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2011.02.05

先取り学習と外部カリキュラム

先取り学習と外部カリキュラム

学校中心か、塾・予備校中心か?

[医学部・理系学部狙いの場合]

 超難関校と言われる灘・洛南・東大寺・甲陽などは現役で塾や予備校なしで医学部や理系学部に合格している生徒が増えてきています。ただ、その目標が東京や京都の国立の医学部の場合は、なかなか学校のカリキュラムだけで合格している生徒は多くはありません。

最終的には自分の勉強時間をもてる体制を整えて挑んでいきますが、どこかの時点で塾や予備校、具体的には鉄緑会や駿台、河合などを利用する場面がある生徒が多いと思います。ただ初めから最後までずっと行き続ける生徒は逆に浪人が多いのも事実です。

 それ以外の国立・公立・私立では、学校のカリキュラムで合格している生徒は随分増えます。とは言っても、学年の半数がそういう結果というのは灘だけでしょう。

 西大和・星光・四天王寺・洛星・六甲・清風南海・奈良帝塚山などの学校も学校のカリキュラムで現役合格をしている生徒も何人かはいます。ただ、京都となると、さすがに塾予備校に依存している生徒が多くなります。私立の場合は学校のカリキュラムでも合格している生徒もいます。神戸女の場合は学校だけでは難しいでしょう。

 特に医学部の場合はどの教科もパーフェクトを目標に精度の高い取組が必要ですから、講義を聴く授業よりも自分の取り組む時間が多くなければ精度は上がりません。従って、学校にしろ、塾・予備校にしろ、最終的には過去問を数多く解いていくという時期には、どこかの自習室や自宅で勉強することになります。そんな時期は分からない問題を教えてくれるプロ家庭教師が活躍しています。それまでの取り組みは皆さんそれぞれです。

 いずれにしても、学校間の格差があるとしても、自分の勉強スタイルを早く見つけ出した人が良い結果が出るはずです。従って学校中心がいいのか、塾・予備校中心がいいのかの結論は各個人により違い、方程式のように誰しもが合格できる方法はありません。ただ、合格する人は同じテキストを2度3度と繰り返し、知識や学力を定着させているのは間違いありません。

[文系学部の場合] 

 先ほどの学校の場合、理系のクラスしかない学校を除けば、たいてい学校のカリキュラムで対応出来ている場合が多いようです。ただ法学部などでレベルの高い大学を狙う場合は、より高い国語力や英語力が要求されるだけに、塾・予備校に通っている生徒もいますが、それはセンター対策が目的のようで、個別試験の取り組みは自分でやっているか、家庭教師や個別塾で取り組んでいる人が多いようです。文系学部の場合は学部が多いだけに千差万別です。ただ、高2までは学校中心でいいのではないかと思われます。

2011.01.20

大卒就職率過去最低68.8%・・・・!

大卒就職率過去最低68.8%・・・・!

ミスマッチが原因・・・?

 就職活動はだいたい3回生の後半から始まり、多い人で70社以上の会社回りをしています。インターネットでのエントリーも就職活動に加わり、余計に就職活動も多様化しているようです。ほとんどの学生が安定志向で大手企業を第一志望にあげているため、その競争率はかなり高いのですが、求人数は0.47倍、一方中小企業の求人は4倍です。大手企業にこだわらなければ、まだまだ就職先は数多くあるのが現状です。中小企業の内定数は昨年に比べてアップしているというデーターもあり、その理由としては「自分を生かせる仕事に就きたい」という思考が増えているようです。ただ、現状としては中小企業の情報が伝わっていないこともあり、未だに就職先が決まっていない学生が全体の68.8%にとどまっています。これはミスマッチがその原因とされていますが、はたしてそれだけが原因でしょうか・・・・?

大手企業は留学生を採用し始めている

 大手企業は国内の経済状況が悪い事と、海外への進出をますます加速しているため、海外からの留学生を採用しているケースが増えてきています。その中でも中国人やインド人の採用が目立っています。中国人やインド人はバイタリティーにあふれていてエネルギッシュだと言うのです。特に文系の職種ほどそれは顕著だと言われています。そういう留学生枠もあり、ますます日本人の大手企業への就職は難しくなっているのではないでしょうか・・・・!

