2010.09.20
私立高校受験のポイント!
公立の入試とは明らかに違う!
公立の高校受験の場合は、試験の内容が中学で習得する範囲内で出題されるので、基本重視の取り組みで充分対応できます。ですから、あれもこれも手を広げずに、自分で決めた問題集や参考書、または塾等で提供されるプリントを何度も繰り返すことで、確実に解答出来るようになります。ただ、それでもなかなか数学や英語で点数が伸びない場合は、その原因が算数や国語にある、という事が分かれば対処は出来ます。数学嫌いのほとんどの人が、小学校時代の算数の理解不足が原因です。具体的に言うならば、分数や少数、単位の段階で理解不足、または活用が出来ていない、または概念が不足しているからです。
その原因は国語力、語彙力不足です。そこに早く気がつけば、「どこまでさかのぼったらいいのか」が分かるので、必ずいずれ結果はついてきます。ただし、その原因が分からないまま、ただ与えられた問題を消化しているだけであれば、点数が常に不安定の状態が続きます。いずれにしても、公立高校受験の場合は当日の点数だけではないので、日頃からの生活態度も含めて、総合的にバランスよく取り組んでほしいものです。
私立高校受験の場合は、試験範囲が原則としては中学校の学習内容、とされていますが、過去問題をご覧になっても分かるように、高校の内容も含まれています。附属の中学が併設されている学校ほどそういう問題が出題されます。これは、附属の中学の授業内容がすでに高校の内容に入っているからです。中学で入学している生徒と、高校から入ってくる生徒は違うクラスにしている学校も多いのですが、大学受験の試験日は同じです。どちらが有利か、ということです。高校に入ってから高校の学習内容を勉強するのであれば、公立高校と同じこと。私立の場合は大学受験の結果を出さなければいけないという、至上命題があるだけに、少しでも早く先に進んで勉強している生徒が欲しいのです。
テスト問題も公立高校の問題よりも難しい問題が後半に出題されています。また、難関校(偏差値レベルの高い学校)になればなるほど、高校レベルの問題が出題されます。それに対応するには、まず志望校の絞り込みをすることです。塾によっては、私立専願コースのある塾もあるかもしれませんが、学校別まである塾はあまり聞いたことがありません。
今は個別の塾なども数多くありますが、個別塾が対象にしている生徒は学力の低い生徒ですから、私立難関校の高校受験には不向きです。またチェーン店方式の塾も問題外です。
一番結果を出している塾は「●●●●●塾」と「●●●●●塾」です。もしくは、プロの家庭教師です。ただし、これはあくまで難関校です。
難関校ってどんな学校?
一般的に、灘高や甲陽、四天王寺や神戸女学院、洛南、洛星、星光、西大和、東大寺、六甲、智辯和歌山などと、トップ校はすぐに出てきますが、それだけではありません。最近上昇してきている学校もたくさんあります。これを判断するのは、やはり大学受験の合格実績によります。「京都大学に●●人合格」と人数だけで判断するのではなく、どれだけ偏差値レベルの高い学部に合格できたのかが最近では評価の対象となります。学校名だけではありません。その理由は、近年AO入試や学校推薦で入学している生徒が増えたことで、その価値が下がっているからです。例えば、北陽が関大北陽になったり、摂陵が早稲田摂陵になったりというのが一番分かりやすいのではないでしょうか。
そこで、今難関校と言われる学校はどこかというと、国公立大学に二桁現役で行っている学校とも言われています。なかでも、理系の学部に何人行っているかが注目されています。
詳しくは又別の資料を見て判断をしていただいたらいいと思いますが、最近合格実績を伸ばしてきているのは、開明や須磨学園、そして西大和ではないでしょうか!
こういった学校を受験する場合は、当然合格した後も勉強を第一に考えて頑張っていくという気構えがなければ意味がないので、そうした意識の高い生徒こそ、いい環境で、いい指導者に出会えることが、合格への最短距離でしょう。
公立と私立、どちらが大学受験に有利か?
