はこれからでも十分に間に合います。
数学や英語に関しても、私立には私立の受験勉強の方法がありますし、公立には公立の勉強方法がありますから、本当に必死で頑張ればなんとかなります。ただこれが、募集人員が数人の学校、いわゆるトップクラスの私立校ではかなり難しいかもいれませんが、現状さえ正確につかむ事ができれば可能性はあります。もし不安であれば一度、分析を頼んでみて下さい。
2013.09.15
残り数カ月で合格へ !
受験校を絞り込めば結果は必ず出る
★今から受験勉強をスタートして合格できる?
難関校は無理ですが、中堅校レベルまでなら可能な生徒はいます。現に昨年も一昨年も8月、9月から勉強をスタートして合格した生徒は何人もいます。ただし、全員がそうではありません。
どんな場合に合格できるか・・・
① 本人が「何としてもその学校に行きたい」という気持ちが強い場合
② 出された宿題をきちんとやる
③ 覚える内容を自分で習得する
④ きちんと1から教えてくれる先生がいること
⑤ 親が全面的に協力すること
⑥ 志望校を1つに絞ること
以上のような内容が揃えば、見る見るうちに勉強が出来るようになり、合格へと近づいていきます。後は、先生の力量と分析力でしょう。ですから、何からスタートして、何をやればいいのかをはっきりと明示してあげることです。闇雲にあれもこれもでは時間が足りません。最短距離をいくしかありません。適切なテキスト選び、勉強の仕方、管理をすればこんな短期間でも成長します。
★塾内テストで志望校の目標値に達しないのは無理なのか・・・
決してそんなことはありません。この時期以降は塾内のテストの結果は逆に気にしない方がいいと思います。これが難関校であってもそうです。要は最終的に志望校の過去問でどれぐらいの点数が取れるようになるかで判断すべきで、今、仮にその過去問が出来なくても、いずれ出来るようになります。ただし、できればその過去問は2回ぐらい通してやって欲しいのですが・・・・
仮に志望校別のクラスに入れなかったとしても、まだまだあきらめる必要はありません。いずれにしても、塾もあちこちの過去問やそれに似たような問題をバラバラにしてやるので、そんな遠回しな事をするより、直接志望校の過去問を繰り返しやった方がよほどいいと思います。そうすることによって、その学校の癖や傾向を生徒自身がつかむことになり慣れてきますから、点数が取れるようになります。現に塾のテストではぜんぜんふるわない生徒が、過去問をやったら十分点数が取れている、という生徒が何人もいます。
ここからの数カ月は、いかに自分の時間をとって、自分の不得意分野をなくしていくかにかかっています。省ける内容、講座、教科をできるだけ作って自分の時間を作って下さい。難関校を狙う生徒は親や塾の先生が言うよりも、自分でわかっていますから、本人に一度聞いてみるといいでしょう。案外、「自分はこれをやりたい」と言えるものですよ!
2013.08.04
夏場に成果をだすには
常識的な行動が一番
ほとんどの塾生は、夏期講習に参加していることでしょう。本当に毎日大変ですね。
この成果は9月以降に出てくるはずです。ただ、その成果の差はマチマチですが・・・
受験学年の生徒はかなり真剣に取り組んでいるので、その中でも真剣に集中している生徒は必ず良い結果は出るはずです。そういう生徒は全体の2割から3割です。その他の生徒と受験生以外はあまり成果としては出ていないのが現状です。何故だと思いますか?
朝から晩まで、または昼から晩までを同じ場所でずっと勉強。講習会であれば、講義を聞いたり問題を取り組んだりで、ずっと座りっぱなしです。こんな状況で子供が集中して取り組めると思いますか?
せいぜい午前中に2~3時間、午後から2~3時間、夜に2~3時間が限界です。それ以上やればやるほど、集中力が低下して、ダラダラ勉強になります。
成績の良い生徒とそうでない生徒の差は「集中力の差」です。例えば、計算練習をするのに、ダラダラ20問やるより、5分で5問をやる方がずっと効果的ということです。頭をいかに回転させるか、または、いかに深く考えこむかです。これは時間が長くなればなるほど低下します。そんなに長く続くものではありません。単純に覚える内容であっても、集中して時間内に覚えようとする方がよっぽど覚えられます。
その対処法は・・・・
まず、午前中はできるだけ家で自習させる方がいいでしょう。「見張っておかないと出来ない」「家ではできない」という生徒は「受験に対しての意識が甘い」「受験後もずっと塾、予備校に行き続けなければいけなくなり、結局、理系は無理、国立は無理、浪人」となります。
自分で勉強できるようにさせないと、塾に行っても行っているだけの状態になるはずです。
次に授業間の休憩時間は、できるだけその場から離れて気分転換をするように勧めて下さい。場所と空気が変われば、頭もスッキリ、楽になります。廊下を歩くだけでも随分違います。そして休憩時間は出来るだけ勉強の事は忘れることです。眠たければ5分でも寝た方がいいでしょう。
最後はクタクタになって帰ってくると思いますが、5分10分でもいいので、今日やった内容のプリントやテキストを見てサラッと思い出す事を忘れないように・・・これをしないと、午前中、午後にやった内容が遠い昔の事になってしまい、最後にやった教科しか頭に残りません。
要領のいい生徒は、これらの事を短時間でやっています。もともと長い時間は出来ないのが常識だと思って、出来るだけ短時間で取り組み、処理するように工夫してみて下さい。
「塾に任せているから安心」ではなく「自分の子供は自分で把握して育てる」「自分の勉強は自分でさせる」これが大学受験まで考えた育て方です。