就職活動に中国に在住する日本人が増加している

 中国の就職活動は日本以上に過酷です。中国人に言わせると、日本の就職活動はまだまだ楽だと言います。そんな中、近年は日本人が逆に中国に行って就職活動をするケースが増えてきているのです。中国の企業も日本で就職面接を受ける学生よりも、現地にいる日本人を採用しているようで、その理由は「バイタリティーがある」「一生懸命に仕事をする」

「中国で生きて行こうという決意が表われている」という内容です。13億人を相手にまだまだ未開発な部分に「ビジネスチャンスと自分を生かせる」、という目的意識をもって中国に渡っています。これは一つのプロローグで今後は中国にとどまらずインドやバングラデシュとアジアに向けてどんどん広まっていくと予測されます。

目的・目標をもって大学・学部を選ぼう・・・!

子供の数は減っているにも関わらず大学受験生は増加しています。中でも近年は、理系の学部に女子の希望が増えてきています。それだけ目的意識がはっきりしている生徒が増えてきたということにもなります。それは現状の就職状況を分析すると、より専門的な優秀な人材を企業が求めているという事を反映しているのではないでしょうか。

以前は入社してから人材を育成する、という余裕が会社にありましたが、今はそんな余裕がなく即戦力が求められています。それだけに実戦力のある学生、すなわち専門知識がある学生が求められています。今や日本語、英語だけではなく第3外国語が求められているのもそうしたあらわれの一つです。

就職活動には自己PRが何より重要ですが、目的意識をもって大学に通っている学生はその受け答えに関しても、自信を持って答えられ、また自己主張も的確に出来ます。志の高い学生は面接すればすぐに分かります。そういう自分を作り上げていくためにも、大学受験前から就職を意識して、学校や学部を選んでいってほしいと思います。

一度、大学のホームページを見て、どういう企業に就職しているかを調べてみては?

2010.10.14

センター試験の国語は鬼門

センター試験の国語は鬼門

国語力不足は致命的 !

 「現代文」「古典」「漢文」それぞれ何点を目標にしますか?  国語で9割を目指すのは至難の業です。だいたい8割強ぐらいの得点の生徒が多いのが現実です。ただその得点をとれる生徒は必ず、3つの項目別に目標を立てているはずです。例えば、現代文では100分の80点、古典で50分の38点、漢文で50分の50点といった点数の取り方です。

 これでだいたい8割強になります。とはいえ、この得点をとるにはなかなか難しいものです。漢文は満点を目指せますが、現代文と古典はなかなか高得点が難しいものです。

なかでも古典は、多くの生徒が苦労しているようです。その原因は文法です。古典の文法は予備校でもちゃんと教えていません。だから分からないのは当たり前なのです。医学部を狙う生徒でも知りません。覚える事は機械的に覚えてしまえばいいのですが、理解、活用、分析するにはその基礎知識がなければ無理です。ただ、この古典の文法をきちんとやっていると現代文にも活用が出来ます。言葉の歴史と理屈を理解すると案外分かりやすいもので、これを制覇するのが高得点への近道かもしれません。

 「現代文」に関しても、普段日本語を使っているので、あえて勉強することなく自力で解答しようとしている生徒が多いようですが、それは大きな間違いで、文の構成などを論理的に考えて分析していくことこそ、必要不可欠なのです。受験生は時間に追われて、数学・英語に時間をさいてしまうのですが、特に英語で伸び悩んでいる生徒こそ、現代文を勉強すると英語力も上がってきます。

 受験レベルが高ければ高いほど、理数科目は満点をとる生徒が多いので、意外と勝負は国語の得点にかかっている場合が多いのです。しかもセンター試験で思うような得点が取れない場合は志望校を変更しなければいけなくなりますので、国語を軽視せず、きちっと向き合って勉強して下さい。

 受験学年でない場合は今のうちに国語の専門塾をお薦めします。詳しくはお尋ね下さい。

2010.08.16

7人に1人が就職浪人?