学校別大学受験結果の冊子をみれば一目瞭然です。特に関西の場合、公立高校の実績を見てみると、公立高校のトップ校、または英数科の生徒が実績を出していますが、その数はかなり少ないのが現実です。それは都会の中心になればなるほどそういう結果が出ています。都会の中心ほどそれだけ選択肢が多くあるということかもしれません。
私立が有利の原因はたくさんありますが、その原因の一番は学校の体制です。絶対的に授業時数が違います。その内容も違います。使っている教材も違います。予備校の先生が来て受験対策をしている学校もあります。勉強する環境も違います。
ただ、あまりにも勉強量が多いので、ついて行けなくなって、ドロップアウトする生徒がいるのも事実です。公立の生徒の場合は自分から勉強する方法や環境を探し出して頑張っている生徒も数多くいます。イメージ的には前者は「学校が引っ張っていく」後者は「自分で選択し工夫して進んでいく」という感じでしょうか。どちらが自分に合っているかも含めて、じっくりと考えてみて下さい。
2010.09.20
国語力がすべてを制す!
「算数を制する者が勝利者?」
関西では「算数を制する者が受験を制する」とまで言われていますが、はたしてそうでしようか?
確かに算数ものにしようとすれば、膨大な量の問題をこなすので、その結果にはかなりの差がつくのは事実です。しかし、算数だけが成績が優秀という子供はいったいどれぐらいいるのでしょうか?
傾向として、5年生の前半までは順調に行く場合が多いのですが、夏休み以降に成績が下がってくる子供の多くが、「読書嫌い」「国語嫌い」が原因で、算数の文章問題ができなくなっています。逆に「読書好き」「国語好き」の子供はそんなに下がっていないのが実情です。点数にムラが出ている場合は、その原因が国語力の弱さにあると判断した方がいいでしょう。そこで、国語力、中でも「漢字・語彙」と「読むスピード」についてのお話をします。
読むスピードは?
最近の入試では、学校にもよりますが、国語や社会の問題用紙に書かれている文字数はおよそ5000から6000文字もあります。これを読むとなると、早い子供で約10分、遅い子供で約20分かかります。これだけの差がつくので、20分もかかっていては問題を考えて解く時間が足りなくなります。従って、1分間に約500から600文字程度のスピードが必要になってきます。文庫本であれば約1ページ1分のスピードです。
ただ、限界がそのスピードであれば、あせって読み落としがある事も考えられるので、出来れば600から800文字/分で読める力を育てて、余裕を持って少しスピードを落として500から600文字/分を読むと理想的です。ちなみに東京大学の入試レベルは、1500文字/分と言われています。
漢字・語彙数は?
単漢字では最低1000文字が必要です。ただ単漢字で出題されるケースよりも熟語の場合が多いので、実際には組み合わせもあるので、その2倍から4倍と考えて下さい。
語彙は最低5000と言われています。ちなみに大学入試のセンター試験の英語の単語数は6500、東京大学では11000単語、構文で800必要とされています。英語でそれぐらい必要と言う事は日本語の場合、いったいどれぐらい必要なのでしょうか?
なぜここであえて大学の入試問題を引き合いに出すかと言うと、中学受験をする子供の国語レベルは大学のセンター試験レベルだからなのです。センター試験の現代文なら中学受験生は読めます。
2010.09.14
医学部を狙うには?
いつから本格的に勉強すればいいのか?