7人に1人が就職浪人?

大学選びにも影響はあるか?

先の新聞報道でご存知だと思いますが、今の時代の状況を表しているかのように、なかなか自分の希望する職種や企業に就職するのが難しい時代が続いています。以前に比べて、就職活動を開始する時期も早くなり、早い人では2回生から始めている学生もいるようです。その原因になっている要因の一つに、AO入試や学校推薦があるようです。

企業側は、以前は学校名を重視して採用していた傾向にあったのですが、いざ採用してみると相当適応能力が低いというのが続いたようで、最近は面接に大変慎重になっているようです。すなわち、一定の学力が必要な一般入試で入学した学生と、AO入試や推薦枠で入学した学生、また、私立の一貫校などでそのまま内部進学で大学にきている学生の学力が下がっているというのです。そのため、大学を卒業してすぐの学生よりも、卒業後にそれぞれの専門学校にいって実戦力のある学生を採用する傾向に変わってきているというのです。それだけ企業側も「育てる」余裕がないということも言えると思います。

関西の大学の中で最も就職浪人の多い大学は大阪大学です。これは意外な結果です。色々な要因はあると思いますが、その一つには、国立大学である以上、一部上場の企業に希望する学生が多く、あまり妥協したくないというのがあるようです。とはいえ、就職浪人をして確実に次年に就職できるという保証はありません。

一方京都大学や関関同立はというと、以前よりは良くないものの、ある程度は就職出来ています。ただ、それ以外の私立はというと、もっと厳しいようです。これも職種によっての差はあるものの、全体的に厳しいというのが実情です。一昔前であれば、歯学部も人気の学部でしたが、国家試験が難しくなる事や歯科医師の過剰さもあって今は定員割れを起こしている学校もあるぐらいです。

最も厳しいのは文科系の学部で、ここ最近かなり細かく学部、学科が分かれている分、選べる職種が減ってしまっているという皮肉な現象が現れています。そんな中、理系の学部、特に医学部に関しては相変わらずの人気で、就職に関しても売り手市場になっています。他はというと、ロボット工学のように限定した工学部です。建築系はなかなか厳しいと言われています。

いずれにしても、以前のように国立大学にさえ入れば就職は間違いない、苦労しない、という時代ではなくなっている、という認識を持った上で、これから大学受験に向かう受験生は「自分は何をやりたいのか」「どういう学部が就職率が高いのか」「どの学校の就職率が高いのか」などを少しでも調べてから受験に挑むということがあってもいいのではないでしょうか!

2010.06.14

東大・京大は別格!

東大・京大は別格!

目標が高いほど学校の絞り込みが必要!

 大学受験は非常に幅が広く、色々な入試方法がありますが、東大や京大などの目標の高い大学になると、そこに向けての独自の取り組みが必要になります。当然そのレベルであれば、センター試験レベルの問題はそこそこ出来て当たり前の世界ですが、そこから先は東大なら東大、京大なら京大と決めて、まずはその東大や京大を受けるための基礎学力をつける必要があります。その上で、どれだけ過去問に対応できる解き方を学んでいくかによります。東大がとどかないから京大、というのはあり得ません。それだけに、出来るだけ早く目標校を決めて、そこに向けての取り組みを、良き指導者のアドバイスを受けてやっていくのが一番の近道だと思います。

 目標校が高ければ高いほど、浪人生の方が圧倒的に強いというのは、問題をこなしている数が絶対的に違うという事と、無駄な時間を作っていないという事です。浪人生は、初めは予備校などに行っていますが、そのうち授業を受けず、自分の必要な科目の勉強をしています。そしてどんどん過去問に取り組んでいます。要は過去問をすることによって自分の足りない部分が見えてくるので、それを的確にアドバイスを受けて解けるようにすればいいだけの話なのです。どんな大学でも合格できる力を追求するより、その大学だけ合格できればいい、と考えて取り組むのが一番です。

受験は体力と気力の勝負!

 スポーツ選手のように毎日体を鍛えるのも大変なことですが、勉強も相当疲れるものです。大学の先生によりますと、「脳が一番カロリーを使う」「ダイエットの特効薬は頭を使って勉強すること」と言われます。なかなか日頃ダイエットを気にしている我々にとっては、耳の痛い所ところです。だからこそ受験生にとっては体力の維持が大変難しい課題になるのですが、これは食生活でもある程度カバー出来ます。例えば食物繊維のたくさん入ったものを食べるとか、堅いものを食べる、といった事です。栄養を取らないといけないからと言って、お肉やカロリーの高いファーストフード等を多く取るとマイナスです。

 体力の維持さえできれば、長時間の勉強にも耐えられるし、それだけの充実感が気力を支えてくれます。それを支える食生活を今一度考えてバックアップしてあげたいですね!

2010.05.24

医学部を狙うには戦略が必要!

医学部を狙うには戦略が必要!

点数配分を把握して目標設定を!

今後の計画を立てる上で、どの教科を勉強していくか、どの教科にどれぐらいの時間を割くのか、どういう勉強の仕方をすればいいのか、などの戦略を考えていく必要があります。ただ「頑張ろう!」と闇雲にやっても無理・無駄が多すぎます。そこで今回はまず、各大学の「センター試験」と「個別試験」の配点がどうなっているかを知って欲しいと思います。

センター重視型 高知・徳島・山梨・秋田・新潟・山形・信州
均  等  型 大阪・三重・千葉・大阪市・筑波・弘前・奈良・愛媛・岡山・浜松・福井・富山・大分
個別試験重視型 東京・京都・北海道・九州・広島・東北・岐阜・横浜・名古屋・東京医科歯科・京府医・札幌・金沢

 

それぞれの配点比率については、今回は掲載していませんが、例えば秋田の場合は9対4、東京の場合は1対4ぐらいセンター試験と個別試験の比率が違います。ということは、これを知ることにより、センター試験に力をより注いだ方がいいのか、逆に個別試験により力を注いだ方がいいのかが大まかに分かります。ただ、よくよく見ると、個別試験重視の大学は偏差値レベルが高い大学が多く集まっているという点は見過ごしてはいけません。

一般的に医学部を狙う場合、センター試験の結果が90から95%を目標に、と言われています。ただこれは国立のトップクラスの大学の場合であって、必ずそれぐらいの点数が必要かと言えば言い切れない部分もあります。実際、東大の理Ⅲに合格した生徒も、90%に満たなかったですし、京大の場合もそうでした。そこが、センター試験と個別試験との割合による結果になるのです。

この他にも、どんな教科が入試科目として必要なのか、を調べる必要があります。そして、自分の得意・不得意な科目によっても、戦略が変わってきます。基本となる英語・数学にもそれぞれ範囲が異なっていたり、配点が異なっていたりします。すべての教科をパーフェクトにするのは至難の業なので、一番有利な方法を今後もご紹介いたします。一緒に考えていってほしいと思います。

2010.05.14

赤・黒・白・青・緑と言えば?

赤・黒・白・青・緑と言えば?

比べて納得

 受験を経験してきた生徒は必ず過去問に取り組んできています。そんな中、よく耳にするのが「赤本」と言われるものです。中学受験や高校受験レベルではその解答も的確に書かれていますが、大学の「赤本」の解答は「解答参考例」として書かれているのをご存知ですか。センター試験の問題も毎年新聞で公開されますが、その解答も「解答例」と書かれています。要するにその解答がすべてではなく、答えの数字等は同じになったとしても、他に解法の手段があるいうことです。

 「赤本」と言われるのは〈数学社〉出版で、他にもいくつかあるので紹介します。

 