★ 国公立の場合
基本的な中学校の勉強が出来ているとして、高校の授業内容に入った時点が、スタートです。すなわち、私立の進学校の場合は進度が早いので、実際は中3ぐらいからのスタートになります。ただし、これはすべての教科をガムシャラに頑張れ、というのではなく、「数学」と「英語」に関してのことです。最終的に国公立の医学部狙いの場合、センター試験で、物理や化学、生物はほとんど満点を狙い、英語や数学は90パーセント以上、国語で80パーセント後半という得点が国公立の場合は要求されます。それを目標にしてようやく地方の国公立も含めて受験が出来るレベルと考えてよいと思います。従って、弱点教科があるようでは、国公立は難しいと言ってよいでしょう。その土台になるのが、国語であって、それをもとに数学、英語をどれだけ体系的に勉強出来るかで、後の物理や化学につながってきます。特に数学が強くなければ、物理や化学はある程度以上は伸びません。進学校の場合、進度が早いということは、それだけ一つ一つの単元に時間をかけて練習する時間がないということなので、大方が宿題という形で処理されています。その処理で精一杯というタイムスケジュール、または処理能力であると、なかなか厳しいものになります。それでもなお多くの生徒が塾に通って、学校とは別物をこなしているようですが、基本ペースは学校の進度に合わせ、それについていけないのであれば、塾は外した方がよいでしょう。どちらにしても、「数学」「英語」を武器に出来るぐらい徹底的に勉強することが、国公立の医学部狙いの場合は最短距離になることは間違いありません。
★ 私立の場合
私立の医学部狙いの場合、教科数が少ない、偏差値レベルが国公立に比べると低い、という認識をもっている人がほとんどで、だから「ゆっくりでいい!」と思われがちですが、決してそんなことはありません。私立であっても、他の学部に比べると相当高い偏差値レベルになるので、そうそうゆっくりはしていられません。ではどこが違うか、と言うと、数3がある、ない、で随分変わります。又英語に関しても、長文の量が違います。ただ、そうなると余計に、高校1年、2年の内容が重要視されるので、それを勉強する時期は同じです。ですから、本格的な勉強も中3ぐらいからと考えてよいと思います。ただ後半は、数3がないのであれば多少楽になりますし、内容も各学校で個性があるので、それに絞った勉強内容でよい、ということもありますが、スタート時点は変わらないと考えるべきだと思います。私立の場合であっても、最終的には数学力と英語力が決め手になってきます。目標が決まっているのであれば、早めに一度過去問を見て、高1、高2レベルの問題を探してやってみると、より具体的な目標レベルが見えてくると思います。
2010.09.14
センター試験の英語は満点を目指します!
私の作ったオリジナルプリントを今やってもらっています。特に文法に関しては非常に分かりやすく作っているので、後1カ月もすれば、完璧になるでしょう。医学部を狙うだけに、私の担当している英語が武器になるように、あと数カ月で満点を目指して頑張らせていきます。生徒さんはやる気があるし、もともと勉強量は多いのに、バラバラになっています。体系立てた勉強が出来ていなかったようで、今まで、いい指導者に巡り合っていなかったのではないかと、つくづく思います。
N講師
2010.09.06
よくしゃべる子、声の大きい子は頭が良い!
どんどんしゃべらせましょう!
「次男次女は言葉が速い」と良く言います。当然と言えば当然です。母親だけでなく兄姉が話しかけ、常に言葉に触れているからです。幼児期は何よりもまず「ことば」です。
長男長女の場合は出来るだけ親がしゃべりかけて、どんどん言葉を教えてあげて下さい。
当然しゃべるということは、それだけ頭の中にことばが入っているわけで、日本人である以上頭の中は日本語で考えています。それだけに言葉数が少ないと「考える」ということ自体がひんそうな状態になっていて、本能で行動するしかないのです。ちょうど生まれたばかりの赤ちゃんがそうです。この幼少時期は成長が著しいだけに、この時期のことばに対する親の意識が高ければ高いほど、今後の子供の成長に大きく影響されることを知っておいてほしいと思います。
しゃべると賢くなる?
しゃべるということは、他にもいい点があります。よくしゃべる、よく泣く、というのは、それだけ頭の中を酸素がめぐるので、大脳に血液が送り込まれ、ブドウ糖などのエネルギー源と酸素が大脳細胞に供給されるので、頭が活性化します。頭が良くなるには、まず、こういった些細な事を知った上で、どんどんしゃべらせたり、大きな声でしゃべったり歌わせたりすることが、この幼少時期は特に大切だと思います。
最近は一人っ子が増え、ましてやゲーム機で遊ぶのが一般的になろうとしています。それだけにしゃべることが少なくなっています。極端な話、友達が遊びに来ているのに、お互いにゲームをしていて会話がなく、いつ帰ったか分からない、誰が来ていたか忘れた、名前まで忘れた、という現象が実際にあるのです。
これはただ単にことばの問題だけではなく、「思いやり」や「協調性」といった入試にも直接関係のある事柄にも影響を与えます。最近の入試はペーパーテストだけではなく、そういった「しつけ」や「マナー」も重要視されています。その源になっている「ことば」
「しゃべる」ということを重要だと考えて、積極的に取り組んでほしいと思います。
2010.09.06
理科の問題に変化!
思考力・表現力を問う!
各問に答えなさい。ただし、経済的な理由は除く。(某中学入試問題より)
1. 豆腐は普通水に入れておきます。それは乾燥を防ぐこと以外に、どのような理由が考えられますか?
2. 衣類の繊維には、丈夫である、保湿性が良い、肌触りがよい等の性質が必要ですが、下着に使われている繊維にはこの他にどのような性質が必要ですが?
3. さびを防ぐために、鉄にペンキや油を塗ることがあります。ペンキや油を塗ると、さびを防ぐことができるのは何故ですか?
4. タイヤに使うゴムは滑りやすい性質があります。もしタイヤが滑りやすかったら車は止まれませんが、この他にどのような不都合が生じますか?
5. ガラスは割れやすいのに、試験管はガラスで作られています。その理由を2つ答えなさい。
6. 鍋の取っ手には、木やプラスチックがよく使われています。これは木やプラスチックのどのような性質があるからですか?
7. プラスチックのある性質は、長所になる時と短所になる時があります。その長所となる性質を1つ書き、それがどんな場合に短所になるかも書きなさい。
8. 次の筆記用具を、書く仕組みの違いで2つのグループに分類し記号で答えなさい。また、それぞれの書く仕組みを説明しなさい。
ア) クレヨン イ) 万年筆 ウ) 筆 エ) チョーク
オ) 鉛筆 カ) フェルトペン(マジック) キ) ボールペン
「暗記力や受験テクニック」だけでは対応できない!
上記のような問題がここ最近は増えてきています。いわゆる、「思考力・表現力」を問う問題で、これらは記述式で答えるもので知識は当然なければいけないのですが、それだけでは当然書けないでしょう。答えを論述的に答えるという点においては、大学受験のようにも感じられます。こうした問題に対処するには、日頃の生活の中でも、深く考える習慣が必要で、なんでこうなるのかを口で説明できるように親子の間でも工夫が必要ではないかと思います。出来るだけ低学年のうちから、考える習慣をつけるためにも、親が生活の中で疑問に感じるようなことを、子供にどんどん質問して考えさせるようにして下さい。その積み重ねが必ず考える習慣につながります。
2010.08.23
「お買いもの」は宝の山
見る物・触る物がすべて勉強!
小学3・4年生ぐらいまでは、物事に興味・関心を持たせるのが一番の勉強への近道なのですが、これは、「本物を見る、体験する」という体験学習から生まれます。子供は色々な事に興味・関心があります。特に「もの」に対しては敏感に反応しやすいものです。
そこで今回は、生きた勉強として「買いもの」に注目してみたいと思います。
普段何気なく行っている「買いもの」、例えばスーパー等では、生活必需品が多いのですが、お母さん方はだいたいの物の値段が頭に入っていると思います。ただ、子供に教えることは、物の値段よりも、その品物が「どこの産地か」「いつが旬か」「どこが有名か」「なんで同じものでも値段が違うか」「どんな感触か」「どれぐらいの重さか」「どんな匂いがするか」など、物の名前と産地、特色などを意識させるような話をしながら、見て回って欲しいと思います。最近は生鮮食料品に産地が書かれてあるので、賞味期限よりもそちらに目が向くように子供を誘導して下さい。
食料品以外でも、「~が~%」と表示されているのが数多くあります。例えば「ビタミン30%」とあれば「全体で何グラム?」という質問もできますし、重さに関しても1キロはだいたいこれぐらいの重さ、という事も体感できますし、量に関しても1リットルがだいたいこれぐらいの量、という事も実感できます。他にも衣類であれば、メイドイン「イタリア」とか「絹80%」など、注目させるポイントはたくさんあります。
最近はお買いものに応じて、ポイントがついたり、5%値引き等、数字に関して敏感になるような事がたくさんあります。それも子供に意識させればいいのです。そして最終的には消費税の計算も教えられます。
物を見る、買うことは子供が勉強する上において、「国語、算数、理科、社会」すべての要素が含まれています。こうしたちょっとした会話の工夫で子供が関心を持ってくれれば、一番良い買いものをした事になります。これをしたからといって必ず興味・関心を持つという保証はありませんが、少なからず物の名前、イメージ、数字に関して学んだことになるので決して無駄にはなりません。いろいろな所に行って、色々な物を見せて、色々な物に触れさせて、どんどん体感・体験すること、これが体験学習の基本であって、特にこういった事に重点を置いているのは教育大学付属の学校です。ただこれは家庭内でほとんどの事が出来る事なので、時間のある低学年のうちに各ご家庭で色々と工夫して、子供がどんなことに興味・関心がわくかを試してみて下さい。
2010.08.16
7人に1人が就職浪人?