  「黒本」・・・・河合

  「白本」・・・・代々木

  「青本」・・・・駿台

  「緑本」・・・・Z会

 これらが、いわゆる過去問の「赤・黒・白・青・緑」と言われるものです。これらはそれぞれの出版社なり予備校がそれぞれ分析して解答例を独自に作っているわけで、比べてみるとその違いが一目瞭然です。かといって、そんなに大差があるわけではないので、どれを利用してもいいと思います。ただ、過去問を利用する場合は、一つの解答にこだわってその解答を覚えるようなことは避けて、別の解答例も参考にし、自分の解答との違いを考えていくようにすることをお薦めします。

 高校生はいずれこの過去問に取り組んでいかなければいけないので、今のうちに一度書店等に行って、こういう過去問を見てみてはいかがでしょうか?大学受験の問題がどんなものかを知ることが、目標作りには必須です。そして、その周辺にある参考書や問題集、大学案内など色々な書籍に触れることが何より意欲を向上させてくれます。最近は書店で高校生の姿をあまり見かけないのが大変気がかりです。

2010.05.01

医学部受験、今から間に合う?

医学部受験、今から間に合う?

① 絶対に行きたい !

医学部を目指すには、まずそういう気持ちが絶対条件です。皆さんもご存じのとおり、医学部の偏差値は他の学部に比べてもそうとう高いということは言うまでもありません。これが地方の大学であれ、私学であれ、同じ事です。受験教科は多少違いがあるものの、その合格ラインは群を抜いています。はっきり言って、それだけ勉強の量も質も高度であるということです。従って、中途半端な気持ちでは決して合格しないということを知ってほしいと思います。今からの取り組みで間に合うかどうかは、今の成績の状況と周りの環境によります。ただ、その気持ちが強ければ、今からでも十分に間に合う可能性が高いでしょう。早めに国立、私立のどちらにするかは決めておいた方が良いでしょう。取り組みの早い生徒は中学、いや小学校の時からそれを意識して取り組んでいます。そのハンディはすでに付いていますから、迷っている余裕はありません。

② 無理なら歯学部・薬学部でもいいや !

 おそらく、良くても歯学部か薬学部に合格出来ればラッキーです。医学部に合格する人は実は浪人生の方が多いのです。それだけ意思のかたい人が浪人して、しかも、学校名にもこだわらずに全国の国公立の大学を狙っているのです。もちろん絶対に無理とはいえませんが、歯学部にしても薬学部にしても、始めからその学部に入りたいと頑張っている人が多い以上、ちょっとした気持ちのゆるみがある人は、勉強面においても、その結果が表れているはず。ここ数年歯学部の定員に満たない私大もありますが、国公立となると、やはりその合格水準は高いので、なかなかすんなりとはいきません。むしろ薬学部もここ近年バイオの部門の人気が高いので、学校によっては歯学部よりも合格基準が高いでしょう。いずれにしても、医学部なら医学部、歯学部なら歯学部、薬学部なら薬学部と、意思決定は今すぐにしてほしいと思います。

③ 出来ればいきたいなぁ !

無理です。時間とお金の無駄遣いになります。あきらめた方がいでしょう。中学生や小学生のときならまだしも、高校生になってその意識レベルでは間に合いません。ただ、意識さえ変われば、可能性はあります。ただ、「浪人してもいいや!」なんていう気持ちではだめです。あくまで現役で行こうという気持ちで取り組まないといけません。その結果浪人になったとしても、それは次につながってくれます。ここ近年は、大学生や社会人も編入や入学を希望して、勉強に励んでいる人が随分多くなっているという現実をみなさんに知ってもらいたいと思います。

2010.04.19

大学受験はいつ頃から勉強を始めた?

大学受験はいつ頃から勉強を始めた?

 

大学受験に向けて、いつ頃から勉強をスタートしたか、を聞いてみました。

 1.高校2年  46%

 2.高校1年  31%

 3.高校3年  23%

 受験生の多くが、高校2年から本格的に受験勉強をスタートしています。これは、目標を持って勉強をスタートしたということで、塾・予備校に行き始めた、ということではありません。

 東大、京大等のような超難関校の場合は別として、大学によって科目数や傾向も全く違ってくるので、センター対策と同時に、2次対策等も日頃から意識して勉強に取り組む必要があるのでしょう。しかし、基本的には学校での勉強が基本になるので、毎日の授業をしっかりマスターしていくように、取り組んでほしいと思います。

高1 自分の将来をしっかり見つめ、文系、理系を決める。数学、英語に時間をかけ、十分に反復練習をし、基礎レベルから応用レベルまでの学力をつける。

高2 学校によっては、後半、高校授業内容が全て終わるので、その中で得意科目を作る。とりわけ、数学、英語に関しては外部模試等を積極的に受け、全国での自分の位置を明確にしておく。案外、国語をおろそかにする傾向にあるので、国語の弱い場合は、この頃から強化しておく必要性がある。理科、社会に関しては、ある程度の理解でよい。

高3  具体的に志望校、志望学部を絞り込む。そのレベルに応じて年間の計画を立てる。夏までに各教科の基礎レベルを固め、弱点部分を補強する。夏は、2次対策に向けて問題レベルを上げると同時に、理科、社会に関しては完璧を目指す。特に難関大を目指す場合には、物理、化学、生物において満点を意識した取り組みが必要です。9月以降は、過去問に取り組む。できるだけ多くの問題に取り組む。ただ、まだこの時期は制限時間を設けずに、じっくり考える。11月頃からは、時間内に処理できるように過去問の中で取り組んでいく。これはセンター試験では特に必要な取り組みです。又、2次対策として、志望校の傾向を分析した上で、解き方、答え方の工夫をする。

私立大が目標の場合

 私立大の場合は、AO入試や推薦で決まってしまう場合も多い。教科もかなり絞られるので、自分の得意教科を活かした学校の選択も可能である。しかし、受験勉強のスタート時期が遅くてもよい、というわけではない。やはりセンター試験利用の学校が多い以上、基本的な学力は最低必要になるので、日頃の学校の授業をベースに基礎学力はしっかりと付けておきたいところだ。

特に難関校をねらう場合は、国公立大もねらえる能力を持った生徒も多いので、決して油断せず、早めの取り組みが必要となります。ただ、国公立ねらいの生徒と大きく違うのは教科数で、その分、難度を上げておくべき、と意識しておいた方がよいでしょう。

2010.04.15

自分の将来 考えていますか?

自分の将来 考えていますか?

自分のことだから自分で決める!

 中学に入学する前から自分の将来に向けて目標をもっている生徒もいますが、高校生になってもまだ自分が何をしたいかが見えない生徒もいます。当然目標のはっきりしている生徒は早くから準備をしているので、問題はないのですが、何をやりたいのか分からない、またどんな職業があるのか分からない、どんな学部に行けばよいのか知らない等と、まだ漠然とした状態のままでは、ほとんどが浪人という結果が待っていると言っても言い過ぎではないのが実情です。そこで今回はまず、どんな学部があって、それがどう分類されているかを大まかに勉強しましょう。

文   系

理   系

人文学部   社会科学部

教育学部   経済学部

文 学 部   商 学 部

外国語部   法 学 部

            国際関係学部

            社会福祉学部

自然科学部   医学・医療系

理 学 部    医 学 部

工 学 部    歯 学 部

理工学部    薬 学 部

農 学 部    看護学部

 

上記のように文系・理系に大きく分類されています。ただ、現在は文系・理系のどちらの分野も必要とする学問もあります。たとえば、「心理学」です。文系の学問ですが、「神経科学」や「脳機能科学」との関連が重要でこれは理系分野に属します。また、経済学も数学的な分析が必要です。また、考古学も理科学的な分析が必要になり、理系的要素が含まれています。このように、どちらの要素も含んでいる学部が最近は多く出来ています。

 この他にも、芸術や情報、俳優や芸人などの特別な学部や学科も存在します。本来は自分のやりたいことを探せば、それがどんな学部であるかはすぐにわかるのですが、今回は逆に学部の名前と分類だけを紹介したので、次回はその内容についてもっと詳しく紹介しましょう。

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