大学選びにも影響はあるか?
先の新聞報道でご存知だと思いますが、今の時代の状況を表しているかのように、なかなか自分の希望する職種や企業に就職するのが難しい時代が続いています。以前に比べて、就職活動を開始する時期も早くなり、早い人では2回生から始めている学生もいるようです。その原因になっている要因の一つに、AO入試や学校推薦があるようです。
企業側は、以前は学校名を重視して採用していた傾向にあったのですが、いざ採用してみると相当適応能力が低いというのが続いたようで、最近は面接に大変慎重になっているようです。すなわち、一定の学力が必要な一般入試で入学した学生と、AO入試や推薦枠で入学した学生、また、私立の一貫校などでそのまま内部進学で大学にきている学生の学力が下がっているというのです。そのため、大学を卒業してすぐの学生よりも、卒業後にそれぞれの専門学校にいって実戦力のある学生を採用する傾向に変わってきているというのです。それだけ企業側も「育てる」余裕がないということも言えると思います。
関西の大学の中で最も就職浪人の多い大学は大阪大学です。これは意外な結果です。色々な要因はあると思いますが、その一つには、国立大学である以上、一部上場の企業に希望する学生が多く、あまり妥協したくないというのがあるようです。とはいえ、就職浪人をして確実に次年に就職できるという保証はありません。
一方京都大学や関関同立はというと、以前よりは良くないものの、ある程度は就職出来ています。ただ、それ以外の私立はというと、もっと厳しいようです。これも職種によっての差はあるものの、全体的に厳しいというのが実情です。一昔前であれば、歯学部も人気の学部でしたが、国家試験が難しくなる事や歯科医師の過剰さもあって今は定員割れを起こしている学校もあるぐらいです。
最も厳しいのは文科系の学部で、ここ最近かなり細かく学部、学科が分かれている分、選べる職種が減ってしまっているという皮肉な現象が現れています。そんな中、理系の学部、特に医学部に関しては相変わらずの人気で、就職に関しても売り手市場になっています。他はというと、ロボット工学のように限定した工学部です。建築系はなかなか厳しいと言われています。
いずれにしても、以前のように国立大学にさえ入れば就職は間違いない、苦労しない、という時代ではなくなっている、という認識を持った上で、これから大学受験に向かう受験生は「自分は何をやりたいのか」「どういう学部が就職率が高いのか」「どの学校の就職率が高いのか」などを少しでも調べてから受験に挑むということがあってもいいのではないでしょうか!
2010.08.11
夏の講習会の取り組みは?
~講習会の内容を知っていますか?~
前半の講習会も終わろうとしています。一般的に中学受験の塾は、算数30時間、国語20時間、理科20時間、社会20時間という時間配分になっています。今までの総復習をする塾や、同じ時間配分で最近勉強した範囲や入試レベルの問題を集中する塾など、その内容は様々です。それぞれの塾、学年によって様々ですので、一度良く確かめてみてはどうでしょうか!
6年生の場合
これが最後の長期間の取り組みになるので、お子さんの今の状況に合っているかの判断をしないといけません。例えば、全然目標レベルとかけ離れているのに、そのレベルの問題ばかりやっていても効果は上がりません。又、塾によっては志望校別のクラスに入れなかった生徒もいます。特に大手塾の内容は仕上げに入っていたり、ワンランク上の問題に入っています。要するに振り分けに入っているのです。あくまでも塾のカリキュラムは順調にきている生徒が中心で、一定レベルの成績以下はどんどん下のクラスに振り分けられ、絞られていきます。それはある意味、冷たくも感じますが、冷静に考えると、その時点で生徒が一定レベルの力がないという判断なので、それを真摯に受け止めて各ご家庭で今後に向けての取り組み方を考えていくべきだと思います。又、この時期はまだまだ過去問は解ける時期ではありませんから、それにあまり時間を取りすぎない方がいいと思います。
この時期はとにかく総復習と応用レベルの問題の徹底練習です。
5年生の場合
4年生から習った範囲をもう一度復習する事が大切です。絶対に忘れている内容が多いはずです。一度勉強しただけでは必ず忘れていますから、この機会に基礎問題の復習をお薦めします。ただ、9月以降は一番差がつく時期でもあるので、難関校を目標にしている場合は、難問にもトライする必要があります。
4年生の場合
4年生の場合は基本的に、その塾が合うか合わないかを見極める学年という位置づけなので、あまり詰め込んでやる必要はありません。ただ、すでに目標のある場合は、その目標にあった進度があるので、それに達しているかを塾のテスト等で判断していく必要があります。もちろん我々プロが見ればすぐに分かりますが、一般的にはこの時期の4年生は、算数であれば基本的な文章問題、国語であれば物語文と簡単な論説文や説明文です。この内容で得点がしっかりとれていない場合は、早急に対処が必要です。9月以降どんどん得点が下がってきます。今のうちに原因を追及して下さい。
2010.08.09
能力を育てる!
能力と学力
よく、「能力と学力」という言葉を耳にすると思いますが、それについてじっくりと考えたことがあるでしょうか?
「学力」はある程度の「慣れ」や「練習」によって向上します。計算が速いとか、漢字をたくさん知っているというのは、いわゆる学力の分野によるもので、能力というのは、その覚え方であったり、考え方、スピードのことで、学力を支えるものと考えて頂ければいいと思います。今回はその「能力」についてのお話をしたいと思います。
視覚を鍛えよう!
「能力」と言っても、様々な能力がありますが、今回はその鍛え方についてご紹介します。能力を鍛えるには、よく、「五感を磨け」とも言いますが、その中でも特に大切なものが「視覚」です。勉強の多くが目から入ってくる物が多いので、その鍛え方によっては能力の差に大きく影響されます。今回は特に「視覚」の鍛え方に限定します。
「本読みが遅い」「処理スピードが遅い」「記憶力が悪い」「ミスが多い」これらすべて
視覚を鍛えることによって、解消されます。
レッスン1
パート1
①国語の教科書、もしくは文庫本を用意して下さい。
②各行の一番上の文字と一番下の文字を一文字ずつ交互に読んで下さい。
③目標タイムは10秒で40行です。
パート2
①社会の教科書、もしくは横書きの本を用意して下さい。
②各行の一番左と右を交互に読んで下さい。
③目標タイムは10秒で40行です。
パート3
①どんな本でもいいので用意して下さい。
②本を開いた状態で四隅の文字を対角線で交互に読んで下さい。
③目標タイムは10秒で往復40です。
レッスン1から3までが出来ない人は眼球が衰えています。乱視の可能性があり、要注意です。眼球トレーニングが必要です。
トレーニングの方法としては、パート1とパート2を何度もやって下さい。途中で間違えたら最初からやり直します。本来ならば、日本語よりもアルファベットの方がベターなのですが、最初は本を利用してもよいと思います。この方法で鍛えていくと、速読力もつきます。そればかりか、前に書いてある文字や文章を記憶していく能力が鍛えられます。
レッスン2
①新聞紙の大きさの紙を用意して下さい。
②真中に×を1センチ角ぐらいの大きさで書いて下さい。
③その×印の回りに数字を上下左右斜めに少し大きめに書いて下さい。
④③と同じように順次文字を大きく書いていって用紙の最後四隅が大体10センチくら
いの大きさにして下さい。
⑤この用紙を真中の×をいつも見ながら、同時にその回りの数字を読んでいく訓練をし
て下さい。
⑥目と用紙の間は最初、60から70センチから始めて徐々に近づけます。
⑦全紙がなければ半紙でも構いません。その分最後の大きさは小さくして下さい。
この方法のトレーニングは一度に見る物の範囲を広げていくというもので、視界が広がっていくとともに、頭の中に入ってくる情報量も増えてきます。これをスピーディーに行えばレッスン1にも代用できます。この他にも色々なトレーニングがあります。この次に必要なものが、目で見た情報を処理していく能力なり反射神経のトレーニングです。
こういうトレーニングを一日10分行うことによって、集中力も養えますし、前述のような方法がありますので、続きをお知りになりたい方は、お電話いただければ、ファックスにて送信致